「Dies irae ~Amantes amentes~」ChapterⅧ 感想
“じゃあレン、わたしが五人目になってもいい?”
マリィファンならば昇天必至の第8章。
女神は何着ても女神なんだということ、はっきり分かんだね。
一方「Nachtzehrer」と章題にもなってる通りルサルカも登場するのだが、活躍どころか特大の死亡フラグを建てることになろうとは、誰がタイトルから想像できようか。
※注意…ブログ主はマルグリット挺身追跡隊一員です。記事のいたる所でそのキモさが炸裂していることをご容赦ください。
マリィ歓待パーティが終わって、すっかり静かになったお城。
反省会を兼ねて、ラインハルトは大隊長たちに感想を聞く。
何気に「おまえら消滅するかと思ったわ(笑)」と笑えない黄金閣下のブラックジョークも飛び出す。
意見を求められ、キ〇ガイ代表シュライバー。
シ「あれってなんです?副首領(クラフト)の女なんでしょ?はっきり言ってワケ分かんないですね」
一見マリィをワケわからんと言ってるようだがシュライバーが言いたいのは、想い人に対して何がしたいのかよくわからないメルクリウスの考え方がキショいということである。
黄金を除き、最も魂を喰らい、最も人を知るシュライバーですら、メルクリウスは理解不能な存在らしい。
...まあ、メルクリウスがキショいという点については100%同意だが。
黄金は黄金で、アレをパンピーの価値観で測るなよと友人をフォロー。
...フォローになっているのか......?
反省会はメルクリウスまじキショいでまとまり、シュライバーはマキナのところへ遊びに。
エレオノーレは愛しの黄金閣下の命により、五つ目のスワスチカを開きに出陣。
やる気十分な姐さんは恐い。
教会を出た蓮&マリィは、危険地帯の学校に行かせまいと香純の下へ急行。
すれ違う同級生たち。助ける命を自然と順位わけしていることに苦悩する蓮。
心の中で懺悔。正義のヒーローはこのくらい真摯であってほしいもんですね。
そして、そんな蓮に声を掛けるマリィが最高に暖かい。
なんかこっちまで泣きそうになっちゃう。
しかしいざ香純の部屋へ着いてみれば、待っていたのはギャグ時空。
すでにMs.有能キャラ・エリーちゃんの手により、香純は拉致済み。
電話の着信にビビるマリィが可愛すぎて辛い。
蓮に「おまえ」呼びされて照れてる姿なんて、ご飯3杯はいけちゃうぜ!!!
クラブでエリーと合流。
ラインハルトのヤバさを実感しているため、蓮は渋々エリーたちと同盟を結ぶことを受諾。
お互い情報交換を進めるが、エリーはここで一つブラフを。
蓮に「学校が一番ヤバい」と仄めかし、そちらへ向かうよう誘導。
エリー並びに司狼の狙いは、クラブに団員を呼び寄せ聖遺物を奪い取ること。
そんなエリーの行く末を見たのか、
マ「さようなら、えぇっと......」
エ「エリー。名前ちょっと被ってるよね、あたしらって」
マ「エリー......そうだね。あなたもわたしと同じになるよ」
エ「そりゃ光栄だわ、凄い楽しみ」
クラブを後にし、学校へ乗り込むためマリィに香純の制服を(勝手に)貸す蓮。
学校に着くと魔術によるものか、学園関係者はみんな夢遊病のような状態に。
団員の姿もなく、やることない2人は中庭でおしゃべり。
生前、そして死後も“日常”と呼べるような陽だまりが無かったマリィ。
そんな彼女へ蓮は、自分が大切にしていた“日常”を語る。
香純がいて、司狼がいて、そして屋上で玲愛と出会って。
それを聞いて、その輪の中に自分も加わりたいと打ち明けるマリィ。
その姿はもはや「愛しい」なんて言葉じゃ片付けられねえゾ...。
念のため後をつけてきた司狼も、2人のやりとりを邪魔しちゃいかんと退散。
“まあ、今は休めよ”
“またすぐに会えっから”
“バカスミは悪運強ぇから大丈夫だと思うぜ”
クラブへ戻り、本命を待つ。
蓮は緊張の糸が解れ、いつの間にか就寝。
目を覚ますと、
蓮にとっても(ブログ主にとっても)マリィの存在はかけがえのないものに。
あらためて、マリィに何が起こったのか確認。
マ「一度レンと離されたとき......胸(ここ)にね、何かが刺さったの。その穴が残ってるの」
蓮「塞げないのか、その傷」
マ「分からない......けど塞ぎたくない」
「だってそこから、レンのことが分かるんだもん」
すべてメルクリウスたちの策略によるもので、蓮の顔が曇るが、マリィは大切なものを手に入れることができたと嬉しそう。
見てるこっちも嬉しいです!!
クラブでは香純とエリーのガールズトーク。
香純×エリーの組み合わせがバツグンなのは今さら言うに及ばず。
柔軟にイジるエリー、イジられる才能ピカイチな香純。
さらに男に対する構え方を香純に教授。この子ほんとに女子高校生?…ってかおまえ処女だろ。
しかし、そんなほんわかした空気も、ルサルカによる人間爆弾の到来で終了。
目の前で人が爆ぜ、香純は首切り役だったころの感覚が蘇り気絶。
そしてすごいのはエリー。
血しぶきを浴びても、動じるどころか静かに笑みを浮かべて、獲物がかかったことを歓喜。
一足先にルサルカの下へ。
司狼も遅れてクラブに到着。
中はすでにルサルカが食い散らかした後。
司「きれいな声してやがる」
ル「あら。きれいなのは声だけ?」
司「ハッ。あつかましいぜ」
実に「Wehrwolf」ぶりの対面か。
「Dies irae Wehrwolf」感想 - ゆらりゆらりとゆらゆらと
元々司狼のことをそれなりに気に入っていた魔女だが、ここでの軽妙なやりとりで、ますますお気に入りに(ボニーとクライドって司狼&エリーを表すのにもってこいだな)。
その欲望はヴィルヘルムに渡すのは惜しいと思うほどに。
いつに間に発動していたのか、創造により司狼を完璧に捕らえる。
早くも王手なのだが、司狼の余裕は微塵も崩れず。
どころか生存確定のデジャヴモードに突入。「はよ食えや」とルサルカを態度だけで圧倒。
エリーも同じような反応だったらしく、躊躇するルサルカ。
「なん、だ、と......?」と死神代行リスペクトなセリフまで吐いてしまう。
ここでしっかり熟考し、危機感を抱いていればまだワンチャンあったかもしれないが小物の星の性か。司狼をパックン。
一抹の不安を覚えながらも、やってやったわと大笑するその姿は最高に滑稽だ。
水銀が言っていた「格というものは存在する」という言葉が改めて思い返されるな。
クラブでの散華を尻目に、橋の袂ではヴィルヘルムとトリファがにらみ合い。
ベイは司狼を殺りに行きたかったが、香純を手中にしたいトリファがストーカーしてきたために断念。
次章で明言されるが、トリファの隠形スキルは大隊長すら欺けるレベル。
ストーキングに気付いたベイはできるな。ヘルガってストーカー飼ってるからかな。
結果的にベイはまた“奪”われ、トリファはゾーネンキント交換のチャンスを逃す。
鼻息荒いベイを納得させるため、トリファは螢ルート同様ヨハンの血脈について説明。
トリファの野望はまだまだ折れない。
こんなにおもしろい溜め回ってある?ってくらいおもしろい。
まぁ女神が前面に出るこのルートで、つまらない部分なんて1行たりともないんですけどね!!!
しかしアレだな......それが正しいとはいえ、香純の本筋への絡まなさがハンパじゃないな...。
ChapterⅨ Kreuzung→「Dies irae ~Amantes amentes~」ChapterⅨ 感想 - ゆらりゆらりとゆらゆらと