映画「GODZILLA 星を喰う者」感想

このシリーズ、サブタイはかっこいいよね。

story:死闘の末、メカゴジラシティは壊滅。幼馴染のユウコも脳死状態となり、打ちひしがられるハルオ。絶望の中、メトフィエスは生き残った隊員たちにある話を説くーー。

観終わったあとぽかーーんとする映画ってあるじゃないですか。

この作品もそう。

悪い方向でな。

最終章の目玉はやはりポスターにもでかでかと描かれているギドラ。

最強生物ゴジラ・アースとどんなドンパチを見せてくれるのか期待していたものの、、、。

そういうんじゃないんだ。

でも人間ドラマのほうはわりと満足。

信仰に救いを求める隊員たち、葛藤するも自身のアイデンティティを見つめなおし決断するハルオ、メトフィエスが残す言葉、などなど。

落としどころも今考えればまぁそうだよね、ハルオならそうするよねって感じ。

最後のほうでハルオがやっと魅力的に思えたよ。

でもこれをやりたかったのなら別に『ゴジラ』である必要なくない？

虚淵ファン・ゴジラファン双方が得しない形になってしまったような。

下のほうでネタバレあり感想

なんと今作のギドラ

別宇宙からやってきたエネルギー体＝こちらの物理法則は一切無視しまーす

というトンデモ仕様。人間どころかゴジラ側からしてもクソゲーである。

しかしそれなのに、いやだからなのか、

戦闘がまったく面白くない。

おかげでハルオとメトフィエスの会話に集中できる。

もしかしてわざとか？

その後はこちら側の次元に引き寄せ、ゴジラビームで撃退。

結果的にはゴジラとハルオの協力プレーに。（アクションはともかくこの流れはわりと好き）。

メトフィエス曰く行き過ぎた文明は滅ぶ運命で、ここをしのいでも人類はまたいずれ滅ぶよー、とのこと。

博士を筆頭に、ユウコの亡骸をきっかけに再び人類はテクノロジーを取り戻そうとするも、ハルオが自身もろともゴジラにケリをつけて了。

結局「星を喰う者」っていうのは怪獣たちではなく「人」ってことでいいのかな。

なんか改めてストーリーだけ追うと面白いなぁこれ。

でも２回目は絶対観ないなこれ。

がんばってもシン・ゴジラにはなれなかった。

そんな映画。