ゆらりゆらりとゆらゆらと

あたまの悪い男が、起こったことを忘れないためのボケ防止日記

小説『黒白のアヴェスターⅢ 不変なるもの』 感想

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ハーレムとはいったい......?(哲学)

 

story:ナダレが起こした“崩界”により、聖王領と魔王たちが集結する。そんな中、クインは在りし日の勇者を夢に見る——

 

 




年の瀬に、正田卿・G氏からのプレゼントともいうべき第3巻が発刊!

一気読みするのが惜しく、チマチマチマチマ読み進めました。

 

さて、次が最終ということもあってか、かなり動きが大きかったこの巻。大半が戦バカの独壇場(笑)。もろもろ複雑な『黒白のアヴェスター』において、シンプルなバフラヴァーンは良き清涼剤。

 

しかしながらなんと申しますか......読み物としては若干不満が。というのもちょっと読みづらかったんだよなぁ。

項ごとに視点が次々と変わるため今これ誰のモノローグ?となることが非常に多かった。数ページ読まないと誰視点かわからない箇所も後半いくつかあり。

これが登場済みキャラならまだいいが、正体が伏せられているキャラの視点も多分に含まれているのもあって、IQの低いブログ主には難しかったです。

これもボイスがつけばかなり変わるのでしょうが......(ゲーム化はよ)。

 

ストーリーは未だ不明瞭な点が多数。鍵となるキーワードもチラホラ。次巻で点と点が結びつくだろうと思うと楽しみ。

そして過去の正田作品に触れていない読者は、ここいらで触れてみるのもアリ。

サラっとでてきた“覇道”“求道”といったワードがいかに重要か......第4巻が発売されるまでの時間潰しにはもってこい。

 

あとがきの後に描かれた2つの絵が尊すぎて、G氏に感謝。

 

下の方でネタバレあり感想

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ここからネタバレあり

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この巻を総評するとだね......

無慙の萌え豚どもがブヒブヒ言ってた。

ホントだもん、嘘じゃないもん。

方陣営はともかく、魔王たちをも軒並み虜にするマグサリオンのアイドル性よ。そりゃ座なんて楽勝に獲れまさぁな。

 

さてさて重要そうなワードがいくつか出てきましたね。

“神剣”“地雄(アスラ)”などなど。

 

目立ったキャラの簡単な感想も。

 

クイン

ブログ主が読み辛いと思った原因の一翼を担った女。こいつの視点同調は時系列すら余裕ですっ飛ばしてくれるため、ちょっと意地悪。とはいえ、それが作品の秘密の根幹に関わっていそうなので全否定などできようものか。

主人公なのに強敵とのガチ戦闘が全然なかったな......。

 

マグサリオン

一騎当千のアイドル。

ついに彼の戒律も公開。日常生活を犠牲に、全てを殺すことに注いでいた。もはや化け物。

さらに相手の真を見極めることで、必殺の剣を揮えることも判明。敵はレスバに負けた瞬間マグサリオンに一刀両断されてしまう。嫌な死に方よね。

敵も味方も斬った今巻。次巻で彼の魔道は完成されるのか......。

 

サムルーク

善側の良心だった彼女も、ラストで退場(ノД`)。

記憶を失くす中、その最期はマグサリオンの手によって晴れやかだったものの、冷静に考えるとそのマグサリオンのせいで記憶失くしてんだから、やっぱ一発殴らなきゃいけねえよ。そうだろサムルーク。

 

フェル

順調に闇堕ちしていくショタ(よく転墜しねえな)。

しかし綾おばに興味を持たれてしまい、何やら次のナダレ候補とのこと。

ショタ虐めて楽しいか正田。

 

スィリオス

まさかのフレデリカのパパだったことが判明。

亡妻の秘密、彼の覇道......何気に一番信用できないのがこの人。

 

カイホスルー

スィリオス共々神殺しを狙っている御仁。

序列は下から数えた方が早いものの、大物っぷりは兄貴たちより上に感じる。

彼の第一婦人がロクサーヌだったことも判明したが、2巻の段階で割りと匂わされてたからまぁ予想通り。

彼の覇道が世界を穿てるのか、非常に楽しみ。

 

フレデリカ

てめえやっぱりロリに厳しいじゃねえか正田ァ!!

長兄やムンサラートにいろいろ翻弄されたものの、最後に意中の相手に思いの丈をぶつけられたのがせめてもの救いか。

彼女の死が無慙無愧の架け橋になるっぽいが果たして......。

 

バフラヴァーン

サイヤ人。いろんな意味で生まれる世界を間違えた男。

あと2回宇宙が流転してれば神になっていたすごい奴。精子の段階から戦いに溺れていたのだから、馬鹿だよ馬鹿。

こいつとクワルナフの戦闘シーンは映像化不可。

 

クワルナフ

“美”のカリスマ。破滅工房ならぬ破滅IKKO

その美しさ、覇道神の一歩手前までいったのだから半端じゃない。どんだけ~~。

過去に転墜してるらしく、“神剣”に関しても非常に関わり深い模様。

今巻で退場してしまったものの、まだ出番はありそう。

 

ナダレ

よくわかんね。

“崩界”というスキルを持つバランスブレイカー。

どうやら代替わりをしているらしく、「ナダレ」となった者は何人かいるっぽい。触覚ではなさそうだが、それでも神の代行者のような振る舞い......こいつの打倒は避けて通れなさそう。

 

ムンサラート

こいつもよくわかんね。

あとがきによると、こいつは嘘つきらしい。ってか死んだのか?最後らへん小物臭半端じゃなかったが......。

 

ワルフラーン

おまえも何なんだよいったいよぉ!!

分かったことといえば“神剣”の使い手であったこと、勝利の先を見据えていたことくらいか。

あとお宅の弟さん、口が悪すぎですよ。

 

 

 

読み終えたあと支援者さんたちの中で面白い名前見つけるのが、ちょっとした楽しみ。