
“時間が止まればいいと思った”
story:私立月乃澤学園に通う藤井蓮。ありふれた日常を享受していたが、親友の遊佐司狼とのケンカから、彼の日常が少しずつ変わっていき——。
蓮のモノローグからスタートする本編。
“Also sprach Zarathustra”からプレイしてる爪牙たちは何度この独白を聞いたのだろうか(震え声)。
未知なんていらない、トラブルなんてまっぴらという主人公の独白。
時間が止まればいいなんて誰もが思うことだろうと蓮は言うが、おまえほど異常な域で願うヤツはいないぞ。
そのあたりのことをユーザーに代わりツッコむ司狼。
ただコイツはコイツでな.......。

司「そもそも、オレの話に出てくるおまえは、なんかズレてるトリックスターみたいなもんなんだよ」
作者公認のトリックスターであるおまえがそれを言うのか。とことん蓮の裏側だ。
司「人生は短い。エンディングが来る前に、選択肢の総当たりをやらせてくれ。この一本道、絶対どこかに別ルートがあるはずだ。オレはそれを探したい。結果がたとえ、バッドエンド一直線でも——」
この段階で、無痛症の代償によるタイムリミットが迫っていた司狼。
蓮と離れる選択肢を選ぶ。
司狼の“真面目に生きる”という価値観が垣間見えるこの1シーン。“自滅因子”やら“ナラカの触覚”やらいろいろ背負っているこのヤンキーだが、そんな業の中でも一生懸命に生を謳歌しようとするコイツが大好きです。
“あいつの意志は、オレの意志だ”
はるか未来で口にするこのセリフは、正田作品トップ3にはいるくらい好き。
そうして始まった壮絶な殴り合い宇宙。
ケンカの内容は、香純の父親を殺したことをカミングアウトするか否か。蓮にケンカふっかけるには絶妙な理由だ。そのへんも計算されてそうで、さすが司狼。
殴り合いの結果は壮絶。
病院に運ばれた蓮はいたるところ骨折。
左頬骨、上顎骨、下顎骨、右眼底骨、鼻骨、左頬骨、左上腕骨、左中手骨~~以下割愛。
要するに、なんで生きてる?って具合。
おそらく司狼も同様のケガ。
そして退院日。
MDプレイヤーなんかがでてくるところに時代を感じるぜ。
「2006年 ヒット曲」で検索したら、湘南乃風/純恋歌や絢香/三日月とか懐かしすぎて泣けてくる。
そのまま街にでると日陰の女香純合流。
かわいいじゃねえかこのヤロウ。
玲愛先輩から渡されたチケットで、デートへ。
展示内容は『世界の刀剣博物館』。刃物恐怖症こじらせてるヤツになんていうものを......。
博物館内にて、案の定ゲッソリしてしまう蓮。
しかし何かに導かれるように館内の隅、フロアの死角へ。

“Bois de Justice——正義の柱”
ギロチンにまつわる四方山話を聞かせる蓮。何気に博識なんだよな、勉強になるぜ。
......え?高校で習うレベル?ほ、ほらブログ主は日本史専攻だったから!
日本史専攻だったからっ!!
飾られているギロチンは、フランス革命当時の本物。
不意に語りかけてくる、ギロチンの中の少女。
ついでにそんな彼女の追っかけも語りかけてくる。
“やあ、彼女はどうだね——ツァラトゥストラ”
ボイス無しなのに脳内再生余裕すぎて嫌だ。
家路につく蓮たち。
部屋の中にさりげパラロスのポスター。

蓮も14歳神の爪牙だった......?
眠りにつくと、夢の中にまで現れるニート。悪夢だ。
さらに初恋の人との出逢いも、勝手にしゃべってくる。悪夢だ。
マリィにひとめぼれした水銀は、彼女のために生きることを決意。
ここから全世界、全宇宙を巻き込んだ壮大な代替わり計画が幕をあげた。
そうしていつのまにか、蓮は黄昏の浜辺に。
目の前には、先ほど語られていた少女の姿。

女神かな?
蓮もブログ主もウットリしてると、気付けばその身は断頭台へ。
マ「血、血、血、血が欲しい。
ギロチンに注ごう、飲み物を。ギロチンの渇きを癒すため。
欲しいのは、血、血、血」
ギロチンのリフレインと共に、蓮に落とされる断頭の刃!
ほら見ろ、やっぱり悪夢じゃないか!
目覚めると香純がそばに。
そのまま朝食を作ってもらい、制服もクリーニングに出してもらってた。
......夫婦やんけ!
くそうルートが進むにつれ目立たなくなってくけど、香純も十分いいヒロインだからなぁ。
そんな新婚夫婦の空気を出してると、TVより首切り殺人事件のニュース。こんなニュースが実際自分の町で起こったらって考えると、肝が震えますね……。
学校へ登校し、なんやかんやありつつ昼食を屋上で玲愛先輩ととることになった蓮。

冬の屋上なんか想像しただけで(ブルブル)。
玲愛がだす独特な雰囲気は唯一無二だな。
ちなみにブログ主、四ヒロインで順位をつけると
1位 女神マリィちゃん
2位 いろいろ残念螢
3位 日陰の女香純
4位 Bカップ玲愛先輩
なんです。ごめんな先輩。決しておっぱいで決めたわけじゃないんだ......。
屋上で仲良くご飯をとっていると、先輩は蓮が司狼とケンカした原因を尋ねる。
そもそも相性の悪い2人が、どうして親友になったのか不思議に感じ
玲「だから、神様は性格悪いなって思ってた。うん、今度一発、キミの代わりに殴っとこうか。遠慮しないで。善意だから」
一発と言わずボコボコにしたってください先輩!!orz
実は、首切り殺人事件の第一発見者だったと告白する先輩(・□・;)。
いっしょにその場にいた親代わりのFカップシスターは、ショックで寝込んでしまったとのこと。玲愛はともかくリザは確認のために事件現場に行ったのかな?
なごやかじゃない会話が終わると、蓮はそのまま夜まで熟睡(真冬だぞ?)。
日が落ち18時半をまわったところで、ようやっとお目覚め。冬の屋上でコート羽織ってこの時間まで寝てられるなんて...。これも副首領閣下の法術かしら...。なんておそろしい。
一人、部活の居残り稽古していた香純といっしょに帰路。
外でご飯すませようかと誘う香純だったがおまえの飯以外合わんというすさまじい旦那発言をかます蓮。爆発しろ。
香「今度何かあった時は、ちゃんとあたしに話してね。また前みたいに、知らないところで無茶しちゃ駄目だよ?」
「約束」
1人だけおいてけぼりにされたくないと願う香純。
しかし、そんな香純たちがいる日常を守りたいというのが蓮の原動力なのがまた。

螢ェ...。おまえやっぱりその服へんだぞ。
ベイ、ルサルカ諏訪原到着。出迎える神父。

螢が成長したと告げると、意気を上げる2人。
ト「分かっているとは思いますが、いま黒円卓に空きを作るわけにはいきません。それでは十一年前の繰り返しです」
それなのに玲愛ルートでフルボッコにされた螢ほんま可哀そう。
諏訪原までやって来た彼らの目的は水銀の代替。
さぁ蓮がんばれ。めっちゃがんばれ。
ってな感じで記念すべき第1章は終了。
“学園伝奇バトルオペラ”の学園成分はここでほぼ消費しちゃったよ。
ていうか“学園伝奇バトルオペラ”って何?
このリザルト画面?的なのもちょっと厨二心くすぐるね。

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