小説「魔眼の匣の殺人」感想
初見時「ま、まがんの......ん?こ、こう?」
story:紫湛荘で起きた事件により大きな被害を受けた葉村譲と剣崎比留子。事件に関係する機関を追う2人は、手がかりを求めとある山奥の集落へ訪れる――。
とりあえず、前作「屍人荘の殺人」が映画公開おめでとうございます。
以前記事書いたとき願っていたことが無事実現。
しかし年末年始なんやかんや忙しいから映画館いけるかな...。
さて、そんな「屍人荘」で鮮烈デビューを果たされた今村先生の第2弾。
表紙がこれでもかってくらい特徴引き継いでいてわかりやすいね。
そして内容も特徴を引き継いでいる。
・クローズドサークルもの
・超常的な現象
・登場人物の名前がわかりやすいように工夫
といった具合。
前作ほどのインパクトはない分、しっかりミステリで固めた今作。
主役ペアはお互い意識してんのになぜ付き合わない?
そっちのほうがミステリだよ、ワトソン君。
下の方でネタバレ感想
ゾンビというトンデモ展開だった前作に続き、今作は未来予知。
クローズドサークルの作り方が相変わらず達者な作者さん。
でも電波関係がやっぱり気になるな。山奥でも携帯つうじるところ多いからな今の時代。
そして殺人の動機もこの予知が原因っちゃ原因。
「4人死ぬ」という予知から自分が死なないようにするため他人を手にかける。う~ん惨い。
とまあ予知に振り回される登場人物たちをみてるのはおもしろかった。
え?そういう楽しみ方ではない?
だめだ...いかんせんここ最近ホラーやスリラー小説しか読んでなくて....な。
驚いたのはその予知者サキミ様が本人ではなかったことか。
日記の内容含めお見事でしたわ。
そんな感じでどいつもこいつもまわりくどい動機や思惑が錯綜していた登場人物たち。
おかげで主役ペアのキャラが希薄となってしまった。
第3弾に続く終わり方だったが、葉村君たちはくっついていいと思うよ。
そして誰かブログ主とくっついてくれまいか。
きょうはクリスマスイブ。爆ぜろ世界中のカップルたち。
そんな小説。