ゆらりゆらりとゆらゆらと

あたまの悪い男が、起こったことを忘れないためのボケ防止日記

「Dies irae ~Amantes amentes~」ChapterⅩ 感想Ⅱ

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“遍く総て悉く、僕の愛(キバ)で歓びのうちに滅びるがいい——

 

ChapterⅩ後半戦。

前半のイチャイチャを吹き飛ばす勢いで迫りくる凶獣。

「戦いはスピードだよアニキ」と言わんばかりの強さがここに。

 

 

蓮と螢がイチャついてる頃、司狼は一人せっせと穴掘り。

校庭と中庭に大量の地雷を設置。

調達先も気になるが、それ以上になぜ開放済みのスワスチカに罠を置こうと思ったのか。

結果的にバカがきて効果は発揮されたわけだけども...。

これも既知感補正か?

 

地雷敷設に一息ついたところで、エリーから着信。

国道で交通事故が多発。まるでみえない何かに車が吹き飛ばされたかのよう。

エ『学校(そっち)に向けてね、ご出陣』

司「じゃあ、お出迎えしねえとな」

エ『ねえ司狼』

司「んあ?」

エ『あんたここで目立たないと影薄いよ」

司「了ー解。いっちょ決めるから待ってろ」

最悪の暴嵐が迫っているのにかかわらず、この軽いノリ。

やっぱ大好きですわこの2人。

 

そして突然現れる、交通事故の正体。ウォルフガング・シュライバー。

早々に名乗りを上げ、司狼に銃を突きつける。

登場からここまで展開早いのおまえくらいだぞ。いろんな意味で最速だ。

シ「泣き叫べ劣等——

 「今夜ここに、神はいない」

司「んなもんハナから信じてねえよ」

司狼いきなり大ピンチ。

情報もない、聖遺物もないこの状況で啖呵をきれるその性格はさすが。

 

イチャついていた蓮と螢も察知。

噂通りのバカデタラメさにクールな螢も唖然

すでに開いたスワスチカで、というかスワスチカの場所も把握しておらず、「敵がいるから」という理由だけで飛来したワンコ。

まさに狂犬。

こんなアクの強いやつ香純ルートじゃ出せないわ。ストーリー上扱いに困るのは目にみえてる。

 

三騎士の一角登場に、再びネガティブモード突入の螢。

蓮も本能では震えるも、覚悟を決めて司狼の下へ。

 

中庭に降り立つも、肝心のシュライバーを視認できず。

音を置き去りに、空間を三次元的に跳びまわる。

これでまだ”活動段階”。

“当たらなければどうということはない”を地でいく男・シュライバー。

あきらかに現世組とは一線を画す強さ。

こんな奴どうしろと...。

 

シ「僕は一番最初の獣の牙だ」

 「赤(ルベド)よりも黒(ニグレド)よりも、誰よりも早くハイドリヒ卿に忠誠を誓ったのはこの白(ぼく)だ。あの人のシモベとして魂を捧げたのも——総て総て僕が最初だ」

ゆえに力を見せろと吠える狂獣。

実際これこそがシュライバーの矜持であり、ベイが根にもってる因縁の一つでもある。

まあ肝心の黄金はどっちでもいいとか思ってそうだけどね!

 

圧倒的な実力差にもかかわらず、司狼の銃弾にすら“避け”に徹するシュライバー。

一撃でも入れられれば勝機はある。

希望を見出し2人は動く。

司狼は攪乱、蓮は意識を自己の内部へ。

応答のないマリィ(前章でマキナに繋がりを断たれっぽいあのホモ野郎が)へ呼びかけ、もう一度創造位階へ手をかける。

 

螢もまた立ち上がる。

道を誤ったとしても、命懸けだったことに変わりはなく、今は先を走る人がいるから。

こんどは見せかけじゃない、本物の炎が胸に宿る。

螢「藤井君......」

   “私、あなたが——

 「あなたが死ぬのは、嫌なの——

詠唱を始める螢。その声は静謐で、芯の強さを感じさせるような。

同時に流れ出すは「Thrud Walkure」。

盛り上がり方が尋常ではない。THE・主人公たちのターン。

ブログ主はこの軽快なドラム音が聞こえてきた瞬間に絶頂をむかえてしまう身体になってしまったよ(アヘ顔)。

そして詠唱を奏でるはもう一人。

 

“日は古より変わらず星と競い”

“定められた道を雷鳴のごとく疾走する”

“そして速く 何より速く 永劫の円環を駆け抜けよう”

“光となって破壊しろ その一撃で燃やし尽くせ”

“そは誰も知らず 届かぬ 至高の創造”

“我が渇望こそが原初の荘厳”

 

“創造——

“美麗刹那・序曲”

 Eine Faust Ouvertüre

 

“創造——

“爾天神之命以布斗麻邇爾ト相而詔之”

 

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主人公カップルのW創造。

閃光と炎の同時攻撃で、希望の明日へレディ・ゴーーーーーーー!!

 

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“Yetzirah——

“暴嵐纏う破壊獣”

 Lyngvi Vanargand 

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鳴り止む「Thrud Walkure」。

代わりに響いてくるのはバイクの駆動音。

形成されたのはシュライバーの愛車兼聖遺物“ZundappKS750”。

実際ググってみるとカッコいいそのお姿が。

しかしシュライバーの駆るソレはあまりに剣呑。

というか創造の攻撃を軽く避けるんじゃねえ...。

 

シュライバーと螢は初対面。

おまえ誰だ?という質問に、自己紹介ついでにシュライバーの地雷を全力で踏みにいく螢。

螢「獣の祝福なんていらない。私も彼も、そして彼女も——死せる戦奴(エインフェリア)になんて絶対ならない。そんなヴァルハラ欲しくない」

 「シュライバー卿、大隊長(あなたたち)は狂ってる。どうしてそんな、呪われた生を名誉だなんて思えるんですか」

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マキナならまだしも、他の大隊長にそれはヤバい。

 

案の定、激昂するシュライバー。

とっさの一撃に、司狼は蓮と螢をかばうが...。利き手の左腕を負傷。

螢のおっぱいを揉む余裕をみせるも、事態は深刻。

それでも蓮の制止を振り切り、

司「野郎をなんとかして校庭まで連れて来い。そうすりゃオレが決めてやるから」

チャンスをつくると言い放つ。最後まで勝ちを狙いつづけるのが司狼。

悪友の覚悟に蓮も腹を決め、

蓮「おい、司狼」

 「喧嘩は続行中だって言ったよな。俺に負けるのが嫌なら絶対に生き残れよ」

これが蓮のツンデレですよ皆さん。まだ慣れない?大丈夫その内クセになるから。

 

 

一方、シュライバーの被害があった国道は、死者100人を超える大惨事に。

消防や救急車が行き交い、そのパニックの中を闊歩するはトリファ神父。

目の前で家族を失い、心が死んでしまった一人の少女に声をかける。

ト「泣きなさい。あなたは今泣くべきだ。涙の出し方は、一度忘れてしまえば最後、二度と思い出せないものですよ」

肩に手を置かれた少女は心を取り戻し、泣きながら燃え盛る民家の中へ。

......さらっとなんちゅう悲劇をみせてくれるんじゃ正田コラァ!!

てっきり「涙を流せてよかったね」で救われたと思ったじゃねえか!!

ほんとにトリファは子どもを殺すしか能がないな...。

 

学園に視点が戻ると、防戦一方な主人公たち。

スピード勝負を成立させている蓮はまだしも、螢はそうはいかない。

加えてラインハルトへの不敬発言により、シュライバーに執拗に狙われる、正に地獄。

しかし螢はあえて囮を買って出る。

シュライバーが迫る中、仲間につなげるため精神を統一させる。

螢「私は、炎だ——

 「斬れず、穿てず、砕けない——

有言実行、格上の凶獣相手に見事透過を成功させる。

 

校庭に躍り出るシュライバー、待ち受けるは「名前被りが気にいらねえ」と不敵な司狼。

あのシュライバーすら司狼を危険と判断。

“この男は神に愛されている”

ゆえに引き裂かんと、地雷原と化した校庭を疾走。

地雷が起爆しても避ける避ける。

しかしそんなことは委細承知なMr.神の玩具。

進行ルートを限定し迎撃態勢。

さらに無敵の既知感モードも発動。負けはなくなったものの、イラつきは募るばかり。

“もしも神がこの世にいるなら、是非ぶちのめしてやりたいと強く思う”

“自分はおまえの玩具じゃないと、証明してやらねばならないだろう”

神との邂逅は遠くない。

 

司狼の予測通りのルートを来たシュライバー。

司狼がとった行動は常軌を逸したもの。

使えなくなった左腕を引きちぎって、シュライバーにダイレクトアタック!!

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アタマの狂いっぷりはシュライバーに負けてないよキミ。

凶獣の動きがとまる。

トドメ役の蓮が、序曲最大出力で駆け抜ける。

 

......が。

 

シュライバー、アンナ化。

右目から溢れ出る犠牲者たちの残骸(オエっ)。

これが真の姿。

銃もバイクも消え去り、三騎士の三竦みすら崩す“キレた者勝ちのご都合主義”な創造がはじまる。

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“ああ わたしは願う どうか遠くへ 死神よどうか遠くへ行ってほしい”

“わたしはまだ老いていない 生に溢れているのだから どうかお願い 触らないで”

“美しく繊細な者よ 恐れることはない 手を伸ばせ”

“我は汝の友であり 奪うために来たのではないのだから”

“ああ 恐れるな怖がるな 誰も汝を傷つけない”

“我が腕の中で愛しい者よ 永劫安らかに眠るがいい”

 

“駄目だ、早く一刻も早くあいつを殺せ!この詠唱が終わったら、奴に完璧な創造を発動させたら、俺達は一人残らず殺される——

蓮の焦りからも伝わるアンナちゃんのヤバさ。

“停滞”では勝てない、ならばとその上の“時間停止”を狙う蓮。

しかしこのルートでもマリィへの愛が足りず、流出域まで届かない。

 

“Briah——

“死世界・凶獣変性”

 Niflheimr Fenriswolf 

 

 

運命の聖槍<また俺の出番?

 

神父様降臨(というか神父がしていい顔じゃない)。f:id:yurayura3:20200122193829p:plain

ト「実に爽快だ。心地よい。ああ、泣いても泣かなくても、殺してよい子供といえばあなたくらいですねえ、シュライバー卿」

神父が発していい言葉じゃない...(震え)。

かつての意趣返しも込めた一撃により、シュライバー退場。

若干肩透かしな感もあるけど、まあ仕方ない。

水銀補正が入りそうな蓮はまだしも、螢や司狼は死亡確定コースだったからな。

 

味方側に死者はでなかったものの、実質敗北を喫した蓮たち。

香純を取り戻す道のりは遠い......。

 

キャラ雑感

シュライバー

彗星の如く現れ、彗星の如く去って逝ったスピードスター冴木

真の創造に至ったコイツを、味方側でどうにかできるのが流出蓮か玲愛だけって段階でやばい。

まあ強さは作中でも屈指だが、いいところはだいたい他の奴らに取られるので不遇ちゃあ不遇なキャラ。

 

ChapterⅪ Covenant→「Dies irae ~Amantes amentes~」ChapterⅪ 感想 - ゆらりゆらりとゆらゆらと

 

 

出典元:www.light.gr.jp