小説「連続殺人鬼カエル男ふたたび」感想
かえるおとこって、なんでこんなにぐろいの?
story:カエル男による五十音順殺人事件から10ヵ月。事件の裏で糸を引いていた精神科医・御前崎教授の自宅が爆発した。凄惨な現場から出てきたのは、カエル男による犯行声明文だった――。
もうすっかりDies irae感想ブログと化した当方のサイト。
ここいらで初心を取り戻そうと、前々から読み進めていたこの小説。
昨日読破したので感想記事を書かせていただきます。
なお前作の感想記事がないことをお許しください。読んだのが前すぎて内容忘れたなんて言えない。
いやぁグロいっすわ。
死体の描写がエグいのなんのって。
特に「破砕する」の章はやばい。
風呂はいってる時に読むんじゃなかった。
なぜ「破砕する」の章だけ、これほどキツい現場だったのかも最後まで読んで納得。
事件に四苦八苦する古手川と、もはやどこか無敵感しかない渡瀬警部のコンビは変わらず健在。
とくに前作のあれやこれやでレベルアップを果たした古手川は前よりステキ。
まぁまだまだ警部には及ばないが。
前作「連続殺人鬼カエル男」がはまった人には間違いなくオススメ。
グロいのが苦手な人はがんばれ。
ブログ主だってべつに得意じゃないけど頑張ったよ。
下の方でネタバレ感想
真犯人が御前崎教授だったっていうのは、おそらく少なくない読者が気付いていたのでは。
冒頭の爆破で御前崎があっさり死んだのは怪しいと大勢思ったはず。
しかし実際彼が手を下したのは「破砕する」の末松健三だけだったのは分からなかったなぁ。
確かに「溶かす」と「轢く」では声明文の発見が遅かったし、そもそも殺人の描写がなかったんよな。やられたなぁ。
その分きっちり破砕シーンは丁寧に描きやがって。
なぜ入浴中に読んじまったんだオレァ。
教授はけっきょく本命であり怨敵の古沢冬樹を仕留めることができなかった。
しかしこの世は因果応報。
ラストは教授の息がかかったさゆりにより、古沢死亡。
しかし自由の身になったさゆりはこの後どうなるんだろうか。
なんなら完結編として「カエル男みたび」なんて出そう。
もういいかげん古手川を休ませてやってくれ。
ドラマ化きまってるらしいけど、どのくらい描写がマイルドになってるか逆に楽しみ。
そんな映画。