ゆらりゆらりとゆらゆらと

あたまの悪い男が、起こったことを忘れないためのボケ防止日記

エンディングで全てが許されるゲームをしっているか?

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FF9だ。

 

 

おわり。

 

 

 

......いや「おわり」じゃないわ。

終わっちゃダメだ。この熱を語りたい。

というのもつい昨日、FF9リマスターを終わらせ、そのあまりのエンディングの素晴らしさを、リア友にこれでもかってくらい語ってきかせたのだけども「いや、おれもやったから知ってるし、なんだったら初代プレステの頃からやってるしwww」

と、“おまえが味わった感動なんかとっくの昔に卒業してるから”みたいな空気をだされて俺の話は遮られた。

......

 

いやおれだって初代やってるわ!!!

こっちだって4枚組Disk経験者じゃボケェ!!

あの野郎、なわとび1000回成し遂げたからって調子のりやがって...。クソが...。

...え?ブログ主?なわとびやってないよ?

なんたって購入したリマスターはswitch版だからね!

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ち、ちがうんだ。ブログ主のPS4はすでに容量一杯だったんだ!

決してトロフィーリスト見てビビって逃げたわけじゃないんだ!!

 

 

閑話休題

 

 

話を戻そう。FF9のエンディングは素晴らしい。

あのエンディングに到達した瞬間全てが許される。

「許される」といっても、リマスター版で不満だった諸々改善されたし倍速機能は神だし、開発された段階である程度許されてるんだけど。

とにかく許されるのだ!!

 

エンディングってどこから?って話だが、具体的には「永遠の闇」とかいうぽっと出のペプシ野郎を倒したところからだ。

さっきまで「ヒャッハー星ごと道連れじゃ~」と殺気マンマンだったクジャが「逃げろ」とジタンたちを導くところ。

ここから感動のラストへの道は始まっているのだ。

生きているクジャを放っておけないジタンは、一人クジャの下へ。

何気にこのときの“イーファの樹”へ突入するときのムービーがすごい。

もう有名すぎてプレイしてない人も知ってるだろう「誰かを助けるのに理由がいるかい?」もここでお披露目。

かっこいい。

このセリフちょっとキザで、でも困ってる奴を放っておけないジタンのキャラも表れていて、実にピッタリだ。かっこいい。

ただ個人的には、この後「この世にいらない存在なんだ」と自嘲するクジャにかけた「この世にいらない存在なんてないさ…」も捨てがたい。

ジタンとクジャの生まれた背景を考えると、このセリフの重みはすごい。

 

まあここまででもある程度許してやらんでもないんですよ。というか十割許されてるんだけど。

ビビのモノローグが入った瞬間から、このエンディングは歴史に名を残すほどの大作と化す。 

 

月日は経ち、パーティメンバーたちがアレキサンドリアに集まりだす。

中でも、みなし子エーコがシド夫妻の養子になっていることが地味にグッとくるが、シドのことを“おじさん”から“お父さん”と呼びなおすところがさらにグッとくる。

テンプレみたいな展開だけどよぉ、こういうの超弱いんだよ...。

 

そして当然ビビもアレキサンドリアに来る......と思ったら、大量に来る。

現れたのはビビの子どもたち。

その言葉遣いやセリフの内容から、プレイしているユーザーもようやくここでビビが旅立ってしまったことに気付く...。

 

“毎日、ジタンのことを話したんだよ……”

“ボクたちのとても大切なひとがいたって……”

“生きてることの大きさを教えてくれたひとだって……”

 

ヒビ……おまえ……。

 

“別れることは決して悲しいことじゃないよね?”

“離れていても心が通じあったよね?”

“そんな大切なことを教えてくれたんだよね?”

 

ちげぇよビビ…教えてもらったのはコッチのほうだよ…。

だからそんな悲しいこと言うんじゃねえよ…。

 

“ボクが何をするために生まれてきたのか”

“ボクがいったい何をしていきたかったのか”

“そんなことを考える時間をくれてありがとう”

 

……。

 

“ボク、みんなとめぐり逢えて、とてもうれしかった……”

“もっと一緒に冒険したかった……”

“だけど、別れる時は…必ず来るんだよね”

 

は?いや、おまえ…なに言って……。

 

“みんな……”

“ありがとう……”

“さようなら……”

 

“ボクの記憶を空へあずけに行くよ……”

 

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「記憶を空へあずけに行く」なんて、おれが一生かかっても思い浮かばない言葉だよ。

でもそうか...。ビビは記憶と命をつないだんだな...。

短い時間しかなかったけれど、「生きる」ことの意味を見出せたんだな。

 

そして感動はここで終わらず。

 

生死不明のジタンを除き、みんなが城下に集う。

マーカスとコーネリアの悲恋を観劇するガーネット。

舞台は悲劇で終わると思いきや...。

マーカスを演じていたのは、ジタン!

涙ながらに駆け寄り、ジタンの胸に拳をドンドンするガーネットが愛おしい。

笑顔で送り出すスタイナーも最高だ。

大団円で締めくくられる中、最後のガーネットとジタンの会話。

 

「ねぇ どうして助かったの...?」

 

「助かったんじゃないさ」

「生きようとしたんだ」

「いつか帰るところに帰るために」

「だから うたったんだ」

「あのうたを」

 

あっ...これ神ゲーだ...。

許すとか許さないとか、なんておれはおこがましいことを考えていたんだろう。

とんだ馬鹿野郎だ。

「永遠の闇」っていうのはラスボスじゃなくて、おれのことだったんだ。

状態異常をあんなに引き起こさせるなんて、いかにも性格の悪いおれそのものじゃないか。

しかしそんなペプシマンの心も、バックで流れる「Melodies of Life」が浄化してくれる。

 

“消えゆく運命でも”

“君が生きている限り”

“いのちはつづく”

“永遠に”

“その力の限りどこまでも”

 

...なんなんだよこの歌詞は。

ゲームにマッチしてるなんてレベルじゃねえぞ。

どれだけこっちの涙腺を壊せば気が済むんだよ...。

 

“わたしが死のうとも”

“君が生きている限り”

“いのちはつづく”

“永遠に”

“その力の限り どこまでもつづく”

 

 

ありがとう。

もうそれしか言えない。

これほどすばらしいゲームを作ってくれて。

ジタンたちと旅をさせてくれて。

ビビと会わせてくれて。

本当にありがとう。

 

戦闘前のロードまだ長えよ、とか。

ジタンが盗みおえるまで攻撃始められねえよ、とか。

サラマンダーって要る?とか。

もうそんな小さなことはどうでもいいんだよ。

 

FF9神ゲー

オズマてめーはぜってえ許さねえからな。