『相州戦神館學園 八命陣』第四話 感想
“戦真館へようこそ”
夢界へ本格的に絡んでいく第4話。
孤立無縁だった四四八たちに、力となってくれる人々が現れる前向きな章。
冒頭、百合香様第四層へ入場。
さっそく神祇省へ押し入り、狩摩へ事態の経緯を詰問。
「会えば分かる」と意地悪く笑う狩摩のセリフで、物語は幕を開ける。
泥のように眠った四四八たちは、夢の中で合流。
改めて景観を見渡すと、そこは100年前の鎌倉。道行く宮司に年代を確認し、この場所(第四層)=明治37年であることが確定。
道すがら、水希は抱えていた秘密を告白。実は以前にも四四八たちと夢の世界で出会い、共に行動をしていた。
水「分かるかな。繰り返してるんだよ」
「ループ......っていうのかな。こういうのって」
ま た お ま え か
水希が覚えているのは、あくまで単語や一部の登場人物のみ。前の周でどういった過程を経ていたかは非常に曖昧。
はっきり覚えていることはただ一つ。
水「前に私たちは、この事件の中で......」
「全員、神野明影たちに殺された」
プロローグのトラウマ(;´Д`)。あそこから何かが起こり、気がついたら病院のベッドだった水希。第一話につながるわけですな。
水希の告白を踏まえ、いくつか不可解な点があることに気づく四四八。
・『ループ』が夢どころか現実世界にまで及んでいるのはなぜ?
・水希の記憶欠落はどこか作為的で、何者かの操作によるものではないか?
前者に関しては考えてもわからないため一旦保留。後者に関しては、容疑者がすぐに思い浮かぶ。
四「俺たちは何度も何度も殺され続ける。それで世良がへこみまくる。そういう演出がしたいわけか。だいぶ舐めた話だな」
神野の嫌われっぷりが止まらない!!
このタイミングで鳴滝のステータスもサラッと公開。
驚異的なまでのアタッカー。パーティに絶対欠かせないポジションなので、鳴滝の加入はでかい。
しかし、喧嘩自慢の彼が入ったところで、戦闘の経験値が圧倒的に足りない四四八たち。ましてや敵は殺しのプロ。このままでは成すすべもないため、一行はなにか掴めるものがあればと、この時代の千信館『戦真館』を目指す。
そして何のアクシデントもないまま到着。心の準備すらできていなかったため、さてどうしたものかと悩んでいると......
野「お待ちしておりました、柊四四八様。並びにその御学友の皆様」
「貴族院辰宮男爵家令嬢、百合香様より、同志の方々をお迎えするよう仰せつかって参りました。伊藤野枝と申します」
美少女による、予期せぬ歓待。
神野との密約に則り、四四八たちの受け入れ準備を進めていた百合香。敵勢力はおろか、ある種敵より厄介な狩摩をも手出しできないよう根回し済み。
馬車に乗り込み、一同辰宮邸へ。
初めての味方ができたことで、みんなの気持ちはウキウキ。堅物の四四八ですら、百合香に興味津々。
“会いたい。知りたい、どんな人だ。話がしたい。その気持ちは今このときもどんどん強くなっていく”
栄光の野枝へのアプローチも白熱。はよくっつけ。
ユーザー視点だと、軒並み浮かれ気分になっているのは何かしらの原因があるのはミエミエ。唯一抗っている鳴滝への期待感が高まりますよ(^◇^)
辰宮邸にチェックイン。
この幽雫くんの笑顔の破壊力よ。
女に困ることなんて一生縁のない容姿なのに、よりにもよってゾッコン相手がお嬢様とはなぁ(;´∀`)
そして主人公一行ついに百合香様と初対面。
そばに控える幽雫くん含め、『美形地獄』に一同悶絶。ただ専用BGM「青薔薇の君」の妖しさがユーザー側を呑気にはさせてくれない......。
百「さて皆さん、まず何かさしあげたいところですが......いけませんね宗冬、野枝を連れてこなかったのですか」
幽「申し訳ありませんお嬢様。あれには今後の手続きを任せましたので」
百「そこは花恵に一任しているはずでしょう。またおまえは、わたくしの意向を無視しましたね。まったく」
「皆さん、お許しください。野枝が淹れる紅茶は最高に美味しいので、是非とも味わっていただきたかったのですが、この宗冬が気の利かぬことをいたしました。以前、別の客人を迎えた際、おまえの紅茶は味が落ちると評したことを根に持っているのでしょう」
この主従の気安いやりとりが好き。
場はあらたまり、いよいよ百合香の口から語られるこの世界の秘密。
まず、始まりは維新の時代。
当時推し進められた政策「廃仏毀釈」を皮切りに、世に祟りや悪霊といった概念が最盛を迎える。
そんな、人々が持つ「信仰」という強大な思念を、どうにか現実としての力に変えることができないかと考えた一部の人間たちにより、特殊な儀式兼システム『邯鄲法』が組み上がる。
『邯鄲の夢』を題材としたこのシステム。中核である最深部に至った者=盧生は、現実世界においても夢界の力を行使することができるようになる。
夢界に潜る主勢力の目的がそれ。
次いで、百合香は神野の正体についてもいちはやく言及。
百「あれこそが廃神(タタリ)というものなのですよ。人の心が生み出した影です」
「あの悪辣さも、卑劣さも、悪魔(じゅすへる)斯くあるべしと求められた結果にすぎない。彼の出自は、おそらく隠れ切支丹の教義における天魔......確か堕天使というのでしたか?それであろうと思っています」
まさに悪魔の具現化である((((;゚Д゚))))。
神野以外にも邯鄲には厄介な勢力が入り乱れている。それらの台頭を防ぎたいと、百合香は四四八たちに保護と引き換えに協力を仰ぐ。
これにたいして一同即決で快諾。唯一渋面なのは、やはり鳴滝。
そんなこんなで、さっそく四四八たちは百合香の家の世話になる。
寝静まるころ、百合香は幽雫くんにだけ愚痴をぽつり。
百「腹立たしくも残念なことですが、鬼天狗殿に言われた通りとなってしまいましたね。これではここを離れられません」
「会えば分かる、か。まったく、狩摩殿もやってくれたものですよ」
狩摩が何をやったのか、なぜ百合香が苛立っているのか、全容は最終盤にて。
一方そのころ四四八。不安な夜を迎え、寝るか館内を探検するかの二択。
・探検
廊下で鈴子と遭遇。お互い何か違和感を感じ取ったのだが、瞬時に霧散。
その後は散歩しながらの雑談、話題は次期生徒会選。鈴子が出馬する気マンマンなので、四四八も対抗馬として乗り気になっていく。なんだかんだいいライバル関係っすね。
鈴「だから柊、あんたが逃げたら私は絶対許さない。修学旅行に一緒に行って、選挙で戦って私に負けるの。それがあんたの運命なのよ。決まってることなの」
「だから——」
「死ぬんじゃないわよ」
鈴子がヒロインしてる異常。
・寝る
無理やり寝ようとしたところで、歩美のベッド訪問。こいつのマイペースっぷりは見ていて面白い(*^-^*)。四四八のキレのいいツッコミも合わさって、実にナイスコンビ。
それでいて周りもしっかり見ていて、
歩「あんまり色々先のことまで考えないで、その場その場を見ていこうよ」
「ね?だから明日に備えてしっかり眠る。わたしたちは大丈夫だって」
いい女ランキング堂々の1位です。
そして翌日、全員衣装を『戦真館』verに一新!!水希の言うように全員似合いすぎてらぁ!!
さらに歩美の発案により、千信館と戦真館をそれぞれトラスト(千信館)とトゥルース(戦真館)と呼び分けることに。プレイ済みの今にして思えば、戦真館の方をトゥルース(真実)としたのは見事な伏線だ(´゚д゚`)。
そんな戦真館で四四八たちを鍛えるのは、ハナちゃん先生のご先祖と目される芦角花恵先生。
四四八すら震え慄く鬼教官っぷり。キ〇タマ縮みあがりますよ、ええ。
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