ゆらりゆらりとゆらゆらと

あたまの悪い男が、起こったことを忘れないためのボケ防止日記

「Dies irae ~Amantes amentes~」ChapterXⅢ 感想Ⅱ

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“ああ、大きくなったね、螢”

 

THE最終決戦。

ラスボス・裏ボスのラッシュ。

そしておいしいところ全部持っていく自称屑の人。

冷静に考えれば誰も“流出”していないのに盛り上がり方がマリィ・玲愛ルートに引けを取らないってすげえよ正田卿!(香純ルートに背を向けつつ)

 

 

玉座の間では、獣の兵隊相手に孤軍奮闘する螢。

兵を率いるモブ隊長はなんと、プロローグで主役みたいな扱いだったヴァルター・ゲルリッツ曹長

しかし特にカッコいい描写もなく、螢に真っ二つに。曹長ーーーーー!!

あっさり曹長が逝ったあとも、螢のチャンスとはならず。黄金が次に呼び出すは“アフリカの星”こと撃墜王ハンス・ヨアヒム・マルセイユ

ja.wikipedia.org

乗機メッサーシュミットの制圧射撃を浴びせ、螢が怯んだところで曹長復活。ドイツの軍事力は世界一ィィィィィなところを見せつける黄金軍。

……というか描写だけみると、マルセイユのほうがルサルカやシュピーネより全然強そうだぞ。

 

(当然だが)突破口が全く見いだせない螢。

だが彼女には奥の手がある。

そう、香純ルートではルサルカを葬り、マリィルートでは紅蓮の大隊長にもヒットさせた投擲、必殺“緋々色金シュート”(ブログ主命名)が!!

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黄金へ向けて放たれた必殺技。その結末は......?

 

 

一方蠱毒の闘技場。

「一撃だ...!」でお馴染みの“人世界・終焉変生”を解放するマキナ。

蓮も既に創造済み。長引かせれば不利と判断し、次の一合でケリをつけると意気込む。

両者とも性能は一撃必殺なので、実質“先に当てた者勝ち”の様相に。

蓮は必勝を誓い、溜まった鬱憤をぶつけながら突撃。

蓮「おまえら、要は怖気づいてるだけのくせに——

 “ラインハルトが恐いだけの、腰抜けのくせに——

  「俺にばっか、偉そうなこと言うんじゃねえよ」

熱いシーンなんだけど正直ちょっと笑ってしまった(笑)。

 

交錯する両者の右腕。

蓮の狙いは、最初から首ではなく武器破壊。

結果見事、マキナの右腕を切断。

返す刀で首元を狙いにいくも......。

 

“いと高き救いの奇跡よ”

“我が救済者に祝福を”

 

マキナの“幻の左”が動く。

右腕の犠牲は折り込み済み。マキナの本命もまた、最初からこちら。

マ「最後だ。おまえのつまらん誤解を訂正しよう」

 「俺はハイドリヒを恐れてなどいない。単に奴が相手では、俺の唯一が屑に堕するというだけだ」

このあたりのマキナのこだわり、というか意地は、マリィルートでより具体的に描かれる。

要は「死は一度きりだからこそ神聖で、何遍も死んで蘇ってなんて言語道断」といった感じ。つくづく戦奴に向いてないな。

マキナの二撃目が、はっきり蓮を捉える。

終焉の拳が迫る中、蓮が思い浮かべた女性は——。

 

 

絶賛、戦場覗き見ツアー中だったメルクリウス。

足を止め、蓮がマリィを選ばなかったことを彼女に詫びる。

肝心のマリィは眠り姫状態。未だ求道神のままで、水銀が望む覇道には至らなかった。

......と、結果だけみると明らかに作戦失敗で、安定のちゃぶ台返しコースなのだが......それでも彼は笑う。とても楽しそうに。

黄金との友誼か、マリィの命か。水銀は「すべて都合よくいく奇跡でも起きないかかなぁ」なんてわざとらしい笑みを浮かべる。

そして起きる(起こす)奇跡。

 

 

城が突然大きく揺れる。

その動揺はダイレクトにエレオノーレとマキナに及ぶ。城に異常が起きるということは、城主に何かあったこととイコールなので、ことさらエレオノーレは狼狽。

同時に、やっとこさ目覚めるマリィ。マキナの幻の左を、蓮を庇うように受ける。

結果ギロチンは砕かれ、マキナは勝利のガッツポーズ。

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らしくない振る舞いだが、彼にとって蓮に勝利することは、それほど感慨深いということだろう。

 

だがその後の展開はマキナにとっても想定外だったろう。

幕引きの拳によって、ギロチンから解放されたマリィ。さながらウルトラマン

司狼と香純の誘導で、絶賛大ピンチのベアトリスの下へシュワッチ!!

 

 

 

 

 

ベアトリスの覚悟の刃は、エレオノーレの首に届くも......無念、断ち切るに至らず。

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黄金補正を受けた大隊長の壁は厚い......!

燃え盛る炎により、徐々に身体は消失していく。

できることは、最後まで諦めないこと。それしか自分には残されていないことに、悔み慟哭するベアトリス。

そんな部下の最期に、

エ「まったく、この馬鹿娘。貴様は愚かで青臭く、だが気高い騎士だキルヒアイゼン。礼をもって送るしかあるまい」

勝負は決し、完全に追悼モードにはいったエレオノーレ。

紡ぐ言葉にもトゲは感じず、むしろ珍しくデレをみせるほど。

このまま緩やかにベアトリスが城に溶けるのを待つのみ......。

 

だが、ここで流れ出す「Einsatz」!!

 

そして颯爽登場するウルトラのマリィ!!

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“戦雷の聖剣”に宿り、エレオノーレの首を確実に断ち切っていく(本当にすげえなマリィ)。

ベ「どうやら、若い子達に助けられたようですね」

 「だけど、私はこの結果を誇ります」

 「戒がいて、螢がいて、そしてあの子がいてくれて......彼の友達までもがこんな私を助けてくれた」

 「それだけで、私は間違ってなかったんだと思えるから」

絆の繋がりで、窮地を助けてくれる同胞。そんな繋がりがアナタにありますか、とかつての上官に問いかける。

しかし、黄金の近衛はそんな繋がりなど求めず。望みはただであること。

エ「なぜなら私は、彼と永劫、共に行きたい。彼と一つになる怒りの日(ディエス・イレ)こそ、私のヴァルハラ.....!」

姐さん......それもう告白通り越してプロポーズっすよ...。聞いてるこっちが恥ずかしくなるレベルのやつっす。

そんな「一生獣宣言」を果たし、散りゆくザミエル卿。敗北したものの、部下への思いは変わることなく。

エ「私は、何度でも蘇るぞ。続きは次に会ったときだ」

 「貴様は逃さん、共に来い!」

ベ「ええ、お付き合いいたしますから」

そしてベアトリスは、“中尉”に別れを告げる。

 

聖剣に宿ったウルトラのマリィは、次なる助けを呼ぶ声の下へシュワッチ!

ベアトリスもついに限界を迎え、上官の後を追うように消えていく。

もういない最愛の人へ、涙を流しながら惜別の言葉を綴る。

その、消滅するまさに刹那――

 

 

 

 

 

 

 

戒「君はキレイだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

こ、こんの......イケメンがあぁぁぁぁぁーーーーー!!!!!(絶叫)

 

 

 

 

 

 

 

ベ「ずっと......言いたかったの愛してる」

 

 

 

 

 

 

 

 

ブログ主の心境↓

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 十一年越しの想いを伝え、後を仲間に託しベアトリスも逝く。

 

 

 

 

ギロチンが破壊され、身体が崩壊を始めていた蓮。

しかしそこに、すっ飛んできたウルトラのマリィちゃん(戦雷の聖剣)!!

“ああ、そうか。ベアトリスからのメッセージともいうべき稲妻が、どんな言葉よりも雄弁に総てを悟らせてくれた”

螢に端を発し、司狼と香純がつなぎ、ベアトリスから託された。

蓮は聖剣と再契約(何気にすごい)、拳を向けてくるマキナへ刃を放つ。

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蓮「......おまえが斃れる番だ、ミハエル

マ「その、名は......」

 「そうか......そういえば、そうだったな」

昔日の名を取り戻したマキナ。

その声は懐かしさに感傷する響きを持っていて、鋼鉄に血が通ったかのよう。声優さんまじすげえ。エレオノーレの創造からここまで鳥肌立ちっぱなしだよ。

そしてマキナは、そんな自分に勝利した男の名を訊く。

マ「おまえは、誰だ?俺を斃した男の名......聞かせてくれ、戦友よ」

その問いに一瞬の逡巡をみせるも、

蓮「俺は俺だ」

 「藤井蓮だ。他の名前なんか知らない」

在りし日の名ではなく、いまここにある名前を口にする。

望んだ答えではなかったものの、一つの敗北(なっとく)の形であることを認めたマキナ。

最期に、獣と蛇が同じ方向をみている限り勝ち目はないぞ、と言い残し鋼鉄の男は消滅。

 

同時に、3分の活動時間を終え、ウルトラのマリィもM78星雲黄昏支部へ帰還。

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マジレスすると、聖剣じゃマリィの極大な魂を内包するなんて当然ムリだったわけで。

結局このルートでもマリィの救済は出来ず。蓮は悔しさと無念に打ちのめされる。

 

黄昏の浜辺に帰ってきたマリィ。

その胸には、いつか蓮たちとの再会があることを確信。なぜならマルグリット絶対至上主義かつ挺身追跡隊会員No.1永世名誉会長のメルクリウスが、マリィを見限るなんて有りえないこと。

マ「逢えるよ、レン。だからそんなに泣かないで」

女神の救済は次ルートから。

 

 

そして水銀は司狼たちに賛辞をおくる。キミたちの友情パワーで黒円卓はほぼ崩壊だぁ(*´Д`)、と。

その口ぶりが信っじられないくらい白々しい。こいつどこまで嫌われ度上げるつもりなんだ...。

その水銀の様子から、香純をこれ以上関わらせるのは危険と判断した司狼。

香純を気絶させ、いよいよ水銀と一対一。

 

司「おまえと話してると、片っ端からデジャヴりやがる。狂いそうだぜ、何だこりゃあ」

 「おまえは、何だ?」

 「いや、そもそもオレは......」

メ「私は————だよ」

 

正体を明かす水銀、その真実に司狼は怒髪天

“神様”とかいうふざけた存在は 、司狼にとってもっとも忌むべきモノ。

効く・効かないなどもはや意中にないほど、デザートイーグルを乱射し怒号する。

その様を見て、さらに煽りを拡大する闇の水星。

メ「合格だ、少年よ。私を知って私を殺そうと出来る者など、片手で足りるほども存在しない」

 「ゆえにもう少し教えてやろう。君が君である理由など、単に都合がいいからだよ」

その役割は、"蓮の日常を壊すこと"

宿主を導く癌細胞“自滅因子”。宿主が滅ぶまで死ぬことがないご都合主義。

司狼自身もまた、ふざけた存在そのものだった

メルクリウスはその事実を叩きつけ、さらにルサルカの聖遺物「エリザベート・バートリーの日記」&素敵な魔名“狼を司る者(ゲオルギウス)”をプレゼント。

水銀は姿をくらます。

魔人となった司狼は、首魁たる黄金の下へ向かう。

 

 

視点は玉座に。

螢の緋々色金シュートは、結果的に黄金の自傷を招くとんでもない奇跡へとつながっていた!(やはり最強の技)

これまで部下に遊ばせていた黄金も、ついに自ら槍を取り螢の前へ。

流した血から生を実感。もっと楽しませろと喜色満面。

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蓮の彼女にしておくのは惜しいと、最大限に彼女を評価。

翻って、合流を果たした蓮には冷ややか。

蓮が手にしている聖剣を目にして、

ラ「まさかな、カールの女を棄てたのか」

 「卿、あれなくして私の前に立ってどうする?」

 「興醒めだ。白けさせる男よ」

愚かしいと、蓮に対する評価はかなり最低なものに。

なんだコイツ......。蓮だって好きで失ったんじゃねえぞこの野郎。

煉獄さんの言葉をぶつけてやりたい。

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開幕するラスボス戦。

スワスチカは開ききってないため、黄金は本気を出せない。

......しかしそれがどうした?と言わんばかりに主人公たちを圧倒!

振り下ろされる刃を指一本で受け止め、眼光だけでふきとばす。一人だけドラゴンボール状態な閣下。

蓮は動きを止めるべく神槍を抑えようとするも、“聖遺物マスター”の彼ですら触ることが不可能。

もう完全に詰んでいる主役勢。なのにラインハルトの期待は終わらない。

それこそドラゴンボールのように、仲間の犠牲をもってして主役の覚醒を目論む。

蓮の本気を促すため、螢を捕らえ槍を突きつける。

 

ラ「ああ、耐えろ、堪えろ。抗ってくれ。従順なだけの女はつまらん」

 「私を失望させないでくれ」

 

絶叫をあげる螢を嬲る。どこまでも自分本位、まさに悪魔。このシーンのラインハルトは本当に怖い。

肝心の蓮は髑髏の兵隊に遮られ、救出どころか近づくことすらままならない。

「どうした、水銀謹製の奥の手をみせてみろ」と、黄金から最後通告。

しかしそんなものはなく、蓮は血涙を流しながら突撃するも戦奴の壁を崩せない。

その様を見て「男を見る目がなかったな」と、ついに蓮に対して興味を失ったラインハルト。

城に溶けよと、槍が螢を貫かんとする刹那......

 

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螢「私は——

 「私は、後悔などしていません。見る目には、自信があります」

 「知ってますか?主人公は無敵なんだそうですよ」

 「彼は、必ずあなたを斃す。たとえここで私が死んでも——

 「彼の人生(はなし)に——あなたはしょせん邪魔者だ!いつまでもジャンル違いがのさばるんじゃない!」

 

 

 

 

 

 

 

蓮「うっ、おおおおおおォォォッーーーー!」

 「馬鹿が——この馬鹿女がッ!」

 「一番肝心なところを忘れてんじゃねえッ!」

 「おまえが——

 「俺に惚れなきゃ、意味がねえだろッ!」

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螢の命を賭した魂の叫び。

それに呼応し“時間が止まればいい”という渇望を越え、蓮が抱いた想いはーー。

 

“これ以上、誰も死なせない”

 

 

 

そして引き起こされる展開は、驚愕の“城の崩壊”。

ここまでの流れですでにブログ主の興奮値はとっくに振り切れているというのに、ついにメーターそのものを壊しやがった主役カップル。

“序曲”から塗り替えられた創造“死想清浄・諧謔”。

その効果は“死者の生を赦さない”。

「ゾンビ絶対殺すマン」と化した主人公。

聖遺物どころか渇望まで切り替えられる、マキナと兄弟というのも頷けるほどのご都合主義。

この覚醒に、底をついていた黄金の興奮値も急上昇。

ラ「死を想え(メメント・モリ)——私の美感(ありかた)を否定するか、よかろう」

 “誇れ聖餐杯。卿が焦がれたものの体現者がここにいる”

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スワスチカは不完全、城は絶賛崩壊中、さらに五色は欠けまくり。

にもかかわらず、勢いのまま流出を始めようとする閣下。

ヤンチャなんてレベルじゃねえぞ!!

 

メ「お控えなさい獣殿」

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黄金を諫めに水銀参陣。

主役らをほっぽって2人で痴話ゲンカ。

「城が崩壊始めてから、既知感なくなったんだから好きにやらせろや」「いやこれまだ未知ルート入ったわけじゃねえから。やるならスワスチカ全部開いてからだろ」「じゃあテメーさっさと赤・黒蘇らせて派遣しろボケ」「女子との約束破るわけねえだろタコ」「あ?やんのか?」「お?やれんのかコラ」

その間も城の崩壊は止まらない。

 

ケンカは水銀に軍配。

その流れでスワスチカを恐ろしいくらいさらっと壊し、城を現世より切り離す。

ゾーネンキント死んだんじゃね?というムナクソな煽りに、蓮は当然、玲愛好きな爪牙たちもイラっとしたのでは。

城が現世と切り離されるまで、あと少し。

ラ「来るがいい。卿も治まりがつくまい」

 「保ってあと数分そこら、それまでに我ら二人を斃してみろ」

メ「それとも、背中を向けて逃げるかね?追いはせんよ。また六十年なり百年なり、私達の再来を恐れながら、安穏に逃避も一興」

 「正直、怖気づかれたのではつまらんなあ」

  「せっかく助けてやったのが無為となる」

そのあまりの悪辣さとウザさに

“俺は、今まで、生きてきて、こんなに殺したいと思った奴は見たことがない”

あらためてよく「PANTHEON」で同席できたなコイツら(笑)。

 

蓮も螢もしっぽを巻いて逃げるなんて選択肢ナシ。

儀式のやり直し、ということで“黎明”も現存メンバーで焼き直しすることに。

ラインハルト・メルクリウス・マキナ・エレオノーレ・シュライバー・ベアトリス・蓮・螢、そして合流した司狼で都合9人。

 

ラ「これで数はそろったな」

メ「では、始めようか。謳うがいい」

 

 

 

 

 

場面代わって、現世。

諏訪原市で皆の帰りを待つエリーと、生存確認された玲愛先輩!

死の運命から解放された玲愛のセリフ一つ一つが泣かせにきやがる。

“私、生まれて初めて自分の誕生日に希望を持ったよ”

トリファの願いが半分叶った瞬間でもあるんだな。いやぁめでたい。

 

 

――しかし希望を持てた現世組とは反対に、城での戦闘は絶望そのもの。

まず先陣を切ったのは、聖遺物を手にしたばかりなのに余裕で“形成”を発動している司狼。相性がいいってレベルじゃねえぞ!!

そんな司狼が揮っている得物......使っているモノがモノなだけに、獣殿も「うわぁ...」と嘆く。

ラ「少々、外道が過ぎるぞカール」

 「私はマレウスを哀れに思う。あれは幸薄い女だった」

メ「そうしたものに追いつけず、置き去られるのが彼女の宿命。仕方ありますまい、格というものはどうしようもなく存在する」

何、丁寧に死体蹴りしてんだ正田ァ!!

 

そして水銀もいよいよ戦闘に参加ニート卒業

「荒事は苦手ぇ...」とか言いながらブンブン剣を振り回してくる作中最強の男。

蓮と刃を交わしながら、得意の匂わせ発言連発。

メ「世界は死にたがっている」

 「私の渇望は壊れかけているのだよ。細胞の一つ一つが、もう耐えられぬと慟哭している。俗に自滅因子(アポトーシス)と言うのだろうな」

 「役者は揃っているのだよ。ならば喜劇を終わらせたいではないか」

 「君も私も、そして我らの癌細胞も、すべからく舞台装置であるべきだ。皆諸共に退場しよう。そしてその後に広がる新世界。女神の地平を生む礎になろう」

......匂わせっていうか、全部言ってた。

一から十まで全部言ってるじゃんこれ。そういやコイツ自分語り大好きなの忘れてたわ。

 

ラインハルトvs司狼&螢。

さすがの司狼も、黄金が相手では手も足も出ず。神様キラーの創造に至っていればワンチャンあったかもしれないが...いくらなんでもムチャがすぎるかぁ...。

結局、螢ともどもわずか5秒で鎮圧。やばすぎ。

続いて黄金の矛先が狙うは、蓮。

蓮が命がけで発動させたスケルツォに、初めの内は熱狂して称賛したものの、賢者モードにはいったのか「それ卑怯じゃね?」と急に態度を180度一変。

イイネって言ったり、ダメだって言ったり、文字通り身勝手の極意じゃないか...。やっぱりドラゴンボールファンか黄金。

そしてただただ蹂躙される蓮。

……お、おいおい本当にスケルツォ効いてるのか?こうまで差が隔絶してると、逆にマリィの異次元さが際立つな。

“総てを愛そう”と破壊の愛を謳うラインハルトの攻勢に、ついに蓮たちに逃れられない「敗北」の二文字が浮かび上がる。

 

 

そんなバッドエンド一直線の中、暗躍するは水銀。

いつの間にか手中においていた香純に取引をもちかける。

“何よりも重い大役、物語の"核"となる資格を君に与えよう”

狙いは次代のゾーネンキント。

・知らん男と結婚して子どもを産め

・このことは他言無用

これさえ守れば主人公たちを助けてやろう、君は蚊帳の外じゃなくなるよと、香純が抱く疎外感を利用した正に悪魔の契約。

さらに、悩んでいるとみんな死んじゃうよ?いいの?時間ないよ(トントントントン)と、判を押すことを煽るクソ詐欺師。

悩んだ末――香純は悪魔の契約を受諾 。

......しかしそれは自分も当事者に加わりたいといった、利己的な思いからじゃない。

太陽はそんな安い女じゃない。

いつの日か、必ず蓮たちが打倒してくれると信じ——。

香「あたしは、あたしは皆のために......」

 「あなたに勝つために、日陰の女になってやるわよ!」

  「宣戦布告と受け取れ——馬鹿ァッ!」

流れ出す勝利BGM「Einsatz」。

香純の宣誓に満足気な水銀。

ならばこの場は任せよと、黄金錬成を開始。

蘇らせるその魂は——。

 

 

 

 

 

 

 

ラインハルトと蓮の間に割って入る、"黒円卓の聖槍"。

戒「お初にお目にかかります、ハイドリヒ卿。拝顔の栄に浴し光栄ですが......」

 「どうかこのまま、彼らを行かせてあげてはくれませんか」

ラ「否だ、認めん。卿に進言する資格はない」

 「それとも卿、あれらに代わって私の飢えを満たしてくれるか?」

戒「ご要望なら」

     「今のあなたなら、ハイドリヒ卿......僕でもそう不足はないと思いますが」

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に、兄さぁーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!(絶叫)

ゴホっ、ゲホっグハェ...オエぇはぁはぁはぁ...。

い、いかん、叫びすぎて喉がもってかれたぜ...。

前章からいいところ全部持っていきすぎだぜ戒兄さん。

 

みんなの盾となり、何が何でも守り抜くと背中で語る兄さん。

その覚悟を受け止め、蓮は螢を担いで司狼と共に撤退開始。

生きてさえいれば負けではないと、強く言い聞かせ。

 

螢「兄さん......」

 「待ってて、絶対助けに行くから」

戒「さようなら。君にはいっぱい謝らなければいけないけど......ごめんよ、そして幸せに」

 

兄さぁーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!(2回目)

喉どころか肺ごともってかれたわ。

こりゃブラコンにもなるわ。屑兄さんなんて言うヤツは燃えて灰になってしまえ。

 

全力で城から撤退する蓮たち。

黄金はその背に喝采を贈る。

そして水銀は、香純を解放し一言。

メ「愛しいお嬢さんによろしくと。マルグリットを除き初めて、私は恋をしそうになるとこだった」

マジで危なかったな香純!!

バッドエンドとは言わないまでも、なんともほろ苦いビターな終わり方。

 

 

そして20年後。

世界中の聖遺物を片っ端から壊してまわる蓮一行。

エリーは病院の跡を継ぎ、裏で蓮達のサポート。

玲愛もまた教会を引き継ぎ、孤児院として経営。

香純は卒業後、すぐに結婚。

そしてその子どもが修学旅行でドイツに向かう。蓮たちはちょうどその進路上に。

明確な位置いわれなかったけど、どの辺なんだろうな。世界史詳しくないから、独ソ戦激戦区なんてスターリングラードしか知らないぜ。

黄金たちとの再戦がチラつく中、

螢「終わるよね。今度こそ終わらせるよね......」

 「後悔してる?悔んでる?私とこうなったこと」

 “そんな愚問、今さら答えるまでもない”

  “そしてこの先もずっとずっと、俺はおまえと生きていたい”

まもなく訪れる戦いを前に、2人は必勝を誓い合う。 

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キャラ雑感

ベアトリスと戒のペアに喰われた男。

スケルツォ発動のシーンはセリフも併せて作中屈指の名シーンなのだが、相手が相手だったため長続きせず。

20年後の戦いでは諧謔版流出で獣をボッコにできる(水銀からはボッコにされる)らしい。

あ~あ夢が膨らむんじゃあ~~。

 

蓮の渇望を変えさせた唯一の女。

それだけでいかにトンデモない奴なのか、爪牙の皆さまならお分かりいただけるだろう。

めんどくせえ女だなぁなんて思いつつも、進めていくうちにいつの間にか虜になってる。

エピローグの蓮との夫婦感なんて、もうたまったもんじゃないよ。もっとイチャつけ。

苗字で呼び合うカップル、いいじゃないですか。

その状態がずっと続く分、いざ下の名前で呼んだときの爆発力は、たぶんブログ主を百万回殺せるほどの威力があるはず。

それが見れる日が来ればいいけどな!!!

 

香純

クソ詐欺師によって正妻競争から脱落させられた太陽。

蓮と一番近い距離にいたのになぁ...。

さらにその娘が20年後の儀式に絡むの確定なのも辛い。

まぁ正田卿曰く、香純の旦那さんは普通にいい人らしいから、それだけが救いっちゃ救いか。

むしろメルクリウスにガチ惚れされそうになったことの方がよっぽど危機だったな!!

 

マリィ

香純ルート同様ただの空気で終わると思いきや、主役勢のピンチを救う大活躍をみせた女神。

獣殿が発していた「盤ごとひっくり返そう」という言葉、実行していたのはマリィの方だったね。

このルートで、黄金・水銀に匹敵する実力があることは判明。

そして次ルートから遺憾なく発揮される。

 

司狼

そのご都合主義な在り方の真相が水銀より明かされた“神の玩具”。

その強さも才覚も「都合がいいから」というそれだけで与えられたモノ。

頑張れ司狼。おまえが一生懸命なのは爪牙みんなが知っている。

 

エリー

イイ女ぶりがとまらないナイス・サブヒロイン。

蓮や司狼はもちろんだが、螢や玲愛との妙に噛みあった会話をみると、こいつ全キャラと相性いいんじゃないかと、その汎用性の高さに気付かされた。なんて便利キャラなんだ...。

というか司狼は貰ってやれよと思わずにはいられなかった20年後。

 

ベアトリス

道を照らす光になった戦乙女。

因縁のエレオノーレ戦は糾弾してるんだか口説いているんだかよく分からないくらい白熱してた。

というかこの2人のバトルはDiesベストバウトといってもおかしくないな。

戒に十一年前言えなかった言葉を伝えることができたし、あとは城で一生イチャイチャしててほしい。

 

登場は一瞬、セリフはわずか数行。

しかしそれでも「螢ルートのMVPは?」と聞かれれば名前を挙げずにはいられない。

いろいろめんどくさい櫻井一族の中で、なぜこれほどしっかりした奴が生まれてきたのか。Dies七不思議のひとつである。

蓮のレギオンに加わるのも頷けるほどの清廉な魂に、ブログ主もノックダウンです。

てかあんな姿みせられたら誰だってファンになるだろうがよ!!

 

エレオノーレ

こんの恋愛処女がよぉ!!!

ホントなんでおまえはそんな不器用なんだ!

なんだあの創造の詠唱は!

聞いてて恥ずかしくなるのはコッチだぞこの野郎!

もう永劫焼かれていればいいさ!

っていうかなんだったら俺も焼いてください!!!

 

マキナ

三つ巴ルートを抜けば、マキナが名前を取り戻すのはこのルートだけという地味に驚くべき事実。

“幕引きの一撃”を持つMr.ワンパンマンなのだが、もろもろの理由でいつも蓮には能力をスカされるちょっと可哀想なやつ。

オマケに今ルートじゃロートスの名前は聞けないわ、城から解放されないわ...こいつも報われるのは次のルートからっすね。

 

ラインハルト

まず一言、強すぎ

越えられない壁なんてレベルじゃねえぞ!!

他のゲームで言えば明らかに調整ミスって感じなんだが、Diesだとこれで正しい。

さらに言えばコイツを指一本で消し飛ばすヤバい奴が今後でてくる。正田作品のインフレって怖い。

諧謔蓮を貶したり、戒を認めなかったり、いろいろ愛が足りないが、作者曰くラインハルトもルートごとに成長する生き物だそうです。

 

メルクリウス

暗躍大好き、贔屓大好き、オマケに自分語り大好きな困ったさん。

辞書で「メルクリウス」って引いたら、意味「ウザい」って出そう。そのくらいウザかった。

神様であることを主人公側にはガンガン言うクセに、黄金には内緒にしてるタチの悪さ。

しかしこのルート、ぜんぜんメルクリウスの筋書き通りじゃなかったけれど、それでも割と楽しそうだったなコイツ。

 

 

「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドだった螢ルート。

エピローグの描写から、香純の娘がヒロインの「Dies irae2」を連想するのはみんなが通る道。

......っていうかマジ作ってくれよ螢アフター。「Amantes amentes」のOPトレイラー観たとき本気で期待しちまったよ。

まあ勝手に予想して、勝手に裏切られた感だしてるだけなんだけどさ。

ああ今からでも回帰してアニメ化のクラファン、螢アフターのクラファンに変えてくれねえかなぁ神様水銀様ぁorz

 

 

 

出典元:www.light.gr.jp