“どうかお願い、私の好きな馬鹿野郎たちを負け犬になんかさせないで。彼らの戦いに意味があったと証明させて”
Diesの超重要人物のサプライズ登場回。
マリィルートの延長線上のため、バカ成分一切ナシ。
彼女らしい叱咤の数々にただただ涙(´;ω;`)。
さっそく彼女の嘆きからスタート。
このまま進めば事態は最悪の結末へ。
だからこそ彼女もまた“最後の勝利”を掴むため、物語への介入を決める。
諏訪原での化け物フェスティバルから約2週間。
冷泉たち本隊に置いてかれた覇吐たちは(というか総大将置いていくなよ)蝦夷を目指して地道に北上。
諸々ストレス溜めながらも、なんやかんやでこのパーティも打ち解けてきたご様子。
そんな一行が入ったのは、奥羽の深い山脈の中。
歩けど歩けど森を抜けられず、気付けば同じ場所をグルグルと。
穢土は時間が止まっているとはいえこれまで昼夜の変化くらいはあったのだが、ここではそれすらナシ。
さらに女性陣は女性ならではの問題も発生。
この異常事態、龍明すらも想定外であったが、何かに気付いた彼女は仄かに微笑む。
そうして各自散り散りに。
一足先に森を抜けた龍明と二童子は、この事態の発生源とご対面。
優し気に語りかける龍明がステキだ。
龍「やあ、久しぶりだな。おまえとは特に関わりもなかった身だが、また会えて嬉しいよ」
楽土血染花
咲耶を追う刑士郎の前に、突如として広がる故郷の冬景色。
懐かしくも疎ましい、安堵と嫌悪がないまぜ。
その様子を、太陽が警告。
「痛みは消えない、それは生まれ持ったもの。だから当然、魂に鎮痛剤が必要なんだよ。あなたが薔薇を食べているのはその激痛を抑えるため」
要は全部ベイのせい。
前世の業が刑士郎を苦しめている。
そしてだからこそ、それに抗ってほしいと太陽は願う。
しかし、そんな刑士郎よりも危険なのは咲耶の方。
プレイしていても丸わかりなくらい、咲耶は前世の通りに生きようとしている。
そんな自愛に満ちた自己犠牲の精神を、太陽は受け入れられない。
「自分の男に寄りかかって、ずっと甘えっぱなしの醜い女」
「日陰になる度胸のない、奉仕根性を履き違えたようなあなたのこと、私は絶対に認めない」
こう、相手に対してズバッと言う感じ......彼女らしくて実に実にいい!!
根っこは変わってねえなちくしょう(*´▽`*)。
......が、肝心の咲耶には全く響かず!
むしろ「自分が本命に選ばれなかったからって僻むなや!」と強気で言い返す始末。
芯が強いのか自己に溺れているのか......。
なんにせよ、太陽の想いは届かず。
威烈繚乱
宗次郎の方では、玖錠の屋敷が眼前に。
紫織の行方を探すも、太陽から「不可能だ」と告げられる。
なぜなら紫織は、本当の自分を誰にも見せていないから。
誰かに自分を定義されることを何より嫌う彼女。
結果、その性格はなんでも逆張りするオタクみたいなものに。
そんな紫織が望むモノは“強い他人”。
——自身が見込んだ男に、至高の自分を焼き付けたい——
結局は自分のため。いかにも天狗道の住民らしい、エゴに満ちた考え。
そんな太陽の紫織評、紫織自身も肯定。
太陽の人を見る目は半端じゃない。
宗次郎も紫織も、根底を変えることは恐らく不可能。
ならせめて、目指す理想が“己”ではなく“お互い”を向いていて欲しいと願う太陽でありました。
咒皇百鬼夜行
太陽にとっておそらく一番面倒くさいコンビ。
案の定、夜行は太陽の術中に入ってもうろたえることなどなく。
それどころか「さっさと要件を済ませろ」と促すほど。香純も大変だ(笑)
さて、太陽は夜行についていきなり核心である「龍水の付属物」であることを暗に告げるが、当然夜行にはそんな話通じない。
むしろ龍水こそが「自身の付属品」であると信じて疑わない。もはや重症。
自分が間違っているっていう発想は夜行様にはないのだ!!
まさに玩具。
そんな完全無欠の俺様夜行様を崇拝している龍水。
実態を把握している太陽からすれば、ひどい自己愛を見せられているというもの。
龍水の変態性は、波旬に目をつけられるのもムリないわな。
ってなわけで、その辺を龍水に指摘するも......こいつも見事に太陽の言うことを聞かず(このカップルほんま......)。
夜行を真に愛しているという龍水に対し、太陽はとっておきの一言を。
「ならさ——彼の嫌いなところ十個ぐらい言える?」
あの屋上での一幕を思い出させる言葉。
「本当に好きな相手なら気に入らないところだってあるはず」という、刹那のことを愛していた彼女だからこそのセリフ。
夜行と龍水。2人にとって、この先に待っている予想だにしない敗北の未来。
それと向き合えることができるか——危惧する太陽。
神世創生
覇吐の前に広がる風景は、久雅家の庭園。
太陽が話し始めるのは、竜胆の心境の変化について。
天狗道で異質な精神の持ち主だった彼女は、孤独だったが、それゆえ心を強く保てた。
それが東征の旅路の中で、同士と呼べる面々を得たことで、心の奥底に秘めていた弱さが露わに。
決して悪いことじゃないように思えるが......竜胆は大事な理解者たちを手放したくないがゆえに、一つ大きな隠し事を。
それがなんであれ、覇吐は竜胆を放さないと誓う。
しかし......その言葉が竜胆を苦しめる。
竜胆にとって、それほど特別に感じる覇吐とは何なのか?急速に惹かれあっていくのは、決して単なる恋慕からくるものではないと、答えを知る太陽から苦言。
2人の存在が何に起因しているのか———それを知ってもなお乗り越えることができたならば、きっと輝く新世界が訪れるだろうと。
そうして一同、太陽の人生指導教室から帰還。
唯一太陽の正体を知ってニヤニヤしている龍明を前に、ついにみんなから不満爆発(笑)。
竜「嫌な人」
紫「いつも自分だけわかってます顔」
咲「夜行よりタチ悪い」
そんなブーイングの嵐に、龍明は怒るでもなく......。
龍「くく、くくくく、ははははははは」
「そうか、そうかまあ許せ。いつも言っているだろう。歳をとってしまったせいで、嫌な師匠に似てきたのだ」
「正味なところ、長く生きて楽しいことなど、餓鬼をからかうくらいしかないものでな」
あの姐さんがこんな砕けた人になるなんて......最高の歳のとり方だな!!!
ということで、偉大な先達による訓示回だった今章。
第四天から第五天へ、人の身でありながら唯一記憶を保持して移行した彼女だからこそ、思うところも多かったのだろう。
これだけ重要で、かつ見せ場のあるキャラなのだからボイス収録してほしかったよお~~ん。
霜月・東外流→「神咒神威神楽 曙之光」霜月・東外流 感想・上 - ゆらりゆらりとゆらゆらと