映画「七つの会議」感想
香川照之を楽しむシリーズ
story:舞台は中堅電機メーカー・東京建電。営業一課係長の八角民夫はその不真面目な姿勢から、上司の坂戸課長の怒りを買ってしまう。それに対し無謀にもパワハラを訴える八角。坂戸に処分が下されることはないのは誰の目にも明らかだったが・・・
池井戸潤ってすげえや
『半沢直樹』『下町ロケット』『民王』と、ことごとく外れがないじゃないか!
この面白さは当然役者さんたちの熱演の力もあるのだけれど、
やはり原作のクオリティが高いからなのではないのだろうか。
え、原作読んだのかって?
・・・読んでないですごめんなさい池井戸先生
池井戸作品って実写化観るとお腹いっぱいになっちゃうんだよね。
さてさてこの映画なにが良かったかって、「今がどういう状況か」っていうのがとてもわかりやすい!
人物の名前やそのとき置かれている立場など、たびたび図で説明・解説してくれるので視聴者側が話に入っていきやすい。
そして肝心かなめのストーリー。
なぜ八角に関わった人間は皆厳しい処分になるのか?
そこに至るまでの経緯など、見ごたえ十分。
ってか観ていて肝を冷やした人もいるのでは。
ブラック企業はやばいね。
ブログ主は営業経験ないから、ますます営業職にはなれないって思いましたね(笑)。
下の方でネタバレあり感想
絶対に暴かれなければならない不正がココにある!(サッカー風)
「リコール隠し」っていうのはホント怖いものなんだなって、恥ずかしながらこの映画で感じいりました。
大手の企業なんかはたびたびニュースで発表したりしてるけど、中小さんなんかはちゃんと公表してくれているのか。
そもそも大手もちゃんと信頼していいのだろうか。
そんなことを考えさせられた『七つの会議』。
八角演じる野村萬斎さんはホント、、、なんて言えばいいのか、凄まじい演技。
予告で観たときはクドすぎないか?と危惧したものの、脇を固めている人たちを考えれば何てことはないよねっていう。
八角の怠け者、くせ者っぷりを存分に堪能させていただきました。
池井戸シリーズでお馴染みの演者さんたちも多数。
香川さんはもう語るに及ばず。
パワハラシーンも改心シーンも魅せてくれたよコンチキショウ。
個人的に好きになったのはオリラジのあっちゃんじゃないほう。
芸人さんって演技うまい人多いよね。
コントとかやってるからかな。
でもオリラジのコントってみたことねえや。
あともう1人、物語を引っ張った浜本役の朝倉あきさん。
周りが濃すぎたせいもあって、逆に目立ってました。
ぜんぜん知らない女優さんだったけども、ミッチーとのコンビは絶妙でした!
そうそうミッチー。大好きなんですよ及川光博さん。
へたれ演技というか、気弱な声だすのもお上手でしたね。
総じて大満足な映画でした!
邦画はこういうのがいいですね!
観終わったあと、いろんなレビューサイト覗いたらみんな「七つの大罪」と併せて考えてて、「おれもこんだけ頭よければなあ」と切なくなった。
そんな映画。