思ってたんとちがった(マジで)
Story:神紅大学一回生の葉村譲は、三回生の明智恭介に「ミステリ愛好会」に誘われ加入する。彼がホームズなら自分はワトソン、そんな関係の2人。ある日、同大学の映研が夏合宿するという話をききつけ、行動をおこす明智。そこに多くの事件を解決してきた名探偵剣崎比留子も絡んでいきーー。
ふつうのミステリー小説じゃなかった!!!
俺みたいになんの前情報も知らず読んだひとはびっくりしたのではなかろうか。
世界観というか舞台設定が「あれ、いま俺ミステリー読んでんだよな?」と疑問をおこしまくる。
今村さんはこっち方面でまた一作だしてくれないかな。
本筋のミステリーよりはるかにワクワクしてしまったよ。
登場人物たちもそれぞれキャラがたっていて分かりやすい。
巻末で選評委員(鮎川哲也賞)の方もおっしゃっていたけど、キャラを覚えやすくしてくれる工夫がしてあって「俺みたいなにわか小説ファンにも優しいんだなぁ」と勝手に感動。
ホームズ明智がほんとカッコイイんだ。
ミステリーおなじみのネタ、専門用語が数々でてきてかつ親切に説明してくれる。
トリックそのものにあまり目がいかなかったけども、評判になる本ってやっぱりおもしろい。
とりあえず
実写映画化はいつですかね?
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ミステリー+ゾンビ=革命
ミステリーもそうだけど、ゾンビの設定にも妥協がない。
いろんなゾンビ映画の話をひきあいにだして、この小説にでてくるゾンビの脅威をありありと伝えてくる。
これに人間による殺人も絡んでくるんだから、登場人物たちからすりゃあたまったもんじゃないよな、、、。
その登場人物たちのいろいろな要因が重なって、今回の殺人に発展していくのが悲しい。静原は最後退場する必要なかったのでは作者さん(´Д⊂ヽ
出目と七宮?こいつらは死んでいいやろ
しかしなんといっても印象的なのが明智ェ、、、。
まさか序盤で逝くなんて、、、。それもむちゃくちゃカッコイイ逝き様でよぉ。
死んだあとも静原の話でより彼のカッコよさが浮き彫りになって。
主人公が彼を慕っていたのもうなずけるほどの漢だったよ。
ラストで比留子が引導を渡すシーンは感動したよほんと。
そんな比留子と主人公の戦いはこれからなんだけども、
作者の今村さんはつづき書いてくれるのかな?
すっかり虜ですよぼかぁ。
四次元殺法コンビの忠告も絶対ではないと教えてくれた。そんな小説。