ゆらりゆらりとゆらゆらと

あたまの悪い男が、起こったことを忘れないためのボケ防止日記

「Dies irae ~Amantes amentes~」ChapterⅢ 感想

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“この時——思ったことはただ一つ”

“神様なんかこの世にいない。いたとしてもすでに死んでるだろうし、生きているなら俺がこの手で殺してやる”

 

前回までのあらすじ:おれ藤井蓮、ふつうの高校生!毎朝幼馴染が朝食を作りにきてうんざりするわ、学校じゃあクォーターの先輩に絡まれるわ、最近はそのお母さんとも急接近しちゃってもうたいへん!そんな中、クラスに美人な転校生が!それも2人も!?いったいどうなっちゃうのおれの学園生活は!!?

「Dies irae ~Amantes amentes~」ChapterⅡ 感想 - ゆらりゆらりとゆらゆらと

 

 

タイトルは「End of the Nightmare」悪夢の終わり。

香純の悪夢がおわると同時に蓮が魔人たちの領域に足を踏みいれる章。

 

 

眠り=誰かを殺してしまうかも、という恐れがあるため1週間ろくな睡眠をとれていない蓮。

このままでは事態が好転しないため、屋上でルサルカから話を聞くことに。

 

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ここでの質疑応答、蓮は見事に核心をつく質問ばかりなのだが、

肝心のルサルカが何もまともに答えない。

徹底的なまでにはぐらかされる。

ベイは「しゃべりすぎ」だなんて言ってるが、蓮も初見ユーザーもこの一問一答からは見事に何の収穫もない。

ル「ツァラトゥストラはメルクリウスのエイヴィカイトを受け継いで、同じアーネンエルベを持っていると思われる......って、ああごめん。こんな言い方じゃ分かんないか」

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団員たちにあだ名がつけられてることなんて、蓮にとってはマジでどうでもいいことだしな(笑)。

団員たちの今の見立てでは、蓮は白よりのグレー。

メルクリウスの代替としてはあまりにお粗末。

だがそれでも完全に違うとは言い切れない”何か”がある、とルサルカは読む。

ル「自分はここで死ぬ人間じゃない——とか思ってる?」

魔女の洞察力はすごい。

でもすごいのはここまで。

ル「わたし、もう昔とは違うんだよ。今ならザミエルにも、シュライバーにも、マキナにだって負けやしない」

あと魂20万持ってこい。

 

校庭ではベイと螢が盗み聞き。

校庭から屋上の会話を盗み聞き。

プライバシーというものは諏訪原にはない。

しかしこの2人、つい先日一触即発状態だったのに

ヴ「あーん?なんだおまえ、若ぇくせにいつまでも粘着だな。あんなもんは洒落だろ洒落」

とすっかり仲直り(ニッコリ)。

え?ベイはマジだった?そもそもケンカ売ってたのはベイの方?

全部洒落だって言ってんだろ!いい加減にしろ!!

シュピーネさんから与えられた情報によれば蓮は完全に白。一般ピーポー。

未読で厚顔の限りなのだがシュピーネさんは幼いツァラトゥストラに拷問かけたり、クローンつくってたりしてたらしいのですよ。by「~Wolfsrudel~」

ツァラトゥストラ=蓮の図式は初めから知ってたわけで。

ベイには完全に嘘の報告を上げてるわけだ。

さすがはシュピーネさん。

ベイよ、そんなんだからこの男は駄目だなんて言われるんだぞ。

 

話は、メルクリウスがいかにやばい奴なのかに。

ヴ「ああ、やばいね。あいつはちょっとおかしすぎた。面と向かって口利けたのは、首領とマキナの2人くらいさ」

 「おまえはやっぱり知らないだろうが、ザミエルやシュライバーでも一線引いてたくらいなんだぜ?並みのイカレ野郎じゃなかったのよ」

エレオノーレとシュライバーが一線引くっていうことがどれほどヤバいかは、プレイすればするほどわかってきます。

......しかしクラウディアちゃんのときもそうだが、ベイはほんとに面倒見いいな。

知りたいことはなんだかんだ教えてくれるし、ノリっていうものもわきまえてるし。

蓮はルサルカよりこっちに聞いたほうがよかったのかも。

ベイの制服姿なんて未知すぎるが。

 

 

放課後、香純の稽古につきあう蓮。

不眠不休を続けて疲労困憊な蓮だが、それ以上に様子がおかしいのは香純。鬼気迫る様相で竹刀を振り下ろし、打ち込みの機器を破壊。

その後、下校中も重たい空気。

蓮はどうにか場を和ませようと、以前ホクロ見たさに香純のおっぱいを見たことを暴露。

無事和ますことに成功(成功?)。

しかしこんなアホなトークがシュピーネ戦につながるとは誰が予想できようか。

 

帰宅後そのままデートをし、夜の公園へ。

このときの香純がやたら可愛すぎる。

蓮へお詫びの意味もこめて、早めのクリスマスプレゼント。f:id:yurayura3:20191119175119p:plain

野郎にチョーカーってけっこうキツイぞ香純。

モチーフは水星。

時間にうるさく、すぐ逃げ、足が速く、手も早いのが水星人の特徴。いいところないとかいうな。

香「水星はね、盗賊と旅人の星なんだって。あんたちょうどそんな感じ」

 

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香「あたしは、あんたの味方だよ。つらい時は、頼ってほしいな」

 「あたしは蓮の力になりたいよ。忘れないでほしいな、そこんところ」

Diesのメインヒロインってのはどうしてこうもいい女なんだろうな!!

まあいい女じゃなきゃメインヒロインにはなれないんだけどさ。

香純ほんと良い奴だよ。

カップル投票でギリギリトップ10に入れなかったのは残念だ。

 

黒円卓連中と戦うためには人間を辞めなければいけない。

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 DIO様みたいにふんぎりつけられない蓮。

そんな葛藤をしている内に気を失ってしまう。

 

 

 

夢の中、そこは黄昏の浜辺。

場面はかつて変態がマリィと久々の再会を果たしたところ。

時系列的にはラインハルトと仲良くなりだした頃?

それにしてもマリィに対する話し方がとても優しさであふれてやがる。

マリィ以外にも、その万分の一でもいいから優しくしてやってくれ!

 

マリィのために舞台を用意したと語るメルクリウス。

あとはマリィ自身がどうするか、どうしたいか。

マ「......分からない。でも、ここを出て何があるの?」

メ「それは私が答えるべきことではないよ。旅に出たいのか、出たくないのか。知りたいのか、知りたくないのか......もっとも君が望むなら、私はあの太陽すら堕としてみせるつもりなのだが......」

比喩じゃなくてほんとに堕とせるヤツは初めてみたよ。

おぼろげながらもメルクリウスの提案にのるマリィ。

マ「そうすれば、楽しくなる?」

メ「楽しませよう」

マ「約束できる?」

メ「約束しよう。アレッサンドロ・ディ・カリオストロ——君にそう名乗った者の総てに懸けて」

コイツぜったいこのとき心ピョンピョンしてたよ!絶対そうだよ!

そしてお得意の「今宵の恐怖劇を始めよう」略して“コヨグラ”。

 

 

そして諏訪原市内。

橋の上で鬼ごっこ

鬼はルサルカ&ベイ。

追われるのは件の連続殺人犯である、ツァラトゥストラ

そんな魔界の鬼ごっこに巻き込まれる諏訪原市民の皆さま。モブの命をなんだと思ってるのか。もうグラズヘイム落ちたらみんなで反乱起こそうぜ。速攻鎮圧されるだろうけど。

ベイ&ルサルカ共に形成発動。

捕らえようとするも、ツァラトゥストラからカウンターを食らう。

この剣道バカ、カウンターのコツを知ってやがるな。

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逃走に成功する代替。

殺しの欲求なんてない。そんなことはしたくない。

でも止められない。

そうしないと”彼”が強くなれない、だから頑張らないと。

それが願いで、それが全て。

ブログ主は初見時、ここらへんでもう胸が痛くなってた気がする。

なんだったら今でも痛い。

 

 

博物館では、トリファと螢がツァラトゥストラの正体を突き止める。

 

 

一方0時を過ぎたころ、ようやく目を覚ます蓮。

香純がそばにおらず、降り出した雨の中、現れた螢による答え合わせ。

すべては双蛇の杖(カドゥケウス)

片方が眠ると片方が目覚める。

片方が殺し、片方が蓄える。

弱すぎるうちに誰かに殺されないよう、分裂させてさらに弱くする。そうすることでレーダーに引っかからなくなる......という仕組み。

すごいぜ水銀。初めて知ったときは感心したわ。

蓮と香純、殺された被害者たちからすれば最悪だがな。

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螢「私たちはね、戦争をしに来たの。そのためにあなたが欲しい——

蓮を焚き付けるドヤ顔が最高にウザい。

このときはコイツを好きになることはないって思ってたんだけどなぁ...。

 

腹を決め、香純に電話をかける蓮。

走りまわっていると、聞こえてくる着信音。そして血だまり。中心に立つ者。

 

香「ああ、蓮......来たんだ」

 

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死体の首を持ち、茫洋とたたずむ香純。

薄々気付いていたものの、認めたくなかった事実が目の前に。

この章の蓮のキレっぷりは玲愛ルートの司狼喪失後に次ぐモノかも。

 

いっしょに帰ろうと手を伸ばす。

しかしその瞬間、飛んでくる斬撃。

“さあ、これこそが序幕の終幕”

“我が盟友と愛しの君へと捧げる歌劇——主役として思う存分に謳え代替”

 

見えない斬撃に苦戦する蓮。

どうにか肩に手をおき説得を試みるも、右腕が縦に真っ二つに。

痛みは想像を絶するはず、だが

“馬鹿が、叫ぶな抑え込め。大の男が、大騒ぎするようなことじゃない”

香純のこれまでの窮状を考えれば、むしろこれは当然の報いだと耐える。

無意識に右腕を押さえて縮こまってるブログ主とはえらい差だ。

これが主人公か。orz

 

そばへ行き“抱きしめる”と方針を決意。

正気にもどすために香純に手をあげるなんてことは許されない。

“大事なものであればあるほど、無くせば二度と戻らないと知っているから”

一歩一歩進み叫ぶ。

蓮「そいつは、何の関係もないだろう」

その言葉に、ここまで反応を示さなかった香純が、口を開く。

 

香「どうして、なんでいつもそんなことばかり言うのよ」

 

流れだす「Walhall」。

もうダメだブログ主の心は限界だ。

あふれ出す香純の本音。

蓮のために何かできることをしたい。

役に立ちたい。

のけ者にしないでほしい。

司狼のように特別になりたかった。

香「だから頑張って、頑張って、頑張って、頑張って、でもどうしていいか分からなくて、分からなくて、分からなくて、分からなくて」

 

 「あたし、こんなになっちゃったよ」

 

香純の心の隙間に入り込んだクソッタレ共の意志。

そんな奴らを許せぬと、蓮の怒りは臨界を突破する。

ここらへんのストーリーは本当秀逸。

主人公はもとより、プレイしてるこっちも「黒円卓許さねえ」って感情が沸きたつもの。

 

飛来してくる斬撃を躱さず受ける蓮。

裂かれた右腕がくっつき、驚愕する香純。

蓮「おまえに、これ以上そんなことをしてほしくないんだよ」

大切な日常の象徴、蓮にとってはとっくに特別な存在。

それをぶち壊したことがどれだけ高くついたか、怪物共に思い知らせると誓う。

そうして香純を抱きとめ、必ず帰ってくると宣言。

香「絶対、勝手にいなくならないでよ......約束だから」

ギロチンが蓮のなかへ流れ込み、香純の悪夢はようやく終わる。

 

事態を見届けた水銀(くたばれコノヤロー)

介入はここまで。あとは観客席にまわると、再びのニート宣言。

一方トリファは次の生贄だれにしようかな~と陰謀を巡らす。

シュピーネさん逃げて~超にげて~!

 

家路につき香純を眠らせる。

この辺のトークが最高にラブい。鼻血でちゃいそう。

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蓮の首には契約の証よろしく斬首痕。

チョーカーつけてその上からマフラーして、首まわりが忙しいな!

 

 

そんな感じで終わった第3章。

香純役の方の悲痛な演技にだいぶやられた。

Dies(というか正田作品)はほんと演者さん最高すぎる。

声優さんに詳しくないブログ主でも、演技力が高いってのは分かるぜ!それくらいはバカでもわかるんだぜ!!

あと与猶啓至氏の音楽大炸裂でしたね。

活動位階にすら達していないブログ主みたいなチンパンジーが、与猶氏の流出を喰らったらそりゃもう全裸土下座アヘ顔ダブルピース状態ですよ。

 

さて次はいよいよ大本命のあの人の戦闘か...なんか緊張してきた。

 

ChapterⅣ ODESSA→「Dies irae ~Amantes amentes~」ChapterⅣ 感想 - ゆらりゆらりとゆらゆらと

 

 

 

出典元:www.light.gr.jp