"ヴェヴェルスブルグは今日も地獄です"
香純ルートの公式アフターである「ベアトリスラジオ」。
本編での陰鬱な空気をぶち壊すギャグ世界。
正田卿の描く番外編なんてみんなこんなもん。
「Acta est Fabula」の公式サイトからDLできるので、よろしければ。
[Download]Dies irae〜Acta est Fabula〜
香純ルートラストの水銀&黄金の高笑いから一転、ベアトリスの呑気な声と共に表示されるタイトルロゴ。
わざわざ作ったんかこれ……。
そのまま企画の趣旨説明。
城にいる団員にインタビューすることに。
一番槍はヴィルヘルム。
まさにinterview with Kaziklu bey。
ギィィヤッハァァーーという文字に起こすのが難しいほど奇声を上げて現れるチンピラ。
ヴ「あの人のそばで誰でもいくらでもいつでもぶっ殺していいだなんて——おいおい天国かよここはよォ!」
地獄だそこは。
そんな一人テンション高いバカにイラっときたのか、おまえ一般人に負けただろと指摘するベアトリス。
ベ「カズィクル・ベイともあろう人が、まさか十数年しか生きていない少年にやられただなんて、ねえ?」
しかも司狼は城にいない。
THE・負け犬である。
唯一の喧嘩相手シュライバーを求め、再び奇声を挙げて去っていくバカ。
続いてのインタビュー相手はルサルカ。
こっちは戦争奴隷となったことに普通に気落ちしてる。これが正常。ベイがおかしい。
腹黒魔女が落ち込んでいるのを見て、ベアトリスはご満悦。
気になる他の団員。神父はリザと玲愛からお説教をくらうご褒美。
ベ「まあ当然の報いですね。少々温いですが、それは置いておきましょう」
置いといていいのか。
シュピーネさんは部屋の隅っこで現実逃避中。
かわいいなおい。
vol2では、香純ルートでは出番がなかったザミエル卿から招集がかかる。
集められたのはベアトリス、トリファ、リザ、ルサルカの現世居残り組。
彼らの体たらくぶりに、カンカンにお怒りなエレオノーレ。
トリファは条件反射で正座をしようとするあたり、説教(される側)慣れしすぎである笑。
エ「傷の舐め合いを繰り返すばかりで、己が刃など忘れ去ったかのようなその態度。反吐が出る。今の貴様らは塵だ!誇りが微塵も感じられん」
もっと罵ってください!
ヒャッハーしてるベイを見習えという頭のおかしい指導をなさるザミエル卿。
ヒャッハーなんて作品が作品なら雑魚のセリフよね、というルサルカの鋭すぎる指摘が個人的にツボ。
そうして幕を上げるエレオノーレ教官の地獄のしごき。
みんなのヤケクソの「ヤヴォール!」が笑える。
一人存在を忘れられたシュピーネさんは哀れなのか幸せなのか…。
そしてザミエル卿の砲火の下はじまるvol3。
特にベアトリスは異常なまでの"可愛がり"を受けているため、ついにリポーター業を放棄。
代役は、黄金から英雄の資格を得た螢。
相方は玲愛。
香純ルートじゃ険悪なまま終わった2人が、並んで漫才じみたことをするとは…これが未知か。
現世組にもかかわらず、しごきに呼ばれていない螢。
螢「居残り組ですらないって思われてるんでしょうね。ザミエル卿にとってみれば、私なんてその程度の認識ですから」
螢に対して厳しいエレオノーレ。
しかし玲愛は分析する。
玲「考え方ガチガチでクソ真面目で、盲目的で融通がきかない。なんか誰かさんにソックリだね」
要するに同族嫌悪。
この説明でなんかめちゃくちゃ納得したなぁ。
あらためてマリィルートが楽しみだ。
そしてそんな炎のツンデレ2人から好かれているベアトリスを「ツンデレキラー」と評す先輩。
たぶん香純も同じ称号を持ってるはず。
その後も電波ワールド全開な玲愛に振り回されるクソ真面目な螢。
まともな奴が割りをくうのが、番外編の運命。
玲「っていうかさ、実況よろしくって言われたけど、結局何を任されたわけ?事実上企画の丸投げだよね、これって」
……。
そうしてベアトリスラジオは打ち切りとなりました。 完
ドラマCDのようなキャラ崩壊はしておらず、しかしシリアスさを感じさせない、程よいバランスの内容。
しかし城ではどれだけ殺されても復活できるってギャグ時空だと便利すぎるな。
ラインハルトの流出はひょっとしたらアリなのでは……?
とりあえずベアトリスはリポーターなんかしてる暇あったら、一目散に戒に会いに行ってくれ。