ゆらりゆらりとゆらゆらと

あたまの悪い男が、起こったことを忘れないためのボケ防止日記

「神咒神威神楽 曙之光」霜月・無間蝦夷 感想・壱

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“独りではなかった......繋がっているのだ、私たちは”

 

 

東征クライマックス。

決戦前の最後の凪を過ごすカップルたち。

事実、こっから先はエンディングまで本当に安らぎがない......。 

 

 

 

 

ついに最終目的地・蝦夷へ到着した一行。

着いて早々ドンパチ......とはならず。

益荒男たちは最後の暇を過ごす。夜刀優しすぎひん?

 

禍津血染花

歪みの源泉たる奴奈比売が消滅しても、刑士郎たちの歪みは健在。

刑士郎も、いい加減己の中に潜む何某かを意識し始める。

咲耶についても心配しており、彼女と人生を共に歩くことを不安視。漠然と前世と同じことになるのでは?と感じている。

しかし奴奈比売を余裕で上回るヤンデレの女王・咲耶は、そんな兄貴の不安などお構いなし。

グイグイグイグイと詰め寄られた刑士郎はついに観念。いざベッドイン!!

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ヤることやって、刑士郎は自身が討つべき相手である宿儺を想う。

歪みが通じずとも戦わねばと意気揚々。その気持ちの源は言うまでもなくあの非モテから。

 

そんな兄貴をみて、咲耶は「自分を吸え」と迫る。

こいつ......丁禮や奴奈比売の言葉から何も学んでねえ......。不安しかねえぞおい。

 

 

威烈繚乱

一人森へ出た宗次郎。

その身体は悪路の毒が回りきっており、限界寸前。よくここまで保ったもんだ。

身体が悲鳴を上げる一方で、悪路への殺意は鋭く研ぎ澄まされていく。

“木偶の剣”と評されたことを引きずっており、何が何でも切り伏せたい。憎しみと憧憬が入り混じった宗次郎ならではの感情。

 

そんな感じで毒に苦しんでいると、背後に気配。

すぐさま剣を振りぬくも、その抜刀は宗次郎曰く“最低で無様”。

背後にいたのは案の定紫織(というか宗次郎の後ろに立つなよ、危ねえの知ってるだろ)。

酷い様を見られいたたまれなくなった宗次郎は退散しようとするも、毒の波がすさまじくその場でダウン。

 

結局紫織に介抱してもらうことに。

目覚めてすぐ“裸みられたのでは?”と素っ頓狂な声をあげる宗次郎が面白い。迫真の「うわああぁっーー!」は必聴もの(笑)。

対して、特にそういうの気にしてない風の紫織。

甲斐甲斐しい看病と、サバサバした態度。相変わらずどんな性格なのかわからない。

 

などとラブコメってるところで、宗次郎の中の毒が大暴れ。

見かねた紫織さん、なんと薬を口移し!!

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おいもうこれ男女入れ替わってるだろ。頬染めてんの宗次郎やぞ(笑)。

それにしてもこの構図、螢と蓮の時とそっくりのなんの。

威烈繚乱と螢ルート、ともに“戦い”がテーマのストーリーだし、正田卿&G氏も意識して作ってるのかも。

 

宗次郎としては悪路と刺し違える覚悟でいたが、玉砕前提の考え方に紫織からお説教。

曰く、魂が無い。

竜胆の影響モロに受けてる発言だが、紫織自身は何かが変わったわけではないと言う。

 

紫「私は玖錠紫織であって、他の誰でもない」

 「人に何か言われたあげく、見失って揺れるなんて、ダサい真似はしたくない」

 「私の道は私が決める」

 

これ結構いい言葉ですよね(「イカベイ」でベイも似たようなこと言ってた)。

......まぁ「天狗道の住人だからでしょ」って言われればそれまでなんですけど......。

それでも、軟弱なブログ主からすれば、すごくかっこいい言葉です。

 

宗次郎も自滅じみた考えを改め、初心にかえる。

両者とも、討つべき敵を見据え、必勝を胸に。

 

 

咒皇百鬼夜行

夢か現か、龍水は森の中で亡き母の後ろ姿を発見。急いで追いかける。

御門の名を継いだとはいえ、龍水はまだ子ども。子どもが親を求めるのは当たり前なんだよなぁ......。

懸命に後を追う龍水。涙ながらに母を呼ぶ小林桂子さんの演技は、やはり胸にグッとくる。

普通の物語ならば、悲しくともキャラクターが成長する別離のシーンとなるのだが......龍水は普通じゃない(何度目?)。 

 

 “自分は何を行えば、偉大な母を取り戻すことができるのか”

 “決まっていよう。御門龍明がいないのならば———

 ——創る」

 

( ゚д゚)

 

龍水が持つ潜在的な力はマジでシャレにならない。

ということで、行使される前に龍明(幻影)自らお説教に。

 

西側での生活は地獄のようだったと明かし、天狗の世界を憎悪。

さらに、新しい時代を創るのは老人ではない!とどこぞのノースリーブと同じようなセリフを。

龍水たち、今を生きる世代に期待を寄せ、その去り際......

龍「実に不快な三百年の日々だったが、少しだけ面白いことも確かにあった」

 

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 「母親の真似事も、存外悪くなかったよ———

 

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おめえ何回おれを泣かせば気がすむんだコラぁ!!

 

あらためて母から叱咤激励をもらった龍水。

自身が最も信頼を置く夜行に会いに行くことに。

 

と思ったらもう次の瞬間、わずか一歩で夜行の下へ。

 

( ゚д゚)

 

さすがの夜行もこれにはびっくり。自身の世界(太極内)にいつのまにか侵入されてるわけだからな。 

 

龍水から事情を聴いてもいまいちピンと来ず。変わらないのは、今も昔も「夜行様サイコー」なところ。

“至高”に憧れ崇拝するのは母親そっくり。

夜行はそこで思考をSTOP。龍水と自分をくっつけて考えようとはせず。一番大事なことなのに......!

 

話題は来る決戦について。

夜行の獲物は、母禮から大獄にシフト。

自分のために用意された踏み台だ、と言い放つあたり相変わらず。

夜「前座としては申し分ない。徒花と散れ、露と失せよ。私は誰も差別せんよ——これ平等に摘んでやる」

 「それに——

 

 「これ以上敗者に構う暇などないのだ」

 

いつになくマジな顔。益荒男たちのなかでただ一人、東征の先を意識する。

 

 

神世創生

決戦を前に竜胆の下を訪ねようとする覇吐。

仲間たちの犠牲で落ち込んでいるだろう総大将を励まそうと、健気な忠臣っぷり。

 

.......が、襖の奥でお着替え中とわかるや否や、その思考はヌキヌキポンへ!!!

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下心MAXでのぞきを楽しむ覇吐だったが、いざ竜胆の肌が見えそうになったところで、それらの感情はひとッ飛び。

芽生えたのは全く別の感情......“ただただ恐ろしい”という根源からくる恐怖。

 

......と、ある意味呆気に取られていたら、襖を押し倒して入場というベタ中のベタを。

お迎えする竜胆の静かな凄み。こちらも十分こわかった!!((((;゚Д゚))))。

 

そんなこんなで、都合何度目になるかわからないお説教タイム。

結果的にいつもの空気に戻れたので、覇吐的には万々歳。進んで道化を演じる。

そんな覇吐の気遣い、竜胆だってしっかり分かっている。朗らかに感謝の言葉を。

もう立派に夫婦だね、いいぞもっとやれ。

 

龍明や爾子たちの死を悼み、2人は前を向く——のだが、突然竜胆は覇吐に自身の身体を見た感想を尋ねる。

竜胆が隠している秘密に直結した質問であり、覇吐の返答に怯える。その様はいつも気丈な彼女らしくなく、とても不安定。

だが、ここまでプレイしたユーザーならばもはやご存じ。漢・覇吐は竜胆を悲しませるようなことは絶対に言わない。

彼女の不安を払拭すべく、本当に見たまんまの感想を!!

 

覇「ぶっちゃけ勃つ」

 

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こいつ漢だわ。

 

 

話題は夜都賀波岐たちのことへ。

仲間を想い絆を縁として戦う彼らへ、共感と哀しみを覚える竜胆&覇吐。

破滅へ向かう者たちを抱きしめたいと、竜胆は常世を、覇吐は夜刀と対峙する決意を。

そしてなんと、話の〆に竜胆から覇吐へほっぺにチュー!!

 

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おいおいおいおいなんだよ2人して照れやがって最高かよもっとはやくからイチャついとけよてめえらよぉ(興奮)。

 

 

 

 

——と、各人のイチャコラをを見届けて憤慨する穢土の主柱・夜刀(てか刑士郎の初夜を見てやんな笑)。

夜刀にも愛していた女性がいたからこそ、それを根こそぎ奪われた憎しみは、他の追随を許さない。

ひたすらに憎悪の念を滾らせる。

 

その想いを毒炎兄妹が強く受け止める。

本拠地まで攻めてこられたことを、特に母禮が憤慨。

原因は裏切り者にアリと、エレオノーレに対して悲痛な叫びを。

前日譚『最後之修羅』では共に戦うことを誓ってくれたために、ベアトリスとしてはやりきれないのもムリない。

そんなむかっ腹でいっぱいの母禮ちゃんに、事の全容を把握している宿儺が口出し。

「もっと大局見ようぜ┐(´∀`)┌」ってことなんだが、言ってる奴が奴だけにその口ぶりはかなり挑発的。

宿「この箱庭でよ、古い馴染み同士傷舐めあって、たまにやってくるジャリ餓鬼どもを叩き潰してりゃ万々歳ってか?おいそりゃ違うだろ。情けねえじゃねえか」

宿儺にレスバでフルボッコ。螢と司狼の相性の悪いやりとりは、ハラハラしつつも懐かしくて込み上げるものがある。

 

さすがに可哀そうなので、お兄ちゃんが仲裁。イケメンはどこまでもイケメン。

メンタルは母禮よりも大人だが、抱く想いは彼女と同じな悪路。ゆえ宿儺の発言の意味が解せず、その真意——なぜ未だ穢土に留まっているのか尋ねる。

 

宿儺の答えは当然一つ「最後に勝ってやるため」

その真摯な返答に兄妹はそれ以上口を挟まず。

2人は先んじて出陣。

「何に代えても穢土を守る」という宿儺の意図に反しつつも夜刀を想っての行動なのがステキだ。

これだから夜都賀波岐サイドの方が人気でちゃうんよ。

 

話相手がいなくなった宿儺......そのとき彼の横を通り過ぎようとする大獄にすかさず「待った」をかける。 

共に夜都賀波岐の異端同士。なんと穢土が始まってからこれが初めての会話になるというのだからすごい。こっちの相性の悪さはシャレにならん......。

それでも宿儺が大獄に話しかけたのは、これが最後の機会であり、とても大事なことだから。

 

宿「おまえやる気あんの?」

 

これより始まる最終決戦。前世よりずっっと“死”を希求していた男が、いまさら勝つ気あるのか?と至極まっとうな問い。

 

この的確な質問に、しかし大獄は動じない。

痛烈なお返しの一言「死にたがっているのはおまえの方だろ」

 

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無間地獄に馴染めてないのは宿儺も同様。

宿儺は夜刀の自滅因子。大獄は夜刀と血を分けた分身。

夜都賀波岐の中でもとりわけ異質な2人。

そして両者とも夜刀の存在そのものに深く結びついているため、夜刀の本当の願いも把握。そしてそれを完遂するのは自分だ!!と強い自負を持っている。

要は2人とも生粋の夜刀様超燃え萌え隊。ファンクラブ会長の座を争ってるようなもん。

 

最後に、宿儺の最初の問いに答える大獄。

大「加減はない、全霊だ。俺の終焉(せつな)を波旬の法に譲りはしない」

 

そしてもう一人のファンクラブ会長の座を争う常世は、教祖たる夜刀様のすぐ隣に。 

報われなくともずっと側にいたい、と零す先輩が泣ける。

常「ねえ、聞こえる?私ね、今とても幸せだよ。君のおかげで消えていない。こうやって小さな陽だまりを守ることができているから」

 「安心して。これから先、誰にも君を傷つけたりさせない。そんなことは絶対に許さない」

 「許さないんだから」

かつては怖いものに蓋をするように目を閉じ、耳を塞ぎ、口を噤んでいた彼女。

前作では勇気を出して、今作では深い憎しみを以て、目を開け、耳を澄まし、声に出す。

こうなった先輩のメンタルの強さは作中随一。

 

 

 

 

旅の終着地・蝦夷まで来たところで、それぞれの恋物語がついに良い感じのところまで発展。

一方の穢土勢も、その負けられない想いをとことん見せつけてくれましたね......。

主人公はどっちだ?

 

 

蝦夷決戦・先鋒→「神咒神威神楽 曙之光」霜月・無間蝦夷 感想・二 - ゆらりゆらりとゆらゆらと

 

 

出典元:www.light.gr.jp