“戦真館の学生らしく——行くぞォ!”
最終決戦に向けた、決意表明の章。
3話と対になっており、ここまで長かったなぁとしみじみ(*´ω`)。
目を覚ます四四八。
そこはいつもの鎌倉の自室でなく、戦真館の寮の一室。現実=大正時代ということがはっきり証明。
目の前には五体満足な花恵教官が!
彼女から諸々答え合わせ。
・四四八たちが邯鄲に入ってから、現実世界では約1週間しか経過していない
・四四八たちが過ごした鎌倉は、彼らの理想の世界の表れ。甘粕を排した後の100年後の設定
・トラスト世界におけるハナちゃん先生、恵理子、剛蔵は、セージが奪った本人たちの残滓。愛に盲目的な恵理子や、ズボラな花恵は、あくまで本人の一部分
・ぜんぶ狩摩がわるい
振り返りが終わったところで、2人は大事なやりとりを。
四「教官殿は、夢が要りますか?」
花「要らん」
「結局私は軍人だ。どれだけ便利なものだろうと、幻想には依りたくないんだよ」
盧生となった四四八は夢の力を現実に持ち出せるようになり、眷属にもその権力を与えることが可能になった。その上での四四八からの提案だったわけだが、花恵はこれを固辞。理由がなんとも正田キャラらしいじゃないか!(*´▽`*)
花恵が退出した後、入ってきたのは柊恵理子。
本人でなかったとはいえ、物語始まってすぐに非業の死を迎えてしまったキャラの再登場は、インパクト大!
現実世界でも、親子の仲は変わらず。やりとりはホッコリしたもの(笑)。
聖十郎との最終決戦を振り返り、四四八はあらためて母へ感謝を伝える。
「生んでくれてありがとう」と、実の親にも照れずにしっかり言えるのが、四四八の立派なところ!
一方ダメ親父の動向もキャッチ。どうやら甘粕に見限られたらしく、同じく現実に帰還中。
場所も特定できており、恵理子はその最期を見届けにいくつもり。
ここから一旦個別ルートに。
しかしどのキャラ選んでもフラれるって、ギャルゲーとしてどうなんだ(笑)。
晶
邯鄲で50年夫婦として連れ添った両者。お互いのことが分かりきってるため、話が早い早い。四四八の愛の告白を、誠実に拒否。
邯鄲での夫婦生活は幸せだったものの、子どもはできなかったことが判明(:_;)。戒×ベアのときも思ったが、どうして正田はキャラをシンプルに幸せにさせないのだろうか(~_~;)。
ちなみに剛蔵との会話はナシ(というかこれ以降剛蔵の出番そのものがない)。他のヒロインたちはサブキャラとの絡みがあるというのに、どういうことだろうか。なんとももったいない。
歩美
歩美の下を訪れると元凶狩摩の姿もそこに。
一応味方側なのだが、何するかわかったもんじゃないため、狩摩から夢の権利を剥奪。
他にも怪士・百合香も、同様の措置。
ここで新事実として......幽雫くんが甘粕側に寝返りしたことが判明!(゚Д゚;)
このことで少しセンチな空気になったところで、
狩「一つ提案じゃ。幽雫が裏切った今、この壇狩摩様に権利を与えるっちゅうんはどうじゃろう?」
四「ねーよっ」歩「ねーよっ」
歩美ルートなのに狩摩がぜんぶ持ってったわ(笑)。
鈴子
鈴子のところを訪れると、鳴滝もいっしょ。百合香&幽雫に対して思うところがあるようで、来たる甘粕との最終決戦には不参加を表明。四四八は快諾。良い友情である。
あらためて鈴子と邯鄲での日々を思い返す。あのルート、なんと四四八は総理大臣まで上り詰めたらしい\(◎o◎)/!ある意味甘粕たおすよりも困難だろそれ......。
鈴子も鈴子で忙しかったらしく、この2人は結婚までいかなった(いけなかった)模様。ただまぁ幸せの形は人それぞれ。
水希
彼女の部屋へ向かう途中、栄光&野枝とバッタリ。
鈴子ルートではキツい最期を迎えてしまっただけに、このツーショットは感慨深い(´;ω;`)。
そしてそのときと変わらず、空亡の相手は自分が務めると宣言する栄光。
さすがに「待った」をかける四四八。あの悲劇を繰り返させないと思うのは当然。
......が、なにやら栄光には秘策がある模様。
栄「もうああいうことはしねぇ。あれじゃ結局、空亡はやれなかったからな」
「死ぬつもりなんて、まったくない。信じてくれ、四四八」
これはこれで嫌な予感プンプン......。
部屋で水希と会話。
唯一邯鄲の周回の中で結ばれなかったこともあり、彼女のみ付き合うかどうか選択肢が発生。
......ただ真エンド的には、結局付き合わないのが正解っぽいのが何とも悲しい。ここまでポンコツ晒してきた罰か。
決戦を控え、最後に教室でみんなで円陣。
晶「世の中ぶっ壊そうとかいう奴ぶん殴んのに、身分もクソもないだろ馬鹿」
鈴「柊がやるって言ってるのに、私がやらないわけにはいかないじゃない。忘れてんじゃないでしょうね、あんたは私に負けて、奴隷になるのよ」
鳴「俺は気に食わねえ奴をぶん殴るだけだ。真奈瀬と被るが、理屈なんてそんなもんだよ」
栄「オレ、おまえらのことが好きだからさ。対等のツレでいたいんだよ。だから逃げねえ」
歩「わたしも、何より自分自身から逃げたくないから」
水「ずっと悩んで、分からなくて、だけどやっと答えを見つけ出したの。それを確かめに私は行きたい」
四「必ずあの未来へ辿り着こう。気合いを入れろよ——いいなッ!」
味方サイドが盛り上がったところで、敵サイドにもスポットがあたる。
まずは息子に敗れ、甘粕からも見放された聖十郎から。
負け犬極まれりといった具合なのだが、なおも自分の思い通りにならない世界そのものへ毒を吐く!!
が、どれだけ威勢がよかろうとも、現実世界の彼は死を待つ病人。身じろぎするだけで骨が折れ、呼吸のたびに歯と髪が落ちていく。ここまで生きてこれたのが不思議でならない((((;゚Д゚))))。
そんな強靭な精神力を持っていたわけだが、そんな彼でもいよいよ死期を悟る。
だからこそ、より強く夢を望むのだが......そこに聖十郎を唯一愛した女性、恵理子が現れる。
死の間際、手を触れられ——悪鬼羅刹だった聖十郎にも芽生える何か。
認められず、ひたすら拒絶しようにも、生涯の伴侶は逃がさない。
恵「ねえ、聖十郎さん。あなたもこれで心が物じゃないって分かったでしょう?なんと言おうとも結果的には認めざるをないでしょう?四四八にも剛蔵さんにもそれこそ何度も言われてきたし、こうして形にされちゃって」
「こんな手遅れな状態にまでならないと、それを分かることが出来なかったのよね」
畜生を自認していた聖十郎にとって、恵理子がもたらす無償の愛は劇薬。
抗おうと躍起になるも、彼女の涙によって、畜生は天に召される——。
親友のバッドエンドを見届けて、喝采する神野。
主の甘粕も哀悼の意を表す。セージのことを見限ったわけだが、彼が妻の愛を打破できていれば再び眷属に戻すつもりだったことが判明。どこまでも人に“挑戦”を求めるのが、甘粕の根源。
そしてその場には、幽雫くんの姿も。
彼が語る目的は“百合香の殺害”。四四八側では難しいため、甘粕の幕下へ。恋敵との激突を見据え、先んじて出陣。
同時に空亡もウォーミングアップ開始!
さらにさらにキーラちゃんwith妹’sも!鈴子ルートよりも進化してるっぽく、怪獣大決戦再びか。
そんな彼らを束ねる総監督・甘粕も気合い十分!
さあさあ盛り上がってまいりました\(^o^)/。
キャラ雑感
柊聖十郎
この作品の中核を担った悪鬼外道。
正田作品で性格悪いキャラは何人もいたが、その中でもセージの嫌な奴っぷりはなかなかのもの(笑)
“逆サ磔”は性能もビジュアルも、今作の厨二能力の中でいちばん好きだったり。
柊恵理子
女神属性持ちの人
あのクソ旦那を最後まで見放さなかったんだから、ある種狂気的。
主人公の戦う動機の一役を担い、作品的にも重要なキャラでした。