ゆらりゆらりとゆらゆらと

あたまの悪い男が、起こったことを忘れないためのボケ防止日記

『神咒神威神楽 曙之光』神咒神威神楽編 感想・上

f:id:yurayura3:20210621235006j:plain

“皆で紡ぎ上げたこの一矢、いざ受けるがいい——勝負の時だ”

 

 

ついにグランドルート。

クライマックスというだけあって、その熱量はハンパじゃない。 

本格的に降臨なされるう〇こマンのあれやこれや……度肝を抜かされたのはブログ主だけじゃないはず。

 

 

 

 

f:id:yurayura3:20210621235215p:plain

無数に連なる鳥居を、瞬く間に疾走していく。

彷彿とさせるのは、前作のマリィルート最終章。

天上へ続く階段を駆け上り、黄金へ迫ったあの構図。

「鳥居」は言わずもがな神様への通り道。

舞台と演者は違えど、 駆け抜けるのは同じ主役を与えられた者たち。

流れる「我魂為君」が、問答無用でこちらのボルテージを上げてくる。

 

彼らがそれぞれ為した偉業。

魂の業から脱却し、次代を誕生させた楽土血染花。

お互いを尊重し、鎬を削ることで成長した威烈繚乱。

陰と陽が溶け合い、真に己を知った咒皇百鬼夜行

生きることの尊さから、新たな理を生み出した神世創生。

全ての思いを弓矢に込め、第六天に挑むべく——益荒男たちの太極が発動する!

 

————

 

——天照”

 

“神!”

 

 

 

座に集結する求道神たち。

人と成った刑士郎・咲耶たちの気持ちも乗った、彼らの宣誓はひたすらに熱い!!

 

 

f:id:yurayura3:20210621233929p:plain

宗「この地上にただ一人、壬生宗次郎だけが残るまで......ああなんて浅はかな夢だったんだろう。誰もいなくなってしまえば、誰とも戦う(ちぎる)ことが出来ないのに」

 「僕はあなたの渇望に操られる木偶じゃない。一個の人間、一個の剣だ」

 

 

f:id:yurayura3:20210621234009p:plain

紫「好きにやるのが楽しかった。自分を求め続けるのが誇らしかった。だけど反面、それ以外は、私を彩る装飾品としか見ていなかった」

 「気持ちよく踊って果てて、それで満足する私なんかいらない。私はあんたに嗤われているだけの、単なる細胞じゃないんだから」

 

 

f:id:yurayura3:20210615092507p:plain

夜「ようも私を嬲ってくれた。ああ細かい理屈はどうでもいい。ツケを清算してもらおうか」

 「貴様の糞は、貴様が喰らえ」

 

 

f:id:yurayura3:20210621234051p:plain

水「貴様などに玩弄される謂れはない。その腐りきった願望ごと、根こそぎ浄化してくれる」

 「次代に何も残さぬ存在などに、森羅万象の座は釣り合わない!」

 

 

f:id:yurayura3:20210615092553p:plain

竜「どうだ波旬。これが我らだ、とくと見よ」

 「皆が迷い、揺れて、傷つきながら、それでも立って掴み取った真実がある。それを守ろうという誇りがある」

 「すなわち、その輝きこそが魂だ!貴様の法(ソラ)には欠片も存在しないもの——

 「役者が違うのだ、三流神!我らの覇道(きずな)を見せてやる!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

波「ああ、うるさい」

 

 

 

 

 

 

 

 

益荒男たちの咆哮に、心揺さぶられたユーザーも多いはず。

しかし波旬にとっては、それすらただの雑音にしか聞こえない。

そんな最強最悪の引きこもり、その本丸がついにお目見え!

f:id:yurayura3:20210615092924j:plain

曼荼羅に座す三つ目の少年。

おどろおどろしい眼光と笑顔。明らかに只者じゃない。

同時に流れる「波旬・大欲界天狗道」。ここが初出なのだが、ここまでとっておいたのも納得の迫力。重苦しいイントロから、一転して駆け抜けるように飛ばすサビ。与猶啓至神の太極が爆発してる......!!

 

益荒男たちを前にしても、まるで眼中に入ってない。

うわごとをぶつぶつぶつぶつと垂れ流しているのだが......なんとその一言一言が星を消滅させていた!!

 f:id:yurayura3:20210621140446j:plain

それだけでいくつもの宇宙を殺戮しており、まさに怪物。

ミトラが後に『災害』と評したのも頷ける。 

 

こんなどうしようもなく終わってる奴だということを、改めて全員が理解。 

覇吐も剣を構え、宣戦布告。

すると、それまで無関心だった波旬が反応。

ようやく見つけた自身最大の障害を前にして、殺意がMAX。

咆哮が怒りと喜びを感じさせるもので、迫力がすさまじい。

波「逃がさねえ、許さねえ!てめえだけはこの俺が、引き毟って滓も残さずバラ撒いてやらァッ!」 

「滓も残さずバラ撒く」とは......?

 

波旬が攻勢に出るより早く、前に踊り出る殺し愛カップル。

まず宗次郎がおなじみ“首飛ばしの颶風”をお見舞い。

求道神になったことで、必中効果がついた斬撃。

波旬の外殻を削ることに成功するも、本体には響かず。むしろ散々要らないとボヤいてた邪魔な魂たちが消えたことで、波旬の気分は爽快。覇道神としては、あまりにも異端。

たとえば前作では、蓮は玲愛の力を借り、ラインハルトの内包する魂を削ることで辛勝できた。

また、三つ巴ルートでは魂の総量で蓮は他二柱にかなり遅れをとっていた。

と、神座シリーズではそれほどまでに「魂の保有量」は勝敗を決める重要なファクターとして存在。

つまり“魂の喪失=弱体化”なのだが......この公式が当てはまらない唯一の存在、それが波旬。

元々の渇望が“一人になりたい”というものなため、なんと持っている魂が削られれば削られるほど強くなっていく。

そしてその魂が己一人のものだけになったときが、波旬の全盛期であり、覇道神連合をまとめて潰した在りし日の最強。

 

そんな反則野郎が当代の神。

宗次郎の剣を受けて、ご機嫌な口調で煽っていく!!

波「温いぜェ、てめえが斬ってきたのはなんだ?滓かァ?あのなんとかいう腐れ程度か」

 「木偶の剣だな、芯が無い——うわははははははははは!」

実力もそうだが、口の悪さも歴代最強。

宗次郎が一番言われたくない一言を、見下しながらに言い放つ。

もっとも、兄さんが口にした“木偶の剣”という表現と、こいつが指してる意味はまるで違うものだろうが。ってか芯がないのはてめえだろ。

 

旦那がコケにされ、黙ってられる嫁じゃない。続くように紫織も突撃。

こちらも“陀羅尼孔雀王”が炸裂するが、

波「紅楼蜃夢・摩利支天——透けてんだよォ、霧に殴られて効くか阿呆がァ!」

 「これだから、女はつまらん

こいつマジでやべえ(笑)。引きこもりのクセに、なんてレパートリーに富んだ悪口なんだ。コミュ障だった方が100倍マシだったな。

 

傷口を抉るような悪口のラッシュに、我を失いそうになる宗&紫に「待った」をかけるのは、夜行。

先んじて悪口を喰らってたためか、耐性がついたみたいで何より。

......だが波旬は容赦ない!!

 

波「よォ、カッコいいなあ、夜摩閻羅天」

 「俺の糞が俺の糞食って不味がってんなよ。今は幼女(ガキ)の小便で生きてんのか?てめえとんだアレだな、ああなんだ」

 「あぁぁあぁ、——変態だ

 f:id:yurayura3:20210624202751j:plain

個人的には「あぁぁあぁ」がポイント高いね。なんかすげえむかつくもん。

 

なんとかこれをガマンする夜行(偉い!) 。

改めて全員へ、これから成すべきことを伝授。

その重要な内容は、「波旬と覇吐を1vs1にさせること」

文字通りの1vs1で、覇吐側はもちろんのこと、波旬が抱える座の魂も排さなければならない。

厄介なのは“歴代神座の記憶”。

これまで座に関わった覇道神たちの残滓が“座”そのものに残っており、当代の神はその力を揮えるという初出設定。

正田卿曰くマリィの固有能力がこれの究極形であり、水銀は座の機構を改変しまくったため使えなかったそうな(使えてたら前作そうとうヤバかったな)。

記憶とはいえ、かつてその座を勝ち取った覇道神たち。その脅威は波旬ほどとはいわないものの、十分やばい。

求道神たちからすればまさに決死行。

それでも誰も異論は挟まない。

人には神は必要と唱える竜胆。

座を含めて神など不要と夜行。

適当な奴がやればいいと宗次郎・紫織。

彼らの意見を尊重する龍水。

それぞれ思うところはあれど、波旬だけはふさわしくないと全会一致。

覚悟と気合い十分に、最終決戦は苛烈を極めていく。

 

 

いざ尋常に→『神咒神威神楽 曙之光』神咒神威神楽編 感想・下 - ゆらりゆらりとゆらゆらと

 

 

 

出典元:www.light.gr.jp