ゆらりゆらりとゆらゆらと

あたまの悪い男が、起こったことを忘れないためのボケ防止日記

「Dies irae ~Amantes amentes~」神なる座に列し伝わる救世主 感想Ⅲ

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 “ここは怒りに支配されている。だから私はすべての嘆きを抱きしめたい” 

“この神座という世界の根源、ナラカの座を制することで” 

 

 

感想ラスト!

各キャラの決意表明のターン。

どいつもこいつもやる気に満ち満ちててヤバい。こいつらを相手取るナラカって一体......。 

 

 

 

 

 

場面はこれまでとガラッと変わって......なんと女子風呂!!

先ほどまでの緊迫感が嘘みたいだ......。

 

初登場となる少女が2人。

桜色のロングヘアーな「のじゃ姫」、ヒルメ様。

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特徴的な髪色からもわかる通り、第七天の神であり、覇吐と竜胆の娘。

名前は天照大御神の別名「大日孁貴神(おおひるめのむちのかみ)」からですね。

性格はマイペースなお調子者。はいっブログ主大好物です!!(^^)

 

そんな彼女に仕える銀髪の少女、名はヨミ。

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夜行によって生み出された式神(あいつまた年齢低い子を......)で、ヒルメとは対照的に生真面目ちゃん。

名前は「黄泉」からきてるもんだと思ったけど、「ツクヨミ」から取ってきてるのかぁ。

このコンビのトークはズレてるのやら、嚙み合ってるのやら絶妙で楽しい。

 

ヒルメは生まれたときからずっと自身の座=高天原から出たことがなく、毎日毎日勉強・修行といい加減うんざり。

「触覚つくって遊びいきてーー!(*`Д´)ノ」とある意味神らしいフリーダムさ(笑)。

ヨミちゃんはそんな悩みに応じるのだが、真面目さからくる天然か、話がどんどん触覚そのものに移っていき、終いにはヒルメを持ち上げる始末。

ヒルメもヒルメで悩みなんてどこへやら

ヒ「わたしは凄くて、偉くて、強いのじゃ。間違いないな、ヨミ?」

ヨ「はい。加えて誰よりも広く深く、そして熱い......真っ直ぐな御心をお持ちです」

ヒ「ふふふ......そう本当のことばかり言うでない。くすぐったくなるではないか」

なにこの生き物かわいい。

 

と、仲良し女子のほんわかトークに和んでいると、一筋の怪しい視線!!

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性欲界紳士道の徒、坂上覇吐。

実の娘の入浴をも覗くとは......求道神になったことでますますレベルが上がったな。

 

 

3人並んで高天原を歩く。

旅館とかがある観光地みたいに立派な景観。見てるだけでワクワクするものの、住んでいるのは覇吐ら保護者とヒルメ・ヨミの8人のみだそうなので、そう考えるとなんとも寂しい......。

 

覇吐は新デザイン。

あっちょんぷりけ」でG氏といっしょに活動してる夕薙氏による覇吐。

尖った和装だった『神咒』から、落ち着いた洋のテイストが取り入れられて、控えめに言って

 

そんな覇吐さん、娘からもろもろ咎められ、さすがに反省。

覇「駄目な親父ですまねえが、俺は家族ってもんにずっと憧れてたからな。つい構いたくなっちまうんだよ。許してくれ」

 

覇吐がぽろっと溢した“家族”発言。

ヨミが疑問に思っていると、ヒルメが代わりに説明。

ヒ「父上には、だいぶ駄目な兄弟がおったそうじゃ」

真実だけど火の玉ストレートすぎて草。

 

出生に絡んだ諸々の悲劇から、今の覇吐にとって家族は一番守らなければならないもの。

彼からすれば、ヨミも大事な家族の一員。

最後に、亡き兄弟へ少しばかりの哀悼をもって、覇吐はその場から退散。

 

父親のかつての活躍や冒険譚は、ヒルメからすれば羨ましいなんてもんじゃない。

生まれたときから“座”という宇宙の中心に在った彼女は、特例中の特例。

神格であれば誰もが持つ、「積み重ねてきた経験」というものが皆無で、ヒルメはそれに大きな不満を持つ。

 

 

 

視点は再び神々の元へ。

まずマリィ。神BGM「Walhall」が懐かしすぎて泣ける。

マリィは過去の自分の在り方を回顧。

誰も拒否せず、否定せず......そんなやり方を貫いた結果、至った最悪の結末。

しかしあれだけのことをされても、波旬や邪宗門らを恨む気持ちはまるで出ず。それこそが己の欠点ではないかと考える。

“自分だけ汚れないまま、ずるい感じになっていたんじゃないだろうか”

後事を蓮たちに押し付けてしまい、自分はさっさと逝ってしまったことを後悔。

転輪王の花嫁”......第五天最大の反抗勢力であった彼女たち。世界の守り手たる蓮やメルクリウスは、その動向を探ることができなかったらしい。サラッと重大な情報よなこれ(゚Д゚;)。

というわけで、暴走する彼女らを止めることができたのは天を覆っていたマリィだけ。しかしそれでも抱きしめることを優先してしまった。

そのことについて

“器じゃないってことなのかな。責任感が足りないんだろうね”

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優しすぎる......。なぜにマリィがこれほどまで自罰的にならにゃあいかんのか(# ゚Д゚)。

 

覇道神としての“覇者たる気構え”......己に足りなかったものはそれだと反省し、マリィはもう一度立ち上がることを決意!

悲劇に見舞われようと、マリィの根っこは“抱きしめたい”。

こんどこそ遍く総てに祝福を——。

 

そこへ蓮も登場。

コウハがやろうとしていることを、マリィと共に再確認(ユーザーへ説明のターン)。

すべての歴史を見てきたコウハ、アイオーン(分身)を用いて、各神座のリプレイを行うことが目的。

しかし単純な再現になるかというと、そうともいかず。コウハは特別ではあるものの、神格にはあらず。神々の能力を完全再現はできず、さらに個々の性格も十全に把握しているわけではないので、場合によっちゃめちゃくちゃになるかも......とのこと(ガチャ要素をこれでもかってくらい感じさせますね(∩´∀`)∩)。

蓮は真っ直ぐなコウハを信頼。

しかし懸念はやはり、波旬ならびにアンチマリィの連中。

彼らを許すことは到底出来ず。そして何より許せないのは、マリィを守ることができなかった自身の弱さ。 

怒りで身も心も染めた夜刀としての時分。 過ぎ去ったこととはいえ、消化しきれるものでもなし。 

刹「俺は昔からそうなんだよ。どんなに綺麗ごとを言っても、動機はいつだって怒りだ」 

Dies irae』でも『神咒』でも、蓮は誰かのために怒ってたのは印象的。まぁどう考えてもブチギレさせてた奴らが悪い!

 

蓮もマリィも、コウハに協力することで、己の後悔を晴らしたいと願う。

黄「今度のわたしは、少しわがままになってみる。もう神様なんかじゃないんだもん、不良になっても別にいいよね」 

 「たとえば司狼みたいに、おらおらーって」 

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マリィがナンバーワンだって俺前から言ってたよね? 

 

マリィの底抜けの純真さに、蓮はあらためて守るべき愛しき刹那を実感。 

彼女に相応しき己であるべく、これまでの原動力であった“怒り”とは別の強さを身につけることを誓う——。 

 

 

続いての視点は、そんな彼らと死闘を繰り広げた獣殿。

あれから時が過ぎようと“総てを愛している”という渇望は変わらず。

自身の正体が“水銀の自滅因子”と知っても、さすがハイドリヒ卿は微塵もブレない。 

むしろ「アインデンティティに他人が関わるのは当たり前でしょ?」と、友との繋がりを誇りにすら思う。

そんな感じで変わらぬ優雅さと厳粛さを携えているラインハルト。再び生を得て、自身が“怒り”という感情によって成り立っていると自覚。 

黄「私の愛は怒りと表裏。破壊の業をもって進軍する」 

自滅因子・全力の発露・未知......あらゆる因果から解き放たれた黄金卿は、次の指針を考える。 

己を形作る怒りは、まったく燻ぶらない。祈りは在りし日と変わらず。 

黄「ただ、全身全霊を振り絞りたい。相手にとって不足はないと、無限に謳い続けていたいだけ」

 「波旬を、無慙を、そしてまだ見ぬナラカとやらを......魂の限り愛したい。壊したい」 

 「戦いたい」 

ってなわけで、コウハの提案は渡りに船! 

ウッキウキになってるところで、親友も登場。 

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相変わらずの芝居がかった口調、このペアはどこまでいっても変わらねえ(笑)。 

 

ラインハルトが対の存在でなくなったことに、一抹の寂しさを覚えるメルクリウス。 

そんな表情を見たラインハルトは...... 

黄「出陣に湿った顔を持ち込まれては困るな、カール。ここは晴れやかに行こうではないか」 

 「未知は見た。終わりも知った。しかしまだまだ歌劇は続く」 

 「友よ、これほど目出度いことが何処にある」 

これにはカールもにっこり(^^)。 

死と未知を追い求めてきた蛇が、次に目指すのは己が原点。 

メルクリウス含め、誰も知らない水銀の始まりを探す旅が——。 

 

 

お次はヤンキー・マグサリオン。 

殺戮の日々を駆け抜けた冥府魔道。が、彼の本質は快楽殺人者というわけではない。 

曰く、ただ倒すべき敵と殺すべく悪が多かったとのこと。 

無「もう休めと言う者や、充分だと言う者たち、挙句の果てには俺のことが心配だなどと、奇怪な戯言を浴びた数も少なくない」

 「今に至るも、総じて理解不能だがね。俺のことを思うなら、俺の足止めをしてくれるなよ」 

 「俺にとって、敵の敵は味方にならん」 

マグサリオンの壮絶さが伝わってくる独白。 

仲間も家族も斬り捨てた果てに、残った悪は己一人。 

そうして永い時の後、後継者へと全てを明け渡した。 

“明けの明星”の完成をもって、マグサリオンの「悪の根絶」という悲願は果たされた......かに見えたが。 

その明星も次代へ流れ、闘争という理は今なお世界に渦巻く。 

失敗したと愚痴る無慙。なればこそやり直さねばと、再び剣を握ることに否はなし。 

コウハの件が終わり次第、全ての神々を斬り伏せることを宣言!殺戮の荒野に今度こそ一人立つ——。 

 

 

そんな無慙の怒りを感じ取るも、変わらず平静さを保つサタナイル。 

無慙の性格を重々承知しているため、彼が至った結論にある種納得。 

明「結構、ならば好きにするがよかろうよ。おまえがどう思っているかは知らないが、私は座を譲られたなどと思っていない」 

 「私なりのやり方で神座に達し、奪ったのだ」 

さすが無慙の息子。この威風堂々っぷりよ( ゚Д゚) 

そんなサタナイルにとって「無知」が害悪なのは変わらず。 

謎がひしめく現状を考えていくうちに、過去の己を回想。 

アホが許せないと怒り、座を簒奪——次いで自身の世界にアホが湧いたからササっと退場。 

サタナイルにとって当然の成り行き。しかしそれら“座の交代劇”が事前に仕組まれたプログラムであったのならば、話は変わってくる。 

サタナイルの思考はさらに先へ。埋め込まれたプログラム、それが正常に作動するよう暗躍した“何か”がいるはずだと推測。 

明「現場を見届け、誘導し、記録していく狂言回し。すべての時代を股にかけ、核心に関わり続けるトリックスター」 

彼が思い浮かべた人物は......  f:id:yurayura3:20210821081441j:plain

謎を紐解いていくうちに、かつての怒りが再び——。 

 

 

そして波旬。

気がついたときからずっと不快感に苛まれてきた生涯。怒りが晴れたことなど一瞬もない。

自分以外の存在など知らない要らない許せないという、まさに“個”の極限。

兄弟に討たれたからといって、彼の中で何かが変わるなどということは、あり得るはずもなく。“最強”の肩書はいまなお健在。

そんな彼。己の中にいた兄弟はとっくに乖離し、女神の抱擁からも離れたはずなのに、いまだ自分以外の意思を感じる。

波旬のすごいところはここから。なんとその天眼をもってしてナラカが5人で構成されていることを知覚!

ミトラを除き、覇道神たちの中で唯一ナラカの正体に近づく。あらためてこいつは別格なんだと驚かずにはいられない。 

その異質な存在を感じ取り、波旬は笑う。

その場所こそが、求めた平らかなる平穏だと——

波「その座をよこせ。俺が座る」

 「ああ、待っていろよ。もうすぐだ。もうすぐそこに手が届く」

 「貴様ら、滅尽滅相してやろう」

 

 

アクの強い後輩らを見届けて、ミトラは微笑む。

現段階において事態はすべて想定通り。そこが歯がゆくも、認めざるをない。

真「すれ違うこと、衝突すること、分かり合えぬこと、別離すること」

 「その概念が愛おしい。此岸(こちら)と彼岸(あちら)は違うということ、異なる色が境を設けて存在する世界の姿を、美しいと私は思う

対立構造を是とするミトラ独特の価値観。「色の鬩ぎあい」という座の流転に直結したものであり、後輩たち(特にその座に生まれたマグサリオン)からすれば、この上ない迷惑だわな......。

ナラカらと因縁を持つミトラ。後輩達が彼らと接敵したとき、どんな反応をするのか待ち遠しく。そして、その先に辿り着く答えが自身やナラカたちと異なることを願う。

“原初に封じた感情”という気になるキーワードも登場。『神咒』の碑文で描かれたミトラの人間臭さに、もしかしたら関係してるのかも。第零神座のストーリーも楽しみですね。

 

そこにコウハも現れ、アイオーンについて意見のやりとり。

コウハは神々たちと話し合いを進めた結果、各人物像がなんとなく見えてきた感じ。

というわけで、話はいよいよ最終段階へ。

これより始まる決戦——総司令官は真我。

コウハは前線指揮官

そして神々たちは部隊長。召喚されるアイオーンたちを、各時代に即した神が率いる流れに。

まず七大魔王&聖王領は、当時天を握っていた真我......ではなく無慙ニキ。

コ「あいつ、あの時代のヒーローだし。あんた人望まったくないから

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この短編で良いところ一つもないぞ、この女(゚д゚lll)

 

反天使・魔王級大罪者といった『PARADISE LOST』を彩った連中、加えシュマシュ・翼種といった第三天世界の生命体は一括して明星の管轄に(わりと大変じゃないかマスター......)。

 

そしてそんな第三天における異端の集団・背教徒(ゴモラ)なる者どもは、なんとあのメルクリウスの担当に∑(゚Д゚)  あいつミトラに負けず劣らずの嫌われ者なのに、配下なんていたんか。

 

黒円卓に関しちゃ、当然我らがハイドリヒ卿。

 

そこから転生を受けた者たちはマリィが。蓮は夜都賀波岐に加えて、東征軍連中も指揮下になるというのだから地味にすごい。蓮だって第六天時代のヒーローだからね。

 

——と、こんな具合で各時代ごとうまく割り振れたが......問題はやっぱりクソ転輪王の花嫁。

コウハはかなり嫌々だが、ミトラは頑として彼女たちを使うことを推奨。

真「神座の終わりこそが奴らの理想である以上、限界を超えた働きをするに違いない」

御本尊たる波旬が率いるのが筋だが、うんこにそんなこと望めないので代わりに首魁である大導師(スヴァーハ)並びに千眼帝(サハスラーラ)に任せる方針へ。

難色を示しつつも、コウハは従う。

 

ミトラは最後に“根回し”へ。

なんのこっちゃ分からないが、後々ストーリーに利いてきそう。

 

 

場面は高天原へ。

家出してしまったヒルメを捜すヨミ。

「自分が至らないばかりに」と深い自己嫌悪に陥ってしまう、生真面目さもここまでくると辛い......。

ヒルメが抱えているであろう悩みに思いを馳せる。

ヨ「ご自分の渇望を知らず、人として生きた記憶もない」

 「生まれついての神座であらせられるから、覇業を経験されないまま覇者になられた」

 「下界を赴きたがるのも、それを埋めたいからなのでしょう?」

自分だけではヒルメの孤独を支えられないと悔やみ、なればこそ「ヒルメを救ってくれる人」が現れることを切に願う——。

 

そんなヒルメ様......ヨミが思ってるほど深刻じゃなかった!

自身の核たる桜の樹を、数発ドつくというお転婆ぶり(笑)。ほんと良いキャラしてるよ。

自分の本質が何なのか、確かめるために一人で訪れたものの、答えは出ず。

しかし落ち込む様子はさほど無く。ここにいない従者へ、力強く言い放つ。

ヒ「おまえや父上たちが、何やら要らん気を回しておるのは察するが、別に心配などせんでよい」

 「日々、それなりに楽しいぞ?嘘ではない。わたしは素直が身上じゃ」

 「己の真実、などという中二っぽいもんにさほど拘泥はしておらん。わたしは今のままでもわたしじゃし

たとえ何者であろうと、最高に偉くて強くて凄い......それが自分だと。

こんな風に胸を張って誇れるのは、間違いなく強さの証。もしかしたら歴代キャラでも一・二を争うくらい好きかもしれません(*´ω`*)。

人としての経験がなくとも、いずれそんなこと気にならなくなるほどの大冒険が来ることを夢見るヒルメ。

桜から舞い散る花弁は、一つ一つが第七天の魂。善きところへ導くのがヒルメの役目なのだが、最近はオートでこなしてるらしいすげえなおい。

その花の中に、何やら奇妙なものが。

触れようとした瞬間、眩しい光——ヒルメの大冒険が始まる予感。

 

 

——そしてナラカの意思が動く。

同時にコウハも始動。

神々のアイオーン化を済ませ、いざ出陣!

コ「これは怒りだ」

極奥神座に渦巻く感情——それは“怒り”。

マリィを除く、すべての者が怒っている。

つまるところ神座とは、極限の怒りを携えた者が至れる場所だと、コウハは理解する。

だからこそ、怒りを力に変えて、コウハは自ら決戦の火蓋を切る——。 

 

 

キャラ雑感 

コウハ 

この短編の主人公。 

人の姿をしてるけど、ケツから尻尾生えてるのでサイヤ人の可能性も。 

キーキャラクターなのは間違いなく、ミトラとの関係性含め正体が気になるところ。 

自身は使命を持って生き、“君”にはそれを背負わせない......そんな儚い祈りを持つ彼女に幸あれ! 

 

真我 

爪牙から「綾おばさん」って呼ばれてるのは草。 

彼女についても分からんことばかり。 

神咒での印象は「螢みたいにクソ真面目で色んなことに苦悩したであろう可哀想な女性」って具合だったんだけど、蓋を開けたらこれよ(;´Д`)。 

正直どこまで味方なのか読めなくて怖い。 

 

無慙 

きたない天粕。 

こっちは逆に突き抜けすぎてて裏切らないだろうという謎の安心感がある。 

波旬相手に傷を負わせるとんでもないことをやってのけた。おそらく攻撃に全振りしたステータスなのだろう。

かつて宗次郎が夢見た「自分以外総てを斬る」を本当に成し遂げてしまった人。その点含め、どこかで宗次郎と剣豪対決してほしい。 

 

明星 

キレイな黄錦龍。 

中の人が変わったことにより、独特な棒読みは改善。あれはあれで味があったが、こっちはこっちでサタナイルの怜悧さが伝わってきてとても良い。 

明かされた彼の治世が想像以上にヤバいものだったので、正直コズミック変質者の出現は大きな救いだったのではと思わんでもない。 

 

水銀 

でもやっぱりテメーはだめだ。 

芝居がかった口調と、女神・親友大好きなところは変わらず。 

周りのクセが強いせいで、この短編では影が薄かった印象。 

また我々爪牙に「水銀超うぜーーー!!」と言わせる日は来るのか。 

 

黄金 

溢れる覇王パワーで相変わらず髪の毛が逆立ってる......! 

この人の行動原理はシンプルなので良い。 

さっそくターゲットを無慙・波旬という強者に絞ってましたね。 

しかしながら、あれだけ蹂躙されても波旬に悪感情を持ってなさそうなのが凄い。やはり彼の愛は大きい。 

 

黄昏 

何度でもあなたに恋をする、花よ。 

神咒で悲劇に見舞われそのままフェードアウトしてしまうのはあまりにも辛い......と思ってたらこの復活劇よ!!! 

ありがとうPANTHEON。これだけで値千金の価値があるってもんじゃい! 

マリィの口から波旬について言及されたのは、新鮮でありながらもとても切なくなりました。 

 

刹那 

夜刀時代も踏襲してるので、その強さは堂々のNo.2。 

一人だけまともな感性をしてるので、このメンツだと逆に浮く(笑)。 

神咒の悲劇があった分、マリィとの再会は全爪牙が歓喜したのでは?ブログ主は当然胸がムスペルヘイムしました。 

 

波旬 

最強のヒッキー。 

みなさん荘厳な席を用意されてる中、一人バックにでかい赤ちゃん召喚していてマジでパねえ(語彙力崩壊)。 

“暴”という点に関しては無類の強さを誇っているので、ナラカたちがどう対処するのか気になるところ。 

母親たちとの再会が確約されてるようなものなので、どういった会話がくり広げられるのか、早くも楽しみ。 

 

覇吐

まさかのゲスト出演。波旬と声優さんいっしょってのは、こういうとき便利よね。

所帯を持ったにも関わらず、その性(さが)は在りし日と変わらず。我々紳士道の民はこれからもついていきます! 

 

ヨミ 

曙光を支える少女。 

この短編だけでも、その過保護っぷりが十分うかがえる。

ヒルメとのダブルヒロインという扱いになるのかな?今後どういった絡みになっていくのか想像できん。

正直現時点だとパンチが弱いので、もう一つ二つ何か大きな設定があってほしいところ。

 

ヒル

可愛いは正義!

太陽属性なのは明らか!正田作品ではこういうキャラは汎用性高いので、いろんな場面で活躍しそう。

出生に絡んで本人にしかわからない悩みを抱えているも、持ち前の前向きさから、悲劇のヒロインぶるようなことはしない。ええブログ主はすっかり虜でさぁ!!

極奥神座の残る空席の内の一つに座ることは確定してるので、今後先輩たちとどう絡んでいくのか非常に楽しみ。あのラインハルトと相性いいっていうんだから大物ですよ。

 

 

そんなわけですさまじいオールスター感謝祭だった本短編。

『スーパー神座大戦』という触れ込みは間違っていなかった。

ソシャゲは頓挫したものの、小説という媒体に移ってくれて個人的にはかなり嬉しい。ガチャに苛つきつつ、ストーリーの進行を待つなんてたまったもんじゃないからな。

広げた風呂敷のでかさが半端じゃないので、正田卿の描く世界がこの先ずっと続くと思うと幸せ。

 

 

 

出典元:www.light.gr.jp