“なあ、てめえらも、一緒に東へ征こうじゃねえかッ!
御前試合後編。
竜胆の発言がどれも名言すぎて言葉につまるわ、ついに出てくる真打・覇吐の登場に胸も震えるわでもう大興奮の章。
御前試合前夜、龍明姐さんから呼び出しをくらった覇吐。
龍明から一つの依頼、
「おまえ久雅家代表で試合出ろや。さもなきゃ一生牢屋な(・∀・)」。
......依頼?
100%純然な脅迫にあたるのだが、竜胆が主に相応しいか見定める機会だけは与えてあげる模様。与えてあげるだけだが。
そして今。
混沌とした御前試合に、待ったをかける竜胆の姿。
その手には弓矢。
久雅家の代表は自分自身だと、戦場へと足を踏み入れる。
東征軍の総大将——本当に自分がなるべきなのか悩んでいたが、繰り広げられる“死者の踊り”を目にし、ようやく覚悟完了。
確固たる意志を宣誓する。自愛しかもたない、曰くがらんどうな者たちへ——。
竜「至高の芸と誇るなら魂を懸けろ」
勇壮......その言葉しかでてこない...。
武威も歪みもこの場にいる者らにははるか劣ってるのに、“魂”を抱いているだけでこれほど圧倒した存在感を出せるのか...。
そら龍明が希望を見出すわけだよ。
“竜胆なら世界を変えられる”、そんな気持ちを早くも我々ユーザー達に持たせてくれる、まさに覇道の器だ。
竜「おまえたちが魂を持ち、芯から燃焼を求めるようになったなら、そのときこそ相応しい死に場所を与えてやろう」
「つまり——」
「私が東征の将となる」
りんどうっ( ゜∀゜)o彡゜<りんどうっ( ゜∀゜)o彡゜
しかし言葉だけでは三バカの気持ちは動かず。
竜胆もそこは承知。
ゆえにあとは行動を以て示すだけ。
ここからが竜胆の正念場。
そして竜胆はたとえ自分がここで死んだとしても、己の命が彼らの道を照らす光となると信じている。
そんな彼女の無謬の輝きに、最初に惹かれた益荒男が動く——。
覇「——いいだろう」
「惚れたぜ、久雅の姫さん。あんたのために俺は死のう」
BGMがタイトル画面でもおなじみの「神州愛国烈士之神楽」に。
不安を吹き飛ばすような晴れやかで壮大な曲。要するに主人公のターンってことだよ!!
覇「あんたは面白い。俺にとっちゃあ、それが何より大事なんだよ」
「そう思うのが俺のタマシイ?てことで、一つ納得しちゃくれないか」
「あんたが見ているものを俺も見たい」
竜「————」
「竜胆だ。以後私をそう呼ぶがいい、覇吐」
「なにやらまだズレもあろうが、おまえを信じよう。我が剣となれ」
「ならばその魂、将たる私が抱いてやる」
竜胆の狂気に酔った覇吐。
いまだ魂には不明瞭なれど、一定の理解は示す。
場の空気は完全に2人のもの。
龍明のお膳立てもあって、正式に神楽へ参戦する覇吐。
対するは、負傷著しくも戦意が衰えない宗次郎&紫織。
覇吐の説得にも当然応じない。
宗「それに覇吐さん、覚えているでしょう。僕は最初から、あなたを斬りたくて堪らなかった」
紫「退けないんだよね、無理な相談。こんないい男たちが一杯いるのに、なんで遠慮しなきゃいけないの」
ということで殺し愛コンビvs覇吐。
まぁもっとも試合でかなり消耗してる+覇吐の手の内を知らないため、剣バカ・拳バカ共に覇吐に秒殺。
これ以降2人はヤムチャ化(笑)。
残るは問題児の妹バカ。
流れる「禍津血染花」が懐かしいやら何やらで言葉にできん。
チンピラ丸出しでケンカを売ってくスタイルも『Dies』時代を思い出させるぜ。
一方の覇吐もケンカ売るスタイルなのだが根っからの傾奇者のため、刑士郎ほどの不快感はナシ。
いざ戦闘開始。
覇吐の等級もここで判明。なんと“陽5・陰7”と陰気の濃さでデカい顔してる刑士郎よりも上。
戦いは人間辞めてる同士のものに。
その証拠に“音速など欠伸が出る”ほどの鍔迫り合いが発生。
覇吐はでかい図体とは裏腹に、蛇腹剣や大鋏といった小手先の技術が必要な得物をぶん回してるのがおもしろい。
基本スペックが髙い変態紳士だ。
2人の実力は伯仲。
その勝負はいつかの夢をなぞっているものの、結末は変わると信じている竜胆。
その視線に応えるように、覇吐は王道を叫ぶ。
翻って、妹に返し風が吹くのをビビッてこのままじゃ敗北まっしぐらな刑士郎。
その本音を思わず吐露。
刑「ぶっ潰してやるぜ、俺は負けねえ!」
「誰にも、何処のどいつだろうと、舐められるわけにはいかねえんだよォッ!」
「俺のせいで俺の女殺しちまったら、俺が俺を許せねえだろうがよッ!」
利他のようで利己的な理屈。
しかしそれでも“大切な人がいる”というのは、この天狗道においてまだ救いがあるほう。
覇吐もそれを感じ取り、竜胆の想いに応えるため最後の大一番を魅せることに。
覇吐怒涛の“禍憑き出せ”コール。
本気を出させた上で刑士郎を降す意図。
さんざん渋ってきたきた刑士郎も、妹にまで「はよやれ」と言われた日にゃあストッパーもさよならバイバイ。
ついにその力をお披露目。
“禍津”
“日神禁厭”
刑士郎の歪み、その能力は“凶運の発動”。
ぶっちゃけ何が起こるのかわからないバクチ技。
そして今回巻き起こるのは、落雷。
覇吐の頭上にどんぴしゃでドーン!
こんがり焼けたところで、刑士郎のトドメの一閃。
決着......かと思いきや、刑士郎の歪みを受けたことで覇吐の歪みの条件が整う。
その能力は“後出しの大カウンター”
覇吐が深奥で抱く渇望の片鱗がここに——。
“伊邪那美命言 愛我那勢命 爲如此者 汝國之人草 一日絞殺千頭”
“爾伊邪那岐命詔 愛我那迩妹命 汝爲然者 吾一日立千五百産屋”
“是以一日必千人死 一日必千五百人生也”
“ 禊祓——黄泉返り ”
神咒の中でも屈指のかっこよさを誇るこの詠唱!
“受けた歪みを増幅して返す”という強烈なカウンター技。
というわけで、御所に雷がもう1回ドーンッ!
さすがに勝負あり。
ここまで傍観者を決め込んでいた人外達も、颯爽と御所に流れ込む。
東征への参加を正式に表明。
なんかノリノリなのがツボに入る。
さらにこの手前にいる妹、何を言い出すかと思えば.....
「うちの兄貴は覇吐の異能を喰らっても死ななかった。期待に応えた。だからこの勝負、兄貴の勝ちな(^∇^)」。
というとんでもない理論で覇吐をねじ伏せる。
今後も基本的に咲耶にレスバで勝てる男は登場しないのである。
正式に東征の総大将として任命された竜胆の下知により、御前試合はようやく閉幕。
いやぁ、もう充分お腹いっぱい。
ここから一旦個別ルートに。
・楽土血染花
神楽が終わり、刑士郎たちは即里帰り。
送迎したのは龍明と夜行一門。
夜行を抜かせば、黒円卓プチ同窓会。
特にコイツらは因縁の組み合わせ。
お互い忌避感丸出しなのが笑えるぜ。
白騎士対決が懐かしい。
酒宴も終わり、寝室。
あ、あのベイが膝枕に甘んじているだと......。
(,,゚Д゚)、ペッ
しかも完全に尻に敷かれている...。
(,,゚Д゚)、ペッ
これが
こうなるなんて......。
司狼あたりが見たら抱腹絶倒するんじゃなかろうか。
生まれてこの方人の悪意に晒されて生きてきたため“普通の幸せ”を感じられない刑士郎。
なので咲耶が与える安心感も、彼にとっては苦痛でしかない。
心中では「総てぶっ壊したい」という衝動が。
咲「困った兄様。愛しい兄様。咲耶が憎いのでございますね」
「ならば東へお連れください。穢れの源泉を見せてください。わたくしは兄様の血染花になりとうございます」
「禍津瀬織津比売の咒にかけて、咲耶が穢土の厄災を祓ってみせます」
・威烈繚乱
紫織の家にお泊りしている宗次郎。
そんな中、冷泉様がお見舞いに。
この世界の人間はみんな自分大好きちゃんなのだが、宗次郎は中でも筋金入り。
対する冷泉様も、これまたとびきりの自分大好き人間なので、なんだかんだこの主従の相性はいいし、会話も聴いていて楽しい。
てか冷泉様は発言がかっこいいんだよなぁ。
冷「いつも思うのだ。無駄に人の顔色など窺わず、各々好きにやればよいのに。それでこの世は、巧く回るように出来ているはずだろうと」
「奥ゆかしさとやらは害悪だ。男子が身に付けるものではない」
「障害になるなら斬ればよいのだ」
う〜ん、宗次郎の言うとおりかなり武士然とされてらっしゃる。
天狗道に沿った人種ではあるものの、冷泉の価値観は男子なら胸をくすぐられるはず。
冷「天下最強の剣士が夢か。よいな、それは。我も心惹かれるものがある」
「この地上にただ一人、壬生宗次郎だけが残るまで......斬って斬って斬りまくるがいい。穢土の天魔も、何もかも」
宗「そうなると、冷泉様も斬ることになりますが」
冷「それはそれで面白かろう。我は我の道を征くのみよ」
.....かっけぇぇぇ...!
ええ、ぶっちゃけブログ主は冷泉様がかなり好きですハイ。
冷泉様がお帰りなされ、暇な宗次郎は座禅。
すると、投げつけられるクナイ。それに巻かれたメッセージは——。
......いや逆に『早漏』ってよく書けたな!!
送り主は紫織の弟のオキツグ君なのだが、そんなこと知らない宗次郎は紫織からの挑戦状だと思いレッツゴー。
そこで待っていたのは......。
ラッキースケベですね、本当にありがとうございました。
宗次郎はリトさんほどの耐性がないため(あんだけある奴もすごいが)その場でテクニカルノックダウン。
その後、紫織は謝罪。加えて話は東征に赴く理由に。諸々ワケありな彼女。
一方で宗次郎は、試合で歪みを使わなかったワケを釈明。単に自身の歪みを把握していないのが原因だった。
しかし宗次郎には、彼にまつわるある一つの都市伝説が存在。
“宗次郎と剣を交えた者は、皆なにかしらの理由で死んでいる”
本人は田舎者たちの空想だと断じているが、果たして......。
・咒皇百鬼夜行
試合から4日後、療養中であった龍水が夜行にお呼ばれ。
遣いとしてきた爾子の煽りスキルが高いのなんのって。
爾「母様みたいながりがりちびのチンチクリン、食べたところでお腹の足しにはなりませんのよ」
「お願いなので、頭の中までチンチクリンなのはやめてほしいと思いますのよ」
極めつけにこの顔な(笑)。
そんな腹黒犬にフルボッコにされるも、次いで入室してきた丁禮、龍明により、さすがに落ち着きを取り戻す龍水。
しかしながらこの穏やかな絵面よ。
Dies時代は黄金の前でも喧嘩しそうなくらい相性悪かったのに......。
月日の変化ってのはホントおそろしいね。
さっさと許婚の所に行けと促す龍明。
龍「喚くな。惚れた男に誘われているのだ、一も二もなく乗らんでどうする。私も若い頃はそうしたものだぞ」
「ああいう手強い男を追いかけるのも有りであろうよ。周りは色々と言うだろうが、なに心配するな。そう悪いものでもない」
あ、あの恋愛処女が恋愛のアドバイスをしているっ......?!
今世紀で最大の衝撃かも。
そんな龍水たちの様子を、またも上から覗いてる夜行さん。
“彼は、世の諸々を愛でている。教師と仰ぎ、敬いながら、同時に玩具と断じている”
ノゾキ趣味といい、達観した価値観といい、「モチーフがメルクリウス」というのも頷けるキャラである。
そんな夜行さん、無事辿り着いた龍水へいきなりの太・極 。
Diesでいえば流出であり、蓮が艱難辛苦を乗り越えてやっと至った極地。それをいきなり披露。
これには龍水並びにブログ主も( ゚д゚)こんな顔になりますわ。
が、そんな太極の中に招かれた龍水の感想は
水「ひどく狭い」
ブログ主( ゚д゚)
しかし龍水の指摘はごもっとも。
というのも夜行のコレには、太極に不可欠な要素“渇望”がない。
色に染まる・染め上げることができないため、求道神にも覇道神にもなれない半端なモノ。
ゆえに夜行は“教師”を求めている。曰く“蝉”。
東にいるであろう蝉が楽しみだなぁと笑う反面、自身の太極を「狭い」と言わしめた現世界を覆う太極にも着目。
早くも一人だけ波旬の存在を意識し始めた夜行はやっぱり別格だ。
・神世創生覇吐のヌキヌキポン決死行
目覚めた龍水の見舞いに来た竜胆。
しかし竜胆の口から次々と出てくるその漢前なセリフから、「おまえ本当はチ〇コついてんじゃねえのか」と龍水から疑われてしまう始末。
まぁムリもない(笑)。実際作中の誰よりも肝が据わってるし。
一通りコントが終わったあと、覇吐の扱いに関して龍水から竜胆に苦言。
“歪みは基本的に何かしかのツケを払わされることになる”
その最たるは凶月の“返し風”。
それに似たようなことがいずれ覇吐にも訪れるだろう、というのが龍水の見解。
ゆえに覇吐から目を離すなよ、と。
そんな覇吐、神楽から5日間放置プレイをくらいついに我慢の限界。
竜胆の「抱いてやる」発言を額面通りに受け取っており、抱かれにいく気マンマン。
考案した作戦は『お風呂でばったりヌキヌキポン大作戦』。
...アホや......真正のアホの子や(笑)。
思い立ったら即実行!性に真摯......いや紳士だ。
お風呂場に人影。
覇「行ってまいります、お母さんっ」
しかしその正体は......。
わぁかわいい(小並感)。
無事敗残兵と化した覇吐。
うなだれつつ屋敷へ戻ると、しかし竜胆とバッタリ。
覇吐の飾らない言葉に、自然と笑みをこぼす竜胆が可愛らしい(o^―^o)。
常に思い悩んでいる竜胆が楽しく会話しているのをみると、なんだかこっちもホッコリしてくる。
それに頭の良さもハンパじゃねえ。
覇吐から「俺の言葉遣いマネしてみろよ」と無茶ぶりされても、
竜「雪が降っていやがる。去年からひっきりなしでクソ寒いったらありゃしねえ。こう景色がずっと真っ白だとあれだよな。キレイとか趣とか通り越してつまんねーっつーか飽きるっつーか、ぶっちゃけたとこ白けるよな。って今の洒落じゃね?」
あらためて竜胆は、覇吐に感謝のお礼を。
竜「坂上覇吐。久雅家第十五代当主、竜胆鈴鹿はおまえの忠を嬉しく思う。よく我が下に参じてくれた。これは私にとっても誉れである」
「ゆえにおまえの主として、臣に恥ずかしくない将でありたい。おまえがおまえである限り、私が私である限り、この日の契りを永遠にしたいと思っている」
くぅぅぅ~、かっこいいぜ。
竜胆のすごいところは、自分をよく見せようと思って言ってるわけではなく、本心からの言葉だってところ。
大欲界天狗道にありながら、まさに異端。
覇吐もそんな竜胆の在り方が、徐々にわかってくる。
......が、漢・覇吐、ここで肝心なことを口に。
覇「東征に勝って帰ったら、おまえは俺の嫁さんになるってことでいんだよな?」
竜「は?(#^ω^)ピキ」
覇吐のヌキヌキポンは前途多難。
如月・秀真→「神咒神威神楽 曙之光」如月・秀真 感想 - ゆらりゆらりとゆらゆらと