“また再び日常へ、待ってる香純の所へ帰るんだ”
9章に続き、バトル展開な第10章。
螢のクービューティな仮面が剥がれ落ち、その内に秘めた想いと病み具合が見どころ。
...え、香純?寝てらぁっ!!
前章でルサルカを殺したことが仲間にバレてないかビクビクする螢からスタート。
儀式の都合上「同士討ちOK」は暗黙のルールなんだからびびんなよ螢。
胸はってけ。
そしてニヤニヤニヤニヤと嫌らしく勘ぐってくるヴィルヘルム。
想い人との戦いを中断させられたからか、やけにねちっこく責めてくる。
諍いになると面倒なので適当にかわすも、兄を侮辱された瞬間螢ちゃん怒りスイッチオン。
売られたケンカを買おうとしたところで、トリファが仲裁に。
ケンカは自身のルートまでおあずけ(ケンカというか弱い者いじめというか)。
学園戦後クラブにもどった蓮たちは、英気を養うためにうどんをすする。
傷の手当てから料理まで、家事すら万能かエリー。
香純は寝てるし、先輩はいても料理できないし、マリィはそれ以前の問題だし。おいおい女子力でいえばメインヒロインたち超えてるじゃないか。
それとここでの手当てでやりとりする司狼とエリーが、夫婦感でていてたまらん。
やっぱこいつら好きだ。
ただ主人公差し置いてベストカップルぶりをみせてしまうのはどうなんだオイ(はやく起きてくれ香純!)。
蓮の気持ちとしては司狼たちをこれ以上巻き込みたくない。
だが司狼たちは”既知感”を脱却したく、そもそも黒円卓に原因があるのではと睨んでいるため引き下がるという選択肢はナシ。
蓮「死ぬぞ」
司「その方がマシだね」
強がりとかではなく、司狼にとっては未知を得れるなら本当に死んでもいいと思ったのであろう。
何気にこのルートのラストを臭わせてたんだな。再プレイして気付いたよ。
お互い想いが譲れないため、話はここでSTOP。
3人顔をつきわせてあらためて現状確認。
ここまで負けっぱなしなのは、後手にまわっているからだという蓮の分析。
でもこれは仕方ないよな。
“決まった戦場で一定の魂を捧げる”というシステム上、犠牲を出さないために蓮はそこに向かわなければならないし、打倒してもスワスチカは開くから儀式は進むしで、どう転んでも蓮たちに不利なゲームである。
話し合った末、“一つの戦場で複数人倒す”という方針に(というかそれしかない)。
そのために待ち伏せ戦法をとろうとするが、開いているスワスチカが不明瞭なため手始めにタワーへ向かう。
一方、トリファの介入によりバトルの流れはなくなったヴィルヘルムと螢。
しかしヴィルヘルムがいつ「コイツ、ルサルカ、コロシタ」とい言うか依然ビクビク状態な螢。
わかるわかる。いたずらしたことを帰りの会で先生にチクられる寸前のあの感覚な。おれは忘れてねえぞ石川。
しかしヴィルヘルム、そしてトリファにとってもどうでもよかったのか、その話題はスルー。ルサルカェ...。
トリファとしては重要なのはカイン。
螢によって封印されたカインを再び起動するよう命令。
というか螢は神父に言わず勝手に封印したのか。
上司への”ほう・れん・そう”は必須だろうに。
これがゆとりか。そしてこんな考え方のブログ主は社畜か...。
タワーに到着した蓮一行。
蓮はいち早く団員がいることを察知。
二手に分かれ、自身は敵がいる展望台を目指す。
このとき司狼も団員がいることを知覚した描写あり。
司狼信者のブログ主ですら「ちょっとやりすぎじゃ...」って思ったため、ここで司狼に対して拒否反応おこす人がいても仕方ないかも。
特に司狼の正体が明かされる螢・玲愛ルートが無かった時代じゃ、さすがにブログ主も嫌いになってたかもしれ~ぬ。
展望台に上がると待ち構えていたのは螢&カイン。
「景色をみておきたかった」という螢のセリフから察するに、このタイミングでタワーにいたのは偶然?
なんにせよ戦闘は避けられず。
だがその前に螢から偽槍とカインの説明。
櫻井一族の悲劇と螢の戦う理由が明かされる。
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ヒ「あ~あ、おれ長官なのに小物なんて言われるし槍は持てないし。城の玉座で昼間からゴロゴロ~ゴロゴロ。あ~あ、オヤジがトム・クルーズだったらなぁ」
エ「ちょっとちょっとなにやってんのヒムラーさん」
ヒ「やや、そこにいるのはヴィッテンブルグ少佐。ペッコリ45度」
エ「いやいやペッコリじゃなくて。なにやってんすかこんなところで」
ヒ「やだ部下からの叱責こわい。でも今日から自分を変えるんだ。バカなんつって」
エ「なんつってじゃないでしょ。槍が持てなかったことまだ引きずってるんですか?しょうがないから日本から優秀な鍛冶師連れてきましたよ」
ヒ「嬉しいコメントに、ひざ下ガックンコ。からの、ちょっと優雅にペッコリーナ」
エ「まあ槍うってもらってもけっきょく偽物は偽物ですけどねw」
ヒ「わおパックリピスタチオ時間返して」
エ「こっちのセリフだよ」
ヒ・エ「どうもありがとうございました」
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そうして偽槍が誕生した(間違ってないはず)。
ただ作られただけなら何ともなかったんだが、武蔵おじいちゃんが有能すぎたのがいけない。
歴代櫻井の魂を吸収し出来上がったのが、今の醜い屍兵。
螢「誤解しないでね。生前の兄さんは、こんな有様じゃなかった。格好良かったし、ハンサムだったし、優しかったし、強かった」
ハンサムで、優しくて、強くて、KILL・HE・I・THENだったころの兄さんはこちら→「Dies irae ~Verfaulen segen~」感想 - ゆらりゆらりとゆらゆらと
そんな事情をきいたところで蓮にとって倒さねばならぬ敵なのは変わらず。
共に武器を形成。
片方は生きている人のため、片方は死んだ人のため。わかりやすい対比構造なだけに螢のほうにも感情移入してしまう。
そんな中、両者の殺気にあてられて暴走を開始してしまうトバルカイン。
激しい雷撃を受け、外に放り出される蓮。
落下する中“時間が止まればいい”という祈りの下、創造発動。
落ちる破片を踏み台に、展望台に戻ってくる。
以上、香純ルートでの創造終了。
まじでこれだけ。現世組相手に無双するとか一切ナシ。
ただステージ復帰するBボタン+上なだけの技。
「蓮が創造位階に達せない」っていうのは香純ルートの大きな特徴のひとつではあるんだけど、いかんせん序曲の扱いが悪すぎる。
強力な能力(といわれている)なのに、他ルートじゃあ使うときは三騎士が出張ってくるからその強さをアピールできない不遇な創造。
...まあそもそも対応してくるほうがおかしいんだけど。シュライバー以外の2人はなんやねん。
諧謔と終曲においしいところ持ってかれすぎの可哀そうな創造。
展望台に戻ったところで創造解除。
というかこの展望台頑丈すぎるだろ。
カインは暴走により既にボロボロ。ついでに螢もボロボロ。
蓮「......櫻井はおまえを守ろうとしていたのにな。もう、敵も味方も分からないのか」
「終わりにしてやるよ」
カインを切り刻み、その存在に幕引き。
放心する螢。
司狼たちとの計画を考えればここで螢も斬首すべきだが、“疲れた”とその場を離れる蓮。
螢「今殺しておきなさい。でないと、あなた後悔するわ」
蓮「死ぬなら、勝手にしてくれ」
螢「わたしは死なない」
「あなたを殺すまでは」
なんとも後味の悪い終わり方の10章。
カインは消滅したが、ベアトリスラジオみる限り、カインから解放されてベアトリスは元気そう(笑)。
そして次章、ようやくヒロインが日陰から日の下へ。
今までいたぶってきた分、そのヒロインぶりに悶絶するがいい!という14歳神の意志を感じる!!
ChapterⅪ Speculum Sine Macula→「Dies irae ~Amantes amentes~」ChapterⅪ 感想 - ゆらりゆらりとゆらゆらと