ゆらりゆらりとゆらゆらと

あたまの悪い男が、起こったことを忘れないためのボケ防止日記

小説『黒白のアヴェスターⅡ 慙愧の空』感想

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正田ぁ......いい加減にしろよこの野郎(血涙)

 

story:龍骸星での死闘を終え、聖王領に帰還したクインら。仲間たちの士気を上げるため“英雄祭”へ強制参加させられ———。

 

 

 

待望の第2巻!

まずは発売おめでとうございます。

作者のお二方をはじめ、多くの支援者の方々に深く感謝いたします<m(__)m>。

 

......。

 

それはそうとして肝心の内容はやってくれやがったな。何が「甘酸っぱい恋の話」だこの野郎。

 

 

ネタバレなしで書こうと思っても......中々に難しい。

とりあえずラブストーリーが好きだという正田卿の気持ちはよく分かったよ。ファ〇ク。

 

ズルワーンの重大な秘密を知れたことは良かったんだけど......物語の謎はさらに広がるばかり。

あとがき読む感じ、さまざまな謎の回収が次巻以降されていくようですっごく楽しみ。

 

んでもって、マグサリオン。

本来主役的扱いを受けるはずの彼が『黒白のアヴェスター』だと徹底してジョーカー的な役割を担っているのが、歯がゆくも面白い。

世界の秘密?を知りつつ仲間たちや読者に全く打ち明けず一人進む冥府魔道。

……ほんとにこいつが座を取るのか?

ってかこの「アヴェスター」読んでてつくづく思うのが、『神なる座に列し伝わる救世主』のマグサリオンってとんでもなくデレていたんだなっ!!

まともな会話してるってだけで信じられないことですよ神。

 

第1巻の発売が2020年5月だったので、次の巻の発売は年末あたりになるのかな?ただTwitterで「3・4巻は間を置かず出す」みたいなこと書いてあったので、もしかしたら来年になるかも......。

ブログ主が正田wikiを見れない日々は当分続きそうです(遠い目)。

 

下の方でネタバレあり感想

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ここからネタバレあり

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皆の衆、石を持てぃ!あそこにいる、甘酸っぱい恋をぶち壊した『正田』に投げつけるのじゃ!!

 

......いや、ほんとやってくれやがったよ。マジで。

インセストがマシュヤーナの分身、ないしはもう一つの姿であろうことは早々に読めてたよ。2人ともズルワーンに格別の想いを抱いてることも明らかだったよ。

それでもってあの最後はないだろ!!!

いやね、悪い予感はバチバチにしてたよ。「13年経ってついに想い人といっしょになれる」っていうモノローグが、長ければ長いほど不安になってったよ、すさまじい助走からの盛大なラリアット喰らった気分。走ってくるのが見えてた分、威力は絶大。

ああマシュヤ~ナ~~ インセスト~~(ToT)

1巻だけの登場だったけど、めちゃくちゃ好きになったよ2人とも。

孤独だったゆえに、生まれてきた弟が善側でも愛していた......なんておまえ、それ、おまえほんと(言語化不可)。

 

いやぁほんとキャラ作りがうめえよ14歳神は。だってこれでもうミトラ許せねえもん。

あとがきからも察する通り“真我”ことミトラはラスボス確定。

しかし……どうして座を獲る奴はどいつもこいつもウザったらしい感じなのか(嘆き)。

そんなこんなで、正田卿の思惑に則った形で悪役ムーブするミトラ。でもこいつも多分いろいろ抱えこんでるんだろうなぁ。その辺は次回作になるのかな。

 

そんなミトラと接触を果たした我らがズルワーン

1巻で隠していた秘密は、まさかの「魔王と姉弟関係」ということ。

てっきり“観測者”絡みのことだと予想してたんだけど、さすがにそりゃ無いか。“本人に自覚はない”って設定だもんな確か。

しかしながら最後の最後でその業が引っ張られてきた。まさかのミトラの下でお留守番状態に。

マシュヤーナのこともあるし、ぜひともミトラに一矢報いてほしいものだ。

 

 

そんでまぁ結構読んでいて驚いたことが他にもチラホラ。

 

たとえば“戒律”

あらためてこれって結構強力なのね。

特級ダエーワに成す術もなくやられたフェルさんが、たった一つ新たに設けただけで互角に戦り合えるレベルに至っちゃったんだもん。

縛りが厳しいってのはもちろんあるんだけど......これって“数の善・質の悪”っていう不文律を簡単にぶち壊してないか?

ただまぁフェルさんはそれ以外にも何らかの補正が入ってるみたいだから、結論を出すのは早すぎか。 

え?ザリチェードとタルヴィード?こいつらはただのバカ。愛すべきバカ。

 

クインはなんかマグサリオンに並々ならぬ感情を抱いてきてる感じ。これは恋に発展すんのか?

 

そのマグサリオンはまさかのショタサリオンに変貌。

こいつこんな小さいときからもう口悪かったんだな......。兄者の教育が悪いよ兄者の。

そういやスリィオス様との戦闘で何やら異常な力を使ってたな。主要人物なのに謎が多すぎるぜ。

 

スィリオス様はスィリオス様で、ただの盟主でないことが判明。

カイホスルーと同じ所業をしていた節があるため、彼は彼でかなりワケあり臭い。

ってか最終目的がワルフラーンの復活?“座”についても知ってるっぽいし......もう何が何やら(。´・ω・)?

 

最後にナダレについて。

名前の由来は「雪崩」からっぽい。

でもってミトラの代行者っぽいし、やっぱり“触覚”でいいのかな。状況によっちゃあこっちがラスボスになる可能性も。

残りの話数を考えてか、この巻のラストで主要キャラたちを一気にひとまとめに。こいつは色んな意味で便利なキャラだ。 

 

 

なにはともあれEntyのほうで騒動があるなか、執筆を続けて頂いてありがとうございます。

お身体に気をつけて、ぜひ最後まで突っ走っていただきたい。

 

 

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