こんな小学生はいやだ。
Story:”オッサン”があだ名の小学3年生の主人公ぼく。ぼくのクラスには女王がいる。だれも女王マキには逆らえない。ある日、東京から転校生エリカがやってくる。はじめはおとなしかった彼女だが、次第にマキと衝突するようになっていきーー。
むしょうに「イヤミス」が読みてえ、という気分になった。
*イヤミスとは・・・『いやなミステリー』の略。読後の「あぁもう後味サイアク。なんでこんなモノ読んじゃっただろう、、、へぇこの作者、似たような作品あるんだどれどれ」という気持ちに陥るジャンルである。だいたいの原因は湊かなえである。
さっそくネット検索すると、でるわでるわ。
その中で印象的な表紙だったのが「女王はかえらない」である。
ロ、ロリコンじゃないからな!!
まず思ったのが読みやすい。
小学校が舞台なのが関係あるのかな。それこそ小学生でもスラスラ読めちゃいそう。
小学生並みの知能のおれがいうんだから間違いない。
ただホントの小学生にはよんでほしくない、、、。
3部構成で成り立っており、特に1部のインパクトがつよい。つおい。
いわゆる「スクール・カースト」とというやつ。
マウント合戦がたのしめる人にオススメ
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第1部こども視点・第2部教師視点・第3部真相 となっているのだが。
どんでん返しうんぬんより、1部のマキvsエリカがおもしろくてな笑。
読みながら「いやこんな小学生いないやろwww」とおもっていたが、それは自分が男子だからなのか。
女子はこんなに小さいときから醜い争いをくりひろげているのか。
いやだなあ。今年から小学校の姪っ子にはこうなってほしくねえ(切実)。
物語としては、火花散らすエリカvsマキ→レスバでは決着つかずリアルファイトへ→エリカ死す!マキ、執念の生存→クラスメイト「くらえ、俺たちの友情パワー!!」→マキ「お、おのれ~」死亡→クラスメイト「このことはないしょだょ。。。ゥチらズッ友だょ!!」
という流れ。ん~雑。
2部が大人になった”オッサン”の話っていうのは気づけなかったなぁ。
”オッサン”が女子っていうのは「やっぱりか」といった感じ。名前がでてこないだけで怪しさぷんぷんやで。
ということで驚いたトリックは、2部の「教師=”オッサン”」くらいかな。
マキもエリカも怖いけど、オッサンも取り巻きの女子たちも、みんな恐ろしい。
おれが小3のころなんて小遣いためて、駄菓子屋で一生ブタメンくってたわ。
そんな小説。