ゆらりゆらりとゆらゆらと

あたまの悪い男が、起こったことを忘れないためのボケ防止日記

『相州戦神館學園 八命陣』第五話 感想

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“かつて見失った戦の真へ思いを馳せる” 

 

レベルアップ回。ヒロインたちとフラグを建てつつ、実力をつけていく四四八の主人公っぷりよ。 

 

 

 

 

戦真館に入学してから、半年が経過。百合香の領域では、いくら寝ても現実世界で日数は経たず。なのでみんなひたすら修行に没頭。 

同じ釜の飯を食らう仲となり、関係性も若干変化。とりわけ栄光と鳴滝が遠慮のない間柄になったのがでかい。見ていてほっこりします(*'▽') 

 

 

現実世界では修学旅行を控えた一同。 

そんな中、各人とデートイベントも。 

 晶  

商店街に根付いている真奈瀬家。家を継ぐ決意をしている晶だが、将来独り身になるであろうことを不安視。 

そこに漢・四四八。「お互い相手がいないままだったら結婚しよう」とだいぶ気の早いプロポーズ。 

晶はヒロイン勢のなかでも特に正妻感が強いな。 

 

歩美 

戦真館の生活を経る中で、微妙に動いてくる恋愛模様。仲良しのグループがいずれ壊れてしまうのではと、敏感な歩美はひとり危惧。 

その胸の内を四四八に明かす。四四八は「そういったものも学生として正しい生き方だ」と肯定的。 

その言葉に歩美もちょっとだけ前向きに。恋する乙女は大変だ。 

 

鈴子 

実態はともかくライバル関係にある2人。四四八もそのことを悪く思っておらず、「女だから」と変に気遣うことをやめる 

四四八も友情以上の気持ちを持ち始め、素直じゃない2人の関係性にちょっと変化。 

 

水希 

ひょんなことから、話は家族について。 

水希の弟はすでに鬼籍。病弱で、よく姉に懐いていた子ども時代。 

そんな弟の話を聞いて、四四八からひとつ提案。 

四「おまえの弟を俺たちの八人目にしよう」 

浮いていた最後の一文字「信」があてられることに。予想外の提案に、水希も嬉しそうで何より。 

 

 

 

一方夢界では、狩摩が辰宮邸を来訪。 

いろいろやりたい放題だったことがバレ、百合香の不興をがっつり買うことに。 

さすがに悪いと思ったか、百合香からの依頼『四四八らの四層突破の助力』を二つ返事で了承。 

いよいよ盛り上がってまいりました。 

 

 

そして四層突破を前にした最終試験の日。 

新キャラも登場。穂積百。 

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HPにもなんの紹介もなかったキャラ。気弱でいかにもモブって感じだが......。 

 

 

校庭では花恵教官と、今回特別にお越しいただいた幽雫くん。 

肝心の試験内容は...... 

幽「私と戦ってもらいます」 

ここで邯鄲の各階層突破の方法が明かされる。それは『戦真館にまつわる歴史の分岐点で生き残ること』。 

第四層では、初代戦真館の崩壊明治37年に邯鄲法のプレリリースが行われ、それはそれは悲惨な結果だったとのこと。当時唯一生き延びたのは幽雫のみ。 

四「つまり......」 

 「今、俺たちが、当時のあなたくらいでなければ全然話にならないと?」 

幽「そういうことです」 

 

 

そのやりとりを皮きりに、いざ試験開始!! 

いきなりの猛烈な剣戟の波に、四四八たちもこれまでに培ったものを解放。 

“如是畜生発菩提心” 

“詠段、顕象——” 

四四八が各人へ向け武器を創形。 

まずは歩美。スナイパーライフルで迫る幽雫を迎撃!「キック・ユア・アス」が痺れるぜ。 

晶の武器は羽衣のような白い帯。包帯をイメージしたもののため、敵の拘束並びに味方の回復効果が。 

栄光は炎を纏ったスケートシューズ。キャンセル特化のため、何気にメンバー内最強候補。 

他にも鈴子は薙刀、水希は太刀、鳴滝はステゴロ、といった具合で各々自分の得意分野をみせつけていく。 

みんなの成長ぶりにひとまず満足な幽雫教官。ここで我々ユーザーにありがたい能力の基本ルールの説明を。 

五常楽を基にした序詠破急終。 

・序段

戟法(アタック)、楯法(ディフェンス)といった夢の力の行使が可能に

・詠段

序段の能力を二つ同時に使用可能

・破段

上記にあてはまらない、オリジナルの技の獲得

・急段

序段の能力を三つ同時に使用可能

・終段

盧生

 

 

現行の四四八たちは全員詠段。最低限戦いになるレベル。 

対する幽雫くんは、なんと最終一歩手前の急段!あの狩摩や聖十郎たちと同格というのだからすさまじい......! 

 

彼我の実力差は明らか。破段以上を使わせないよう息もつかせぬコンビネーションアタックをかけるも......結果は四四八・晶・歩美以外全滅。「厳然な実力差」ってのは、このことだったんですねシュピーネさんっ!! 

 

このままでは終われぬと、腹を括った四四八。教官が求めていた答えをようやく導きだす。 

四「俺もここで破段に上がる」 

ってなわけで、戦真館初代筆頭と現筆頭によるタイマン勃発。上位互換である幽雫の追い込みに、必死に食らいつく 

 

そんな健気な後輩を見て、幽雫が抱く想いは憐憫。昔の自分を見ているようで、その無力さを憐れむ。 

“すべてにおいて優秀で、穴らしい穴がないから何だと言うのか” 

“万能という称号は頂点を極めたときのみ冠せられるものであり、そこまで行かなければただの無能だ。格上相手に抗し得る手段を持たない” 

そして自分と同じ絶望の道を歩んでほしくないと、試験を終わらせるべく必滅の刃を揮う。 

 

 

......が、主人公の進化がここから始まる。 

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突如としてスピードが上昇、幽雫の一撃を搔い潜る。それと同時に防御力は著しく低下。バランスを主とする四四八にあるまじき謎の変化。本人は忘我の域。 

その後も要所要所で同様の力の上下を発揮。幽雫の手が追いつかなくなっていく。 

幽「それがあなたの破段ですか......恐ろしいな、たちが悪い 」

幽雫の追い込みの果て、ついに四四八破段を習得。

その能力は「ステータスの再振り分け」。 

各能力値がALL7の四四八。そのトータル70あるポイントを、好きに振り分けることが可能に。器用貧乏という唯一の弱点が、これのおかげで見事に解消!あきらかにバランスブレイカーである。 

“仁義八行、如是畜生発菩提心” 

“破段、顕象——” 

攻撃の途中で意識を取り戻す四四八。振り上げた最後の一撃をおろすことで、テストはようやく終了。 

 

結果的には全員生存したため、幽雫くんからみんなに合格通知\(^_^)/。

肝心の四層突破まで、あと1ヶ月。

 

 

 

 

エピローグは、おなじみ敵さんサイド。

今回はロシアの妖精キーラちゃん。

神野と聖十郎が空亡と対峙している隙をつき、彼らが拠点としている戦艦伊吹へ潜入!

その最奥部は聖堂。歪みに歪んだ教義の姿に辟易していると、背後から静かに来訪者——

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キ「甘粕......!」

甘「遊ぼうか、キーラ。おまえには期待している」

キーラちゃん、逃げて~~~~。

 

 

第六話→『相州戦神館學園 八命陣』第六話 感想・壱 - ゆらりゆらりとゆらゆらと

 

 

 

 

出典元:www.light.gr.jp