小説「葉桜の季節に君を想うということ」感想
おしゃれなタイトルからいきなりのS〇X
Story:かつて探偵事務所に所属し、現在は"何でも屋"の「成瀬 将虎」。ある日、同じフィットネスクラブに通う「久高 愛子」から相談を受ける。「祖父が詐欺の被害にあって殺された。証拠をつかんでほしい。」。同時期、成瀬は駅で飛び込み自殺を図った女性をたすけるーー。
正直、「だまされてスッキリ!」というより、「こんなん気づけるかいっ」といった感想。
いやみんなだまされてしゃーないやろ、と。
調べてみたら自分と似たような感想の方もいらっしゃって、ちょっと安心。
なんだろう、真相を知った瞬間萎えちゃったんだよね、、、。
「いままで俺が頭の中で浮かべていたのは、、、、あああああぁぁぁ」って感じ。
なんかすごいケチをつけてしまった感じだけど、ストーリーはおもしろいです!
ミステリー小説らしく、「この後どうなるんだろう?」と気になって一気読みしてしまったくらいだから。
それと「安藤 士郎」という人物が出てくるんだけど、その人がらみの話は感動した。
ちなみに巻末で補填という形で、物語にでてきた単語の説明がはいってる。
これが地味におもしろい。でも初見のひとは読んじゃダメ、たぶん。
下のほうでネタバレあり感想へ
ここからネタバレあり感想
ジジババ達のドタバタ恋愛ハードボイルド
たぶんこの物語を要約するとこんな感じ。
上のほうでも書いたけど、初見はぜったいわかんねえよコレ。
たしかに読み返すと伏線はある。あるにはある。
ただそんな伏線たち気にも留めず、主人公含め登場人物みんな20~30代くらいの感覚で読んでた。
なぜかって?
キヨシ、てめーのせいだよ
主人公の後輩にあたるキャラなんだけど、出た瞬間「高校生」という説明がはいる。
現役だっておもうじゃん!タバコ吸うなって怒られてたじゃん!
まさかの60代!ゥわおっっ!(ますだおかだ風)
あと妹の綾乃。
蓬莱倶楽部の説明会?から逃げる場面があるんだけど、
おばあちゃんの全力疾走って速いん?
学生時代速かったぜ自慢があるものの、どうにも想像しづらい。
最近まで走ってた、っていうならまだしも、、、。
まぁいいんすよ高齢者オチなのは。結果的に見事にひっかかてるわけだし。
ここで話したいのが、いろんな方のレビューでいわれてる「古屋 節子(麻宮 さくら)の処遇あますぎない?」問題。
みなさんの言いたいことはよ~~~くわかる。
間接的であれ、この女性がやったことは殺人(幇助)。
こいつに手を差し伸べるなんてどうかしてるぜって感じでしょ?
でもさ、好きな人だったらなんとかしてやりたいって思うのは、おかしいことじゃないとおもうんだよね。(←書いててキモいこといってるのはわかってる許して(´□`。)°゜
この作品のタイトルを考えたらなおさら。
さいごの将虎の言葉は、けっこう良いこと言ってるなとおもった。
でもこいつヤ〇チンなんだよなって思い返したら、あんま説得力ないなっておもった。
そんな小説。