ゆらりゆらりとゆらゆらと

あたまの悪い男が、起こったことを忘れないためのボケ防止日記

「Dies irae ~Amantes amentes~」ChapterⅫ 感想

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“我らを早く殺してくれと——切に切に思い望むのだ狂おしく”

 

 

みんなおいで、カイン祭りがはっじまるよーーー!!!

というわけでカインの中の人たちが暴れまわる、実質カインが主役の章。

んでもって彼らの末裔、螢のいじめれ珍道中も終わらず。ベイ、シュライバーが終わったと思ったらいよいよトリファだ!

ってかなんで螢にこんな格上ばっかあてがうんだ正田ァ!!

 

 

屍兵となった櫻井一族のモノローグ。

3人とも抱いているのは果てしない悔恨。

“僕は奪われた愛を覚えていて、私は壊された希望を忘れずに、俺は果たせなかった夢に慟哭する”

黄金はそんな彼らの嘆きに理解を示す(なら解放したれや)。

そして満を持して、香純ルートではついぞ姿を見せなかったメルクリウスが舞台にあがる。

歌 劇 の は じ ま り だ 。

双首領とも気にかかっているのはトリファ。

別に裏切りにビビッている、とかではなくむしろ真逆。謀反うまくいけばいいよね、なんてほざく始末。

なんなんだこの組織......。

 

いつも通りの超時空の会話に花を咲かせていると、玉座の下にエレオノーレとマキナが参陣。

......すると水銀なにを思ったか。

まるで尊敬されている上司がごとく、2人の肩にそっと手を置く。

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結果、右手は燃え左手は消失。

しかしこの程度のこと、さらっとスルーするのが良い上司だとでも思ったか、

メ「結構。可愛らしい歓迎、痛み入る」

 「では二人とも、まだいくらか時間はあろう?それまで“城”の案内などを頼まれてくれると嬉しいが」

なんてことないセリフだが、メルクリウスが言うとパワハラに聞こえる不思議。

拒否権のない2人によるヴェヴェルスブルグ城案内ツアー。いったい誰得...?というかマキナは案内役、絶望的に向いてないだろ!!

 

 

 

現世側では、ハッピーエンドを目指し教会へ進む司狼。

司「んじゃ行ってくるぜ。なんか気合いが入るようなこと言えよ、エリー」

エ『無事帰ってきたらあたしの処女をあげちゃう、とか?』

司「んなもん一生とっとけ。先輩は?」

玲『私の胸を揉ませてあげる券、十三枚』

司「揉むほどねえだろ、あんたのは」

ラストダンジョンに向かうとは思えないほど、明るくいつも通りのやりとり。

安心感あって笑っちゃうよ。

っていうかエリーって処女なんかい。意外すぎるだろ。

 

 

 

翻ってシリアスムードな蓮&螢。

教会入口でさっそくトバルカインとエンカウント。

マスクのないその顔はまぁみにく......ん?

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めっちゃ歯並びキレイじゃねえか!?

ブログ主よりはるかにいいぞ?屍兵に負けるってすごい凹むんだがっ!?

 

そんな歯並びの良いカインを前にして、やはり狼狽えてしまう螢。相手が実兄ならば当然。

庇うように蓮は前に出て、自らを聖餐杯だと名乗る。

――そして始まる屍兵とのバトル。

共通ルート、香純ルート含めけっこうな数戦っている蓮とカイン。しかし“屍”という都合上、セリフのやりとりがないため個人的には両者の戦闘はイマイチつまらなかったのだが......今章のカインは一味違う!

 

“畔放、溝埋、樋放、頻播、串刺、生剥、逆剥、屎戸”

“許多ノ罪ト法リ別ケテ、生膚断、死膚断、白人胡久美トハ国津罪”

“己ガ母犯セル罪、己ガ子犯ス罪、母ト子犯セル罪、子ト母犯セル罪”

“畜犯セル罪、昆フ虫ノ災、高津神ノ災、高津鳥ノ災、蓄仆シ、蠱物セシ罪”

“種種ノ罪事ハ天津罪、国津罪、許許太久ノ罪出デム、此ク出デバ”

 

——創造”

“此久佐須良比失比氏——罪登云布罪波在良自”

 

武蔵おじいちゃんからさっそくひ孫の婿にふさわしいか、テストがはいる。

顕現するは覇道の腐食。神咒では戒兄さんも使っていた(すさまじいバフが入ってたが)能力。

さらに偽槍が太刀に、動きが古流剣術に変化。剣の腕前は黒円卓一のベアトリスに次ぐものだというのだから恐ろしい。

刀は打てるわ、腕は立つわのハイスペックおじいちゃん。

しかし発する言葉は、「末代まで呪われろ」という子孫クソくらえな老害ぶり。

 

続いて顔を出すは鈴おばさん。

“其泣状者 青山如枯山泣枯 河海者悉泣乾 是以惡神之音 如狭蝿皆滿”

“創造”

“乃神夜良比爾夜良比賜也”

こちらは腐食の精密射撃。空中に逃れた蓮を見事、狙い撃つぜぇ!

口にするのは、偽槍の呪いからの全力逃避。正田卿は、はよこいつの外伝の執筆を。

 

そんな光景に茫然とする螢。横には、いつの間にそこにいたのか神父の姿。

表層にでてきや武蔵と鈴をみて「ったく///あいつら変わんねえなぁ」なんて同窓会のヤンキーみたいなことを言っちゃう。

ト「初代(ムサシ)の実直さも、二代目(レイ)の奔放さも、私を惹きつけて止まなかった」

いろいろ匂わせな発言をしながら、螢を礼拝堂内へ招待。

ついに螢は、長年恐れていた神父と正面から向き合う。

 

螢さん、さっそく「おまえ黄金錬成の真実言わなかっただろ!」と噛みつくも、

トリファ氏「だから?思慮が浅い」と一刀両断。

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そんなことに今さら異を唱えるな、と圧倒的なまでの理不尽さをみせつける。文字通りブラックな黒円卓。

さらに、「なんでおまえは生きている?」と、労基署通りこして裁判所が動きそうなパワハラ発言までかましてくる神父。

ト「レオンハルト・アウグストとは、ヴァルハラとエインフェリアの真実を知れば、自殺するような少女だった」

 「私はそのように仕込んだはずです......」

すべてを知って立てるほど強く育てていない、ゆえにベイ・シュライバー相手に生き残ったのが不思議でならないと語るトリファ(確かに結果的とはいえ、香純ルートでは自殺しちゃったもんな......)。

トリファの疑問に、道を見つけた螢は返す。

螢「死ねない理由が、あったからです」

 「私は、櫻井螢は、ただ単に——

 「彼の、藤井君の力になりたい」

毅然と切先を向ける螢。戒とベアトリスの死がトリファによるものだったと遂に確信に至る。

螢「聖餐杯は壊れている」

ト「異なことを言う。聖餐杯は壊れない」

 

 

そして振返される『Verfaulen segen』の一幕。

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あらためてトリファの煽りがすさまじい。内容は「ヴァルキュリアまじ小娘、おいカインどうすんのおまえ?どう転んでも妹いるからそっち屍兵にしちゃってもいいけど?んん?」というもの。

あああああ聖餐杯超うぜええええええーーーーーー!!!!

追い込まれた戒は、最悪の決断。

“ヴァレリア・トリファを信用するな——彼女にそんなことを言いながらも、僕自身がこの鬼畜に縋りついたという、許されざる無様さ”

そうして結末はトリファの思い通りに。

 

 

その時の嘆きは今なお。

——創造」

発動する“許許太久禍穢速佐須良比給千座置座”

触れると毒が伝播する、蓮(というか接近戦連中)に対してとんでもないアドバンテージを持つ能力。

“すべての穢れを受け止める”という純粋な祈りから生まれたとんでもない凶悪な力。戒の凄さが垣間見える。

状況は不利、それでも未だ創造を使わない蓮。

狙いは戒の救出。

序曲を用いて速攻で倒してしまうと、教会のスワスチカに捧げられてしまうため、螢がトリファを撃破するの待つ戦法。博打どころか神頼みもいいところな作戦。だが、裏を返せばそれほど螢を想っているということ。

おいおい胸が熱くなるぜ。

 

そんなギリギリの攻防を交わしていると、礼拝堂から凄まじいトリファの邪気

聴き慣れないBGM「Kriegsschaden」が流れ、ブログ主の戸惑いも加速。

この気配を感じ、カイン(戒)も思わず「おまえ聖餐杯じゃねえじゃん!」と蓮にツッコミ。

螢の危険を感じた蓮は方針を転換、カインに共闘を申し込む。

敵はいっしょ、だから共に妹を助けようと...

 

 

武蔵おじいちゃん&鈴おばさん、まさかの全力拒否(笑)。

あいつは死んでもいいわ、その代わり

カ「オマエガ五代目ニナレバイイ」

蓮氏、無事櫻井一族に認められました(-_-;)。

 

どうしようもないカインの発言に蓮はブチギレ。しかしここで重大な勘違いを起こしてしまう。

ベアトリスが取り込まれていることを知らないため、救うべき戒が雷撃を使役する四代目だと思ってしまう。

螢とトリファの戦闘が始まってしまっては、もはや一刻の猶予もない。

蓮はカインの偽槍を受け止め、全力で呼びかける。

蓮「あの馬鹿女、死なせたくねえんだよッ!」

 「出て来いッ!」

そして――本当にでてくる四代目。

 

 

一方、礼拝堂内では頑張る螢の姿が。

黄金の玉体相手に、やー、とりゃー、と剣をぺちぺち。なんか切なすぎて涙でそう。

さすがのトリファも同じく切なくなったか「いつぞや教えた三原則はどうした(ーー゛)」と指摘

🌸トリファ印の戦い三原則🌸

・正体不明には近づくな

・攻撃が通じなければ、様子を見ろ

・勝てなければ撤退一択

 

......螢のやつ、今までひとつでも守ったことがあったか?

教え子のアホっぷりを嘆くトリファ。

しかし子どもを見捨てられないのがトリファ先生の(唯一の)いいところ。

あらためて、螢とプレイしている我々爪牙にもろもろ説明のターン。

まず前提として、黒円卓に入るためには大隊以上の魂を持っていることが条件。

※ちなみにみんなが持つ魂は...

 螢・・・大隊規模(200~1000)

 ルサルカ・・・連隊規模(500~5000)

 ベイ、神父・・・旅団規模(2000~5000)

幻影旅団って数ごまかしすぎだろ。

 

そしてトリファ(ラインハルト)を討つために必要なのは総軍(100万~不明)の魂が必要だと開示。

うんうん、なるほどねぇそっかそっかぁ......螢が努力でどうこうできる話じゃねえ!!

しかしそんなの知るかと、攻撃の手を休めない螢。すごい(; ・`д・´)。諦めが悪いとかそんなレベルなのか、コレは......?

先生もさすがにドン引き。ついに「聖餐杯の正しい倒し方」すら開陳!

その1・・・総軍でドーン!

その2・・・デウス!エクス!マキナッ!!

その3・・・“白鳥の騎士”でイキッたところを攻撃

 

螢ができることは「その3」のみ。

ならばと、トリファの創造に備える。

ト「いずれ、あなたも救いましょう。此度は贄に甘んじなさい」

 「私が何度でも創りますから」

終わらない巡礼の始まりを宣言。というか地味に明確な裏切り宣言でもあるな。

螢は全ての清算をかけ、獅子の剣を振るう。

その胸中は、愛するツンデレ馬鹿へ向けて――。

 

 

螢の死が迫る中、カイン(ベアトリス)の雷撃に押される蓮。

蓮の選択肢は......

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“甘いと言われようがなんだろうが、俺はもうこれから先、納得のいかない結末なんて何一つとして認めない!”

誰もかれも全部救ってみせると決意。臭すぎるほど熱い啖呵、しかし爪牙ならこれで燃えないわけがねえ!!\(^o^)/

そんな輝きを感じ取ったか、ベアトリスは問う。

 

カ「アナタハ、誰?」

蓮「俺は——

 「櫻井螢を、助けたがってる男だよ」

 

その言葉にカインの中の4人が統制を失う。

蓮は見逃さない。戒を残し、他を斬ると断言。

「私戒じゃないわよ!(゚Д゚;)」狼狽えるベアトリスをよそに、蓮は意識をマリィに集中。もう一度応えてくれと、シンクロ率を引き上げる。

まだ前哨戦なのに、圧倒的なまでのクライマックス感がすごい......!

 

 

“ギロチンに注ごう飲み物を”

“時よ止まれ——

“おまえは美しい”

 

 

――そして城。

黄金は玉座から立ち上がり、

赤騎士は部下の帰還を寿ぎ、

黒騎士は待ちわびた決戦の到来に歓喜する。

 

 

迫る蓮の一撃。

その魂の煌めきに、ベアトリスと、そして戒が反応する。

“まだ遅くはない”

“これは元々、僕が片付けるべき問題だった”

“彼が勘違いをしているのは好都合”

“櫻井の家名と恥は、僕が一人で持っていくから”

“僕の代わりに、あの子を頼む。まだ子供だから、君が助けてやってくれ——

振り下ろされる斬首の刃。

その時、蓮の耳に届いたのは――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——彼女を頼む——

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブログ主のメンタル↓

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地面に残されたのは呪われた偽槍ではなく、一振りの聖剣

託された者のため、帯電を開始する。

 

 

 

礼拝堂内、螢は渾身の一撃をトリファに見舞う。

その威力に、これまでダメ出しばかり続けていたトリファも呻る。

ト「誇ってよい、あなたの魂......美しく鮮烈だった」

 「幸あれ、我が愛し児よ」

勝利宣言と共に放たれる運命の聖槍。そのあまりの威光に立ちつくす螢。

敗北を受け入れようとしたその時、

 

 

 

?「まだ終わっていない。そうでしょ、螢」

 

 「呼んで、私を——

 

 

 

 

 

螢「——ベアトリス!」

 

 

 

 

 

 

 

礼拝堂に飛来する“戦雷の聖剣”

螢は確と掴み取り、万感の想いで振りかぶる。

驚愕するトリファだったが、邪聖は後退を選ばず。

“私は負けぬ。私は朽ちぬ。私は永遠に歩き続ける”

“こんなところで終わるなど赦されない!”

そんなトリファの矜持ごと、螢は切り裂く。

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ここに、ついに戒とベアトリスの敵討ちを為す。

斬られたトリファもまた2人に思いを馳せる。敗因は過日にあったのだと、自身の失敗を悟る。

トリファは舞台から退場。

だがここからが本当の地獄だ。

 

ラ「大儀なり、聖餐杯」

 「その名に相応しき歌劇だった。卿の狂気(せいぎ)、約定通り見届けたぞ」

 

ト「私は、後悔などしていない」

 「私は、幾度生まれ変わろうと私にしかなれない」

 「詫びもしないし、許しも請わない」

   「ですがどうか、レオンハルト、我が娘よ......」

  「今すぐ逃げて......逃げ続けなさい。たとえ一秒でも、一瞬でも」

 

入れ替わるようにラスボスが降臨。

その矛先は螢へ向けられて——。

 

 

 

キャラ雑感

櫻井武蔵・鈴

カインの中の人。初代&二代目。

本編だけの描写では、なんて性格の悪い老害どもだ...って思いがちだが、武蔵はわりと善性の人だったぽい。渇望が変な感じで具現化するのは、正田キャラにありがち。

もう一人の鈴は、生身でベイとバトッて形成位階まで出させたとんでもないヤンキー。

そらベイも惚れるわ。

2人とも長い間そのご尊顔が明かされることは無かったが、TVアニメ化に伴い、まず武蔵が。

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.......マキナ?

マキナじゃね?この感じ。無精髭といい顔の作りといい。

いや、この際白状させてもらいますけどアニメみてないんですよね、自分。

理由は後々別で記事で書かせてもらおうかな、なんて思ってるんですけど。

だもんでこういった画像でしかまだ武蔵の顔わかってないんどす...。

まあ「渋めのおじさん」のイメージだったからズレてないっちゃないんだけど。

そして絶望的かと思われていた鈴のヴィジュアルも、倒産の原因「PANTHEON」のおかげで遂にお披露目。

 

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エレオノーレの真下でまさかのどセンター。

......とりあえず言わせてくれ。

 

Gユウスケ氏ぐっじょぶ!!!!

最高に俺好みというか俺得すぎるそのご容姿。

螢をショートにした感じか。イイ!すごいイイぞ!

至高の天はここにあったのか。エイメン。

「PANTHEON」が凍結してある意味よかったかもしれない。

コイツを引くのにどれほどの諭吉が消費されることになったかと思うと...。

 

トリファ

人を手玉にとるのが趣味な性悪神父。

そんな奴も今ルートでは紅蓮の人により、手玉に取られる側に。

まあ「Verfaulen segen」からの畜生ぶりを考えれば、多少溜飲が下がったユーザーも多いのでは。でもこいつ全然反省してねえからな...。

 

ChapterXⅢ Nemo ante mortem beatus→「Dies irae ~Amantes amentes~」ChapterXⅢ 感想Ⅰ - ゆらりゆらりとゆらゆらと

 

 

出典元:www.light.gr.jp