“激痛を生む炎が、世界の総てを燃やし尽くした”
突撃ご自宅訪問回。
今回お邪魔するのは御門龍明さんのお宅。
黄金のあの方も友情出演され、前作をやってるの前提な章。
穢土屈指の観光温泉地“箱根”で合流を果たす鬼無里組と不二組。
各々変化がみえるものの、一番の変化は咲耶の意識回復と爾子・丁禮たちの復活か。
特に二童子はただ復活しただけでなく、旧世界の記憶も呼び戻っているため、黄金の光を受け継いだ竜胆に特別な想いを。
無事の再会に喜ぶ竜胆。金色の大先輩から覇道の何たるかを教わったため、以前に増して仲間想いに。
家臣の覇吐もまんざらでない様子。良い兆候ではあるが、天狗の理から徐々に浮いてきてるね......。
合流後、陣地に戻る途中で謎の術式を発見。
なんだなんだとざわめく中、明らかにイライラしだす龍明姐さん(笑)。
「スルーでOK」と皆に伝えるも、総大将の鶴の一声で、一行は術式が施されている現場へ。
到着。
『最後之修羅』の舞台っすね。
敵地ではあるものの害意は感じられない。ということで、みんなでお邪魔します。
パッと見た感じの感想は普通。
ところがどっこい。覇吐が「腹へった」とこぼすと、そこには立派な焼き魚定食が。
さらに背後には布団が並べられるという徹底ぶり。あとは温泉につかるだけやね。
龍明としてはもうここらで帰ってほしかったろうが、総大将は「もっと探索しよう」とノリノリ。
屋敷が出す雰囲気は「何者も逃がさない檻」。
屋敷の主人の性格が反映されているのだろうと竜胆は考察。本人の深層心理を暴かないでやってくれ(笑)。
竜胆&覇吐が入ったのは武器部屋。
部屋中に並べられた銃火器。覇吐の言葉から察するに、おそらくドイツ製。第四天時代のものかな。
手入れが行き届いており、銃身には『栄えある黄金の爪牙たれ』の文字が。
......なんだろう、プレイしてるこっちが恥ずかしくなってきた。
それぞれ一通り調べた結果、東征に支障をきたすものではないと判断。『家、ついて行ってイイですか ?』ならLet it beが流れてるところ。
気の抜けた感じで撤収しようとした瞬間、空間がバーニング!!
逃げ場がどこにも存在しない炎の牢獄が発生。
総てを焼き尽くす獄炎の中、聞こえてくるのは修羅の獣皇の声。
ラ「私の楽土は鉄風雷火の三千世界だ。ここにまみえた友らを抱こう。砕け散るほどに愛させてくれ」
「私は総てを愛している!」
三つ巴ルートで言い放った名セリフ。
今作はマリィルートの延長線のため、本来なら言っていないのだが、まぁ獣殿を表すにはもってこいの言葉なので正田卿も採用したのでしょうね。
次元違いの炎の圧に、成すすべ無い覇吐たち。こんがり焼けました......と思いきや、気づけば再び屋敷の中。
時間が巻き戻っており、覇吐&竜胆だけが記憶を保持。他のみんなは先ほどまでと同じやりとりを。
奇怪な現象には専門家の出番でしょ、ということで龍明になんとかしてもらおうとするも、その龍明がどこにもおらず。
このまま出るわけにも行かないので、覇吐&竜胆は他カップルたちに付いてみることに。
(選択肢次第ではあるのだが)まず凶月兄妹。
屋敷の主の気風に、どこか既知感を覚える2人。
そんなこんなで着いた部屋は『猿楽』の楽屋。
猿楽という単語が初耳でしたブログ主。
ググッてみると↑こんな感じで能面被って舞う演劇じみたもののようで、能や狂言のルーツになってるそうな。勉強になりますわぁ。
他にも歌舞伎や伎楽の道具もどっさり。
道具の持ち主、ひいては屋敷の主は男性で確定か。しかし名探偵・凶月咲耶は、衣装の作りを見て「そうとは限らない」と考察。
咲「この部屋、ひいては屋敷の主。その方は女性だから、所詮は女風情がと世間に決めつけられることを嫌っていたのかもしれません」
「だからこそ、女性でも強く在れるように、どのような益荒男が相手でも引けを取りたくなかったがため、あえてそれを演じてみようぞ、と」
竜「男に成りきれない強い女、か。それはまた、生きるのに苦労するだろうな」
人知れずどんどん暴かれていく姐さんの心の内側......!
髙い理想を目指し、愛する男に届きたかったのではと推察する女性陣。
対して刑士郎は、さも知ってるかの如く「そんな温い奴じゃねえよ」と反論。
第四天じゃ地味に仲良かったもんなおまえら。
外に出ようとすると再びバーニング。
ラインハルトの背筋美に圧倒されつつ、覇吐&竜胆は屋敷へ回帰。
覇吐にいたっては炎よりも、この繰り返しの方がキツいとのこと。
覇「......先がわかるってだけで、人生恐ろしくつまらなくなるもんだな」
水銀の諦観の那由他分の1くらいは感じれたかな。
続いては殺し愛カップル。
彼らが着いた部屋には楽器の山。
同じ楽器がそれぞれ2組。どうやら教師と教え子がいたらしい。
どれもこれも相当に使い込まれており、竜胆は教え子の方の勤勉さを称える。
しかし紫織は苦い顔。「いつまでも金魚のフンでいるなよ」と厳しい苦言。
まぁ紫織の言い分はわからんでもないが......何も知らないおまえが偉そうに言うなや(# ゚Д゚)。
戦場のマリみて師弟が決して安い関係じゃなかったのは、Dies既プレイ勢ならば誰もが承知。
ベアトリスの想いをコケにする発言はいただけない。
そして3度目のバーニング。
ここまでくると獣殿の熱い啖呵もただのギャグ。
最後は陰陽師組。
夜行はさすが、この屋敷の主が誰なのかすでに看破。態度も余裕。
隣の龍水も、御門家の雰囲気に似てると悪い気はせず。
そうして到着した部屋には、大量の書物。
ジャンルはどれもこれも小説。エロ本も置いてあるっぽい姐さんェ...。
文学っ子な龍水はテンション爆上がり。彼女にとって物語とは、
・様々な感動/夢を与えてくれる
・良質な代物ならば、どのような筋書き/結末でも読み手の糧になってくれる
・最終的には、現実を生きていく熱意に変わる
うんうん、頷くばかりだ。
並べられた本はどれも素晴らしいものの、電話や飛行機など、竜胆たちの時代には存在しないものも登場。
つまり屋敷にあるものは、第五天で転生を繰り返した姐さんが培ってきたものたちか。
以外にも、姐さんが書いた作品は恋愛モノが主だったらしい。お付き合い経験ないだろうに......いや、無いからこそか。さすがだ。
どの部屋でも見かけた単語『黄金』。
覇吐と竜胆はその言葉を吟味。
屋敷の主にとって『黄金』は絶対的な輝きを誇り、触れるのも畏れ多い特別な存在。
朧げながらも答えを掴んだ2人。“激痛の剣”の攻略にうつる。
その攻略法はシンプル。炎から逃げるのではなく、手を伸ばすこと。
燃え上がる炎は恐怖の対象ではなく、至高の輝きだから。
覇「——さあ、行こうぜ野郎共ッ!黄金の果てまで踏み出そうやッ!」
炎を受け入れた結果、回帰を突破。
辿り着いたのは大広間。
そして一行の目の前にはスーパー不機嫌な龍明さんが。
来るのが遅えんだよ!といきなり説教。
龍「あの程度の熱で、何を乗り越えたつもりになっている。まさか残滓を超えたのだから褒めろなどとは言うまいな?口にしてみろ、今度は私が焼いてやろう」
刑士郎が言う通りまったく温くないわ......。
こんなところで何をしているのかと竜胆に問われ、龍明は広間の最奥に掛けられた一枚絵を指し示す。
覇道神連合vs邪神。
龍明が穢土を発つ際に描いた、意地と覚悟を込めた絵。
波旬の左腕が吹っ飛んでいるように見えるが......実際はこれほどの傷をつけることもできなかったろう。龍明の悔しさが感じられる。
絵を見て、宗次郎と紫織は案の定、獣に興味を。
刑士郎も獣を最強と断じつつも、蛇に言い知れぬ不快感を覚える。
咲耶も同様。蛇を見るだけで気分が滅入る。
反対に、夜行はそんな蛇に好奇心。座に到達した者の中で、蛇ほど術に精通した者はいなかったろうから、ある種当然の反応か。
そして先ほど物語に対して強い想いを持ってることが判明した龍水は、この絵を見てその結末を察してしまう。筆者の悲痛さをくみ取ってしまう龍水の眼はさすがだが......やるせないな。
竜胆は金髪の少女に羨望。
大勢から守られているということは、それだけ尊い存在であること。
自身も負けないように精進することを誓い、龍明もその言葉に満足。
そして————覇吐は三つ目の化物を前に微動だに出来ず。溢れる感情はただただ恐怖。
“いずれ必ず見つかって殺される”
畸形のトラウマがモロに流れ込んで......。
そんな覇吐の様子から、龍明は彼の正体がぼんやりと見えてきた感じ。
彼を救う一言を。
龍「——そいつはおまえを見ておらん。今も昔も、誰一人な。違うか?」
なんとか気持ちを取り戻す覇吐。ここでドロップアウトもあり得たな。
そして、最後に全員へ「無くしたものは返ってこない」という、あの青臭い刹那が語っていた言葉を送る。
こうして龍明宅の訪問は終了。
益荒男勢は、特に得る物があったかといえばそんなこともなく。
対して遍歴をのぞき見された形になった龍明さん。穢土を出る際に置いてきた“激痛の剣”を回収し、存在感がUP。
あらためて、『曙之光』は全体的に龍明周りの補完が強いなぁとしみじみ。
文月・穢土諏訪原→